277号:体を動かす

歩いて体を動かすことで、血流が良くなり体温が高くなり酵素の働きも活発になってくる。現在人は体を動かすことを忘れているので、血行が悪く体温も低い。

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体を動かす

前号を読んで下されば、薄毛の原因は毛が抜けることでも、抜け毛の増加でもないことはご理解頂けたと思います。

薄毛の原因は大きくは、以下の2つが原因になっているのでした。
・血流不足
・酵素の働きの低下

育毛剤は、これらを改善する?

育毛剤を使えば、血流不足の改善と酵素の働きを活発化できると考えがちです。

確かに効果効能にそう書かれているので、どの育毛剤を使ってもその効果はあるのでしょう。

ところが、育毛剤が効果を発揮するのは、頭部の育毛剤を付けた部位と付けた時の何分間か1~2時間だけで、かつその効果とは何らかの作用や刺激を伴うものなのです。

局部に効いて・短時間効いて、作用や刺激を伴うことで毛が増える方に働くかどうかが問題になるのです。

血流は全身があってのもの

では、人の体の血流を振り返ってみましょう。

局部だけで血流が良い悪いは十分あり得えます。
指先や足先が冷たくなるのは、そこまで十分血流が行き渡っていない証拠ですし、心筋梗塞や脳梗塞も血流が制限されて起こります。

だが、頭部でも心臓周辺でも、血流はそこの部分だけで流れているのではありません。

血液は全身を巡っているのですから、血流制限の原因となることを予防するような生活をしていると、頭部でも心臓周辺でも血流制限を防ぐことはできます。

血流制限の原因

血流を制限するような生活には3つ程度あります。

  1. 体を動かさない生活
  2. 血液の質を悪くする食習慣
  3. 交感神経を亢進させる生活

ちなみに、酵素の働きを活発化するには、毛細血管への血流が良いことと食べることの影響が大きいので、上記の3つを改善し血流不足を改善していくと同時に改善されていきます。

足のポンプ作用を利用する

今号のテーマは「体を動かす」です。
体を動かすことで筋肉を使うようになるので、血流が良くなりやすいのです。

特に、人の最大の筋肉は足にあり、足の筋肉のポンプ作用を利用して下に下がっている血液を上に押し戻すのに役だっています。

足は第二の心臓と言われる所以です。

足の筋肉を使うことで心臓の負担も少なくなり、心臓よりも上にある頭部に重力に反して血の巡りを良くするのに役立つのです。

現代人は歩くことを忘れてしまっているので、心臓のポンプ作用を利用する機会も少なくて、血の巡りも悪い人が多くなっているのです。

体温が低い

その為、体温の低い人がとても多いです。
ご相談にいらっしゃる方に体温をお聞きすると、36度5分を超える人は100人のうち1人か2人くらいです。

多くの人は36度~36度5分の間で、ひどい人は35度台だったりします。

そりゃ、こんな体温だと血流が悪い証拠ですし、体温が低いと酵素の働きも悪くなるので、栄養不足と作る力の低下で毛の育ちが悪くなります。

以上のことから、普段の生活の中で体を動かすことと、足を使って歩くことを心がけて下さい。

1日合計で60分くらいは、足をちゃんと使って歩くこと。それ以外でも、常に体全身を使うことを心がけること。この2つが普通の習慣になってくるとかなり変わるはずです。

277号は平成27年(2015年)11月28日に配信したメールマガジンです。

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