270号:抜け毛が減れば良いのか?

髪の毛は、常に抜けては生え替わりを繰り返して総本数を維持しています。だから、抜け毛は常について回るものです。抜け毛が減るのは生え替わる毛が減る事。

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抜け毛が減れば良いのか?

『あなたは、抜け毛を減らしたいのですか?』とは、「髪は増える!」と言う書籍の一番最初に書いた文面です。

何故この文面を一番最初に書いたのかと言うと、ご相談者のほぼ全てが抜け毛を減らしたがるからです。

こんなことを書いている私も、この仕事を始めるまでは抜け毛を気にしていましたから偉そうなことは言えません。

目に見えるものだから、気になるのは仕方がないことですが・・・。

抜け毛は増えたり減ったりするもの

ただ、一つだけ知っておかないと駄目なことがあります。
それは、以下のことです。

  • 抜け毛と薄毛には因果関係がない

え?不思議に思いますよね。

毛が抜けて薄くなるのだから、因果関係があるでしょ!と。俺も抜け毛が増えて薄毛になったぞ!と

でも因果関係はないのです。

毛は毎日・毎時抜けている

では、お聞きします。
あなたの毛は抜けないのですか?
毎日1本も抜け毛はないのでしょうか?

そんなことはありませんよね。
必ず、毎日抜け毛があって、フサフサの毛を維持できているのです。

もっと詳しく言えば、
毎日抜け毛があって、抜けた毛と同じ毛・同じ本数の毛が生え替わっているからフサフサの毛が維持できているのです。

薄くなる時はどうなるか?

毎日抜け毛があるけど、抜けた毛と同じでない毛・同じでない本数の毛に生え替わっているから薄毛になっていくのです。

抜けた毛と同じでない毛に生え替わるとは

最初は細くなってきて、次第に成長期が短くしか育たない毛に生え替わっていくのです。

それも何年もの時間をかけて順番に生え替わりながら。

同じでない本数の毛に生え替わるとは

成長期が短くなってくると、成長せずに刺さっているだけの毛が増えてきます。抜けずに残るので抜け毛の本数は減り気味になります。

あるとき、シャンプーを替えたり環境が変わったりすると、それに反応して刺さっているだけの毛が一気に抜けることになります。

すると、通常の抜け毛と刺さっているだけの毛の抜け毛が合わさるので、とてもたくさん抜けるようになります。

それでも、抜けた毛は生え替わってきます。

ところが、生え替わってくる毛の成長期は段々と短くなっていくので、頭皮の表面に出ている期間が短くなっていきます。

すると、維持できる本数が少なくなっていき、抜ける本数が段々と少なくなっていくのです。

数センチも成長しない毛ばかりになってしまうと、平均30本前後ある抜け毛はシャンプー時に10本程度しか抜けなくなってしまいます。

こうして、維持できる本数が減っていくのです。
男性の場合は、成長期がゼロになってしまうと、二度と生え替わってきません。女性の場合は、成長期がゼロになってしまうことはほとんどありませんが、無理に発毛させようとするような無茶をしていると、女性でも生え替わってこなくなります。

抜け毛が問題なのではない

見た目にはどうしても抜け毛に目がいきますから、ある程度抜け毛が気になるのは仕方がないでしょう。

でも、抜け毛の本数よりも、どんな毛が抜けているか?の方が大事です。

上述しました通り、大きな問題は抜け毛ではなく、毛がちゃんと成長しているかどうかが問題なのだから、見るべきは抜け毛の本数ではなく抜けている毛の種類の推移です。

と言うと、細くて短い毛が抜けると危ない!と単純に判断する人が出てくるのが世の中です。

人は機械や人形ではありませんから、きっちりしているものではありません。

たいていの人は、フサフサでも細い毛・短い毛は抜けます。
問題は、その割合の推移です。

細い毛・短い毛の割合がどう推移してきているか?を見て下さい。それも、3ヶ月か4ヶ月くらいのサイクルで見て欲しいですね。

ちゃんと成長している毛が何割か?

抜け毛がご自身本来の毛が全体の8割前後で推移していれば問題はないでしょう。細くて・短い先細りの毛の割合が2割前後で推移していれば問題ないでしょう。

薄毛が発症し始める初期の頃は、細い毛と太い毛が5分5分になっていることが多いです。

たぶん、この頃には毛に元気がなくなっていて、セットが決まらなくなっていたり、女性の場合には「私の毛じゃないみたい」と感じる頃かもしれません。

シャンプーを変えようと思ったり、育毛剤を検討する頃ですね。

こんな頃に、今回出版した本の中に記述しているケアを、あなたに合して取り組んで下されば、
1年2年くらいで元に戻る可能性が高いです。全体の5割~6割の方が元に戻るのではないか?と思います。

取り組む内容の中で「これは嫌だ!」「これは出来ない」と感じた事が、あなたの大きな問題だと思うので、できるようにご自身の習慣を変えるよう努力して下さいませ。

270号は平成27年(2015年)8月22日に配信したメールマガジンです。

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