ご自身を振り返ってみる
ご自分の髪の毛のことを考える時とはどんな時でしょう?
- あれ?毛のまとまりが悪くなった
- あれ?最近毛に元気ななくなってきた
- トリートメントしないと毛がパサついて仕方がない
- 鏡を見ると地肌が見えるようになった
- 髪の毛が濡れると、地肌が丸見えになってきた
- 髪の毛がパカっと割れてしまう
他にもいろいろあるでしょうが、髪の毛のことを考え始めるきっかけと言うものがあります。
すると、たいていの人はシャンプーを替えてみようか?とかヘアケア製品に問題があるのでは?と考えてしまうもの。
その時点で、見るところを外部からではなくご自分自身に向けていれば、薄毛にならないかもしれません。
多くの人が求めるヘアケアに対する効果と言うのがあります。
それは、毛のまとまりが良くなり、パサつきや軋みのない、綺麗な髪の毛になるヘアケア製品です。
実は、この目的=使う側が求める効果が薄毛の原因になるのです。その理由は別の号で説明します。
薄毛になった時に何を探すか?
育毛とは目的の違うヘアケア製品を使うから、髪の毛の育ちが悪くなり薄毛になっていくのです。
ちなみに、薄毛の原因はヘアケア製品だけではないので、湯シャンにしても良くなるとは限りません。湯シャンはケアの方法の一つでしかないと言うこと。
そして、薄毛になった時にどうするか?と言うと、またしてもシャンプーを考えたり、効果のある育毛剤を探し始めるのです。
中には、育毛サロンに相談に行ったり、美容室でのサービスでヘッドスパを受けたりします。SNSやYOUTUBEやコスメの口コミサイトを見たりする人もいるでしょう。
ここまでの話で一番欠けているのが、今号のテーマ「ご自身を振り返ってみる」です。
育毛に成功する為に、育毛に失敗しない為に
毛はあなたの体の内部から育っているあなたそのものです。
にも関わらず、ほとんどの人は毛に何らの変化が出てきた時に、外部に原因や問題点・改善策を求めます。
たしかに、ヘアケア製品が薄毛の原因の一つにはなっていますが、その前に、ヘアケア製品の影響を受けやすい「あなた」に問題があるのだ!ってことを分かっていますか?
これが、所謂○○やタイプと言われるものであって、現在の「あなた」の体の状態でもあるのです。
タイプや現在の「あなた」の体の状態を分かることで、必要な育毛方法が見えてくるわけです。
育毛方法が分かれば、その方法に必要な製品や習慣も見えてきます。
中でも一番大事なこと
タイプや現在の「あなた」の体の状態の中で一番大事なこと。
それは、体温です。
拙著「髪は増える!」の中でも体温を計ることをお勧めしています。ご購入下さった人の中で、いかほどの方が実際に体温を計ったでしょうか?
「そのなもの育毛とは関係ないじゃないか!」なんて思っていませんか?
実は、アマゾンのレビューでも体温について記述している人はいませんし、「本が好き」の書評でもほとんど取り上げて下さっていません(少し取り上げてくれている人はいらっしゃいます)。
書評は以下からご覧下さい。
http://www.honzuki.jp/book/229404/
これらを読んでみると、あまり体温を重視している人がいないのが分かります。
私がご相談をお受けする際に重要視するのが、ご相談者の方の体にどれだけ余裕があるのかどうか?です。
髪の毛は心身や頭皮の余裕で育ちます。
余裕とは十二分に全身に血が巡っていて、心身・頭皮ともに元気な状態であること。
こんな状態に心身・頭皮があることで、毛を作る組織も活発に働いていて免疫力も高いのです。
この余裕度が如実に表れるのが体温なのです。
ここで言う体温とは基礎体温のことで、昼食前、夕食前の体温を計ってみて、平均値でみます。起床後は誰でも低いので参考程度に。
体温を計ることで、ご自分でご自身のことを客観的に見ることが出来るのです。
この体温が高いか低いかで余裕度がだいたいわかります。余裕度が高い人だと、環境を整えるだけで勝手に毛が育ってきますが、余裕度の低い人だと、環境を整えるだけではなかなか難しいです。
あなたが実践するしかない
体温は筋肉を動かすことで筋肉が発する熱で上がるので、筋肉量を増やすことが必要なのです。
と言うことは、「あなた」が実際に体を動かすしか体温を上げる術がないと言えます。
そりゃ、サウナや温泉に入れば一時的には体温は上がります。でも、筋肉量がない場合はすぐに冷めてしまいます。
35度代の低体温だと、体に基本的な余裕がないので髪の毛にまでエネルギーが回ってきません。
いくら効果的な育毛方法を採っても毛が増えるようになりませんし、効果的な育毛剤を使っても効果に繋がらないだけでなく、反対に薄毛を進行させてしまうことさえあります。
ですから、まずご自身を知る為に基礎体温を知って下さい。昼食前・夕食前の体温を2日か3日計って下さい。
273号は平成27年(2015年)10月3日に配信したメールマガジンです。