頭皮の健康を取り戻すには?
出版企画を書いている時、
「今、私が提供している育毛の助言って、何が元になっているのだろう?」
「何がポイントになっていて、多くの方に効果が望めるようになっているのだろう?」
って、考え込んでしまいました。
朝と言っても夜中の2時半頃に目が覚めて、起床する6時頃まで眠れないのが2日も3日も続きましたから、相当考え込んでいたのだと思います。
頭皮の健康と心身の健康
それで、やっと分かりました。答えは、二つありました。
- 一つ目は本日のテーマである「頭皮の健康」
- 二つ目は次号のテーマである「心身の健康」
この二つは切っても切れる関係ではなく、どちらが欠けていても毛の生育に繋がらないのです。
この二つが毛の生育に必要な理由が、文字情報だけでは表現が少々難しいです。が、建物に例えると分かりやすいです。
頭皮の健康は毛が育つ土台
- 「心身の健康」は基礎:土台を支える部分で
- 「頭皮の健康」は土台:建物を支える部分で、
- この二つ(頭皮と心身)があることで建物としての毛が育つ(建つ)のです。
「1」→「2」→「3」→ジャンプ。ですね。
振り返ってみると、知らぬ間にこの二つの助言をご相談者にしていたのです。
頭皮を壊す生活習慣
現代社会は、この二つ(頭皮と心身)を壊すものが多く、それらが生活に欠かせなかったりするので、頭皮や心身の健康を壊すのです。
ヘアケア製品が頭皮を駄目にする
一例をあげると、ヘアケア製品があります。市販されているヘアケア製品:これらは全て頭皮の健康を害します。が、全て止めてしまうには抵抗感の強い人が多いでしょう。
昔はヘアケア製品使用せず
が、1950年頃(戦後すぐ)の日本人なら、ヘアケア製品を使っている人は、ごく少数だけいる状態だったと思います。
それも、せいぜい椿油でセットしていたくらいでしょうか。ヘアケア製品は何も使わないでハゲ・薄毛の人がいたのでしょうか?
昔は若い世代の薄毛・ハゲは少ない
年齢にもよるでしょうが、10才代・20才代・30才代・40才代くらいまでは、ほとんどいなかったのでは?と思います。5000人か1万人に1人くらいはいたでしょうが・・・。
戦前戦中戦後の時代の写真を見た時、これらの年代の人にどれだけ薄毛・ハゲの人がいるでしょう?
年齢を経て薄毛・ハゲになる
人生50年か60年の時代でしたから、50才を過ぎてから薄毛からハゲへと移行していたのではと推測します。
ただし、例外的に若い頃からハゲの人はいたと思います。こんな人は、20才前後から22才前後で一気に毛が無くなります。
現在でも5千人か1万人に1人くらいの割合で、こんな男性がいらっしゃいます。この確率は、今も昔も変わらないと思いますね。
ヘアケア製品の頭皮への影響は大きい
ちなみに、女性の薄毛なんかは、1900年頃は皆無に近かっただろうと推測できます。<.p>
こういったことから、頭皮の健康と言う意味では、ヘアケア製品の影響がとっても大きいのです。
頭皮に及ぼすヘアケア製品の影響
参考になると思うので、私の経験を書いておきます。
私は1959年生まれです。18才の時の1977年に大学に入学しました。
当時は、学生と言えば4畳半一間で風呂なし・共同便所が当たり前で、お風呂は銭湯に行ってました。
私が通っていた大学の場合、アパートを借りての一人暮らしの学生が半分、自宅から通っているの学生が半分くらいでした。
ほとんどの一人暮らしの学生は貧乏学生で、一週間に一度銭湯に行けば良い方だったと思います。
ただ、その一人暮らしの学生の中にもきれい好きな男もいて、そんな男は毎日銭湯に行って、毎日洗髪していました。
毎日銭湯に行っていた男に限ってヘアケア製品もちゃんと使っていて、いつも髪の毛をセットして小ぎれいにしていました。自宅から通っている男の場合も同様でした。
大学を卒業して42才くらいの時、大学の仲間と会う機会と、高校時代の同窓会が続けてありました。
その時には、すでに今の育毛の仕事をやり始めていた頃で、みんなどうなっているのだろう?と興味津々で出席することにしたのです。
頭皮をシャンプーしていたら・・・
そしたら、驚くことにくっきり分かれているのですね。
週に一回銭湯に行っていた奴には、薄毛とかハゲは誰もいないのに、毎日銭湯で頭皮をシャンプーして髪の毛をセットしていた男にはハゲている奴が圧倒的に多く、豊富に髪が残っている奴はすごく少ないのです。
明らかに差がありました。
頭皮の温浴で分かること
このことと、ご相談者の頭皮を温浴する時に見たことで、頭皮の健康を害するのは何で、頭皮の健康に役立つには何が必要なのか分かったのです。
頭皮からヘアケア製品が・・
相談室で頭皮の温浴をすると、ほとんどの人の頭皮や髪の毛からヘアケア製品の残留物が取れて溜まる水が濁り泡立つのです。
それと同時に毛に元気が戻りふんわり立ち上がります。
2010年以降は、頭皮のすすぎに気を使う人が増えたこととシャンプーに気を使う人が増えているので、見た目で頭皮にヘアケア製品が残留している人は減っています。
頭皮の健康に必要なこと
以上のことから、頭皮を健康にするのに必要なことは二つです。
- 一つ目:何もしない。するのは頭皮の湯シャンだけ。
- 二つ目:頭皮を保護してから、洗髪した後に頭皮の■■の為に適した水を使う。
ご相談者に助言するのは、あくまでも頭皮の状態次第です。相当駄目な頭皮になっている場合は、一つ目の何もしないで頭皮の湯シャンをするを選択します。
相当駄目な頭皮とは、頭皮の痒みがひどい+頭皮が赤くなっている+頭皮に出来物が出てきてフケがひどい、の3つが重なっている時です。
皮膚科で、脂漏性湿疹・皮膚炎と診断された人も同様です。
頭皮の悪化の原因物質を排泄
頭皮を悪化させている直接的な原因物質を排泄し、洗い流してしまうのです。頭皮に何もしなければ頭皮は少しずつ元に戻り始めます(脂漏性湿疹・皮膚炎はちゃんと頭皮のケアをしないと戻りません)。
今のところ、ご相談者の一割二割くらいが相当駄目な頭皮の方です。相当駄目な頭皮が改善されてきたら、二つ目の頭皮のケアに移行します。
頭皮の保護と■■で回復する
相当駄目でない頭皮の場合は、二つ目の頭皮を保護することを優先して、洗髪後に頭皮の■■の為に適した水を使うことから始めます。
頭皮を保護して水を使うことで、頭皮の回復を促すのです。
頭皮の状態が比較的良い場合は、その頭皮に合わせたローションを加えて効果を高めるようにしています。
こうして、少しずつ頭皮の改善を図り、毛の育つ頭皮の土台を整えていくのです。
頭皮の健康が整ってくると毛の育つ土台が出来上がり、毛と言う家が建てられるようになるのですね。
247号は平成26年(2014年)10月4日に配信したメールマガジンです。