272号:効果のある育毛剤を使えば増えるか?

育毛剤には血流促進・酵素活性等の効果はあるが、その効果は薄毛の人の頭皮には負担を与えることになり、頭皮と薄毛をこじらせてしまう。 

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効果のある育毛剤を使えば増えるか?

前号までの3号で「皮脂」「抜け毛」「発毛」に関して書いてきました。

読んで頂ければ分かりますが、これら3つは全て薄毛を治すには間違っている情報が多い方法だと言うのがお分かり頂けるかと思います。

拙著『髪は増える!』にも同様のことを書いているので、お求めの方は読み直して下さいませ。

効果のある育毛剤

今号では多くの人が探し回る「効果のある育毛剤」で増えるかどうか?です。
ネットで調べてみて下さい。

すごい量の効果のある育毛剤が出てきます。新聞広告でも何種類も出てきます。

そして、それらがランク付けされていたります。何を基準にしたランクなんでしょうね?

本当に育毛剤の効果が分かっているのか?

とても疑問に感じるは、ランキングを付けている方がそれぞれの育毛剤を6か月程度で6本くらい使ってみて、本当に一つ一つの育毛剤の効果を確認しているのかどうか?です(最低でも6か月で6本程度使わないと、その育毛剤の最低限の本当の効果は分からない)。

一つの育毛剤に効果があるかどうかを単純に調べるだけでも、10人~20人くらいの人に1年~2年くらいは1~2か月に1本は使ってもらう必要があります。

確実性を上げるなら、100人は必要です。

その上、世間に出回っている育毛剤を全て調べないと、どれがより良いのか分からないです。

ところが、少なくても弊社で使っている育毛剤は、ラキングサイトで見た事がありません。

さらに、どこに育毛剤の効果の基準を置くのかも決めないと分からなくなります。

発毛するとか抜け毛が減るとかではなく、多くの人が望むのは髪の毛が増えることだと思うので、髪の毛のスタイルと長さが同じで、同じ方角から同じ距離で3枚くらいの写真を同じ月に撮影してみる必要があります。

育毛剤のランキングサイトのランキングはあてにならない

要は、ランキングサイトに掲載されている育毛剤は、アフィリエイトの広告主が提供している育毛剤です。

販売者が広告主としてアフィリエイトに提供しているから表示されているだけで、販売者・製造者が広告主になっていない育毛剤は表に出てこないのです。

そして、もっと怖いのは毛が増える効果を間違っているのに、その効果が出るから良い育毛剤だとしてランキングが上になること。

髪の毛が増える効果を間違っている

前2号で、「抜け毛は減ると毛の本数も減っていきます。」「発毛させても、毛が増えないばかりか毛を無くすことになる。」と言うようなことを記述しています。

ところが、多くの方は「抜け毛が減るのが育毛の効果だ」とか「発毛してくれば毛が増えるものだ」と思っていらっしゃいますから、この2つを基準にして育毛剤の効果を見ます。

抜け毛が減ったり発毛したりする情報が多いと、この育毛剤には効果があるとしてランキングが上がるのです。

効果のある育毛剤は頭皮に負担を強いる

人の毛が育たなくなって薄毛になる、とはどういうことなのでしょう?(抜けて薄くなるけど、抜け毛が薄毛の原因ではないですよ!)

  1. 直接的には、頭皮の血の巡りが弱くなって毛細血管に十分血が巡らなくなってきて
  2. 結果的に、毛母細胞の細胞分裂が十分されなくなること。(酵素の働きも悪くなる)

と言えるでしょう。

育毛剤の効果・効能を見て下さい。
たいていは、「血流促進」「毛母細胞の活発化・活性化」「酵素の活性化」を謳っていると思います。

かの有名なリアップは、ミノキシジルの効果で毛細血管を拡張をして血流改善か血を集めるのだと思います。

M1ミストは毛母細胞の活性化で、チャップアップは血流促進ですね。

血流を改善して、毛母細胞の働きを活発にしようとするのが育毛剤の働きなのです。

すごく的を得た効果・効能です。
が、ちょっと待って下さい。

あなた(もしくは薄毛の人)の頭皮の血流が悪くなっているとは、どういう状態になっているのか?を考えたことがありますか?

血流が悪いのだったら、育毛剤の力で血流を促進させてあげれば良いじゃないか?とお考えですか?

この20年間での効果あると言われる育毛剤の出荷本数

以下に2000年から発売された育毛剤の出荷本数を、発売元の情報を元に記述します。

  • リアップは発売以来2023年で7000万本以上出荷
  • M1ミストは2023年で172万本の出荷
  • チャップアップは2023年4月で900万本を出荷
  • 柑気楼は2022年8月で3300万本の出荷
  • リリジュも2022年10月で1000万本出荷
  • ポリピュアEX2021年7月で600万本の出荷
  • ニューモは2023年3月までで2000万本の出荷
  • マイナチュレ2022年8月までで280万本の出荷

これだけ育毛剤が出荷されていて、血流促進して毛母細胞を活性化しているのに、髪の悩みを解決した人がほとんどいないのです。

何故か?
それは、血流が悪化するのは、その人の頭皮や心・体の力が弱っていることに問題があるからなのです。

弱った頭皮に血流促進させる作用や毛母細胞を活性化する作用を及ぼすのは、過労で寝込んでいる人に無理に運動させるのと同じなのです。

育毛剤の効果は、弱った頭皮には負担になるのです。

時折、頭皮の弱り方がマシな人がいます。
そんな人だと、育毛剤の効果は毛が増える方に働きます。

でも、根本的なところを改善しているわけではないので、いずれ再度薄くなってきます。

以前は戻ったからと思って、同じように育毛剤の効果で何とかしようとすると、2度目3度目くらいまでは何とかなりますが、それ以降には育毛剤の効果では戻らなくなってしまいます。

戻らなくなった時の一番怖いのは、育毛剤の効果でこじらせてしまうことです。

今、私のところにご相談にいらっしゃる方のほとんどは、育毛剤の効果で薄毛をこじらせていて苦労されています。

では、どうすれば良いのでしょう?
そうならない為に書いたのが拙著『髪は増える!』です。

薄毛をこじらせてしまうと、本に書いたケアでは少々難しいかもしれません。

難しいかもしれませんが、ちゃんと実践して下さると、何かの機会に弊社でのケアを行うと効果の出方が早くなると思いますね。

薄毛をこじらせると、回復するには手間と時間と費用がかかるのです。疲労をこじらせると過労してしまい疲労を回復するのは難儀するのに似ていますね。

手軽に簡単に安くを求めていると、後々苦労することが多いのです。

272号は平成27年(2015年)9月19日に配信したメールマガジンです。

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