育毛方法を探る:基礎の部分:心身の健康を取り戻すには?
頭皮の健康を取り戻すにはどうするのか?前号では以下の二つの段階を踏むと言うことでした。
- 一つ目:何もしない。するのは湯シャンだけ。
- 二つ目:特殊な水を使ってから頭皮を保護する。
頭皮の状態次第では、二つ目から始める場合もあるのです。
ところが、頭皮の状態が良くなり、健康的になってきているのに、毛が増える方に向かない人が結構多くいらっしゃるのです。
頭皮が健康的になるとは
- フケが出なくなる
- 臭いが消える
- 頭皮の色がその人本来の色に戻る
- 痒みが無くなってくる
- 皮脂の分泌量が正常に戻る
- 吹き出物が出来なくなる
- 頭皮がスッキリし軽くなる(これが一番大事)
こんな頭皮に戻ってくると、毛に毛が増える為の効果が出てきます。
その効果が何か月も何年も出続けていると、毛を作る機能が戻ってくるので、
- 毛質が明らかに良くなり
- 太く育つ毛が増えてきて
- 毛の伸びるスピードも早くなり
- 毛に腰やハリが出てくる
と言う効果に繋がってきて、最終的に本数も増えてきます。
ところが、1年たち2年たちしても、一向に毛が増える方に向かない人が結構いらっしゃるのです。
育毛相談で聞くこと根掘り葉掘り
私のところでの初回のご相談時には、職業から始まって、ストレス関係のお話し、体質等々
かなり根掘り葉掘りお聞きしています。
その方々の初回のご相談時のお話を見直してみると、食習慣や動かない習慣・ストレス対策に問題があったのです。
心と体の健康に問題があったのですね。
要は、土台を支える基礎が出来ていないから、土台としての効果が出ているのに、成果に繋がっていなかったのです。
前号でお知らせしたとおり
- 「心身の健康」は基礎:土台を支える部分で
- 「頭皮の健康」は土台:建物を支える部分で、
この二つがあることで建物としての毛が育つ(建つ)のです。
まず、ご自身の今日の一日を振り返ってみて下さい。
基礎の部分を整える育毛方法
どれだけ全身を使って動いたかです。歩いた距離や時間でも構いません。
ほとんどの方は意識していないので、「自宅から駅までと駅から仕事場まで歩いたけど・・・」とか「家から車までと車から仕事場まであるいたけど・・・」とかになると思います。
歩かない生活は血行不良に
家から車まで歩き、車から仕事場までしか歩かなかった人なら、今日一日で10分も歩いていないことになり、PC業務くらいしかしていないなら、ほとんど体を動かしていないですよね。
仕事が農業・漁業・林業の一次産業や建設現場なら、かなり体を動かすでしょうから問題はないと思います。
営業の方でも歩き回っていらっしゃるなら問題ないでしょう。
が、事務仕事やシステムエンジニア・PC業務が中心の方、営業でも車で回るのが中心の方、立ち仕事の方等々なら、一日で動いている時間がほとんどないでしょうから基礎ができません。
動かない生活は全身のエネルギーの流れが悪くなるので、血の巡りが悪いのが普通になってしまい、心臓から上にある頭皮にまで血が巡りるのが弱くなります。
効果が出ているのに成果に繋がらない理由です。
それと、もう一つあるのが心の問題も育毛方法の一つ
食習慣が影響しているのか、夜型の生活が影響しているのか等々、その原因がはっきりしないのがストレスに弱い人が多いことです。
ストレスがないと人は生きていけませんが、過剰になっていると自律神経の交感神経優位の状態が続くので血の巡りが悪化します。
交感神経が優位に立っていると毛細血管は収縮するので、血流が制限されてしまうのです。
円形脱毛症・びまん性脱毛症
この状態が究極に影響しているのが、円形脱毛症やびまん性脱毛症です。
毛細血管の浅いところで収縮すると小さく円形に抜けて、深いところで収縮すると大きく円形に抜けます。そして、血流が制限されているので生え替わってこないのです。
びまん性脱毛症とは、毛細血管の先の方で収縮してかつ、頭皮全体に起こるので、全体の毛がパラパラ抜けます。円形脱毛症と同じように、血流が制限されるので生え替わってきません。
ストレスによる薄毛は、円形脱毛症やびまん性脱毛症のように血流が制限されるのでなく、血の巡りが悪くなり毛が段々と育たなくなるのです。
毛が成長しなくなってくるとパラパラ抜けることがあるので、びまん性脱毛症と似ていると言えますが、薄毛の場合は抜けた後には細くなっていたり、成長期が短くなっている毛に生え替わっていきます。
どちらも、交感神経が優位に立った状態が続いていることに原因がありますから、副交感神経と交互に入れ替わるような習慣を取り入れれば良いのです。
そんなことに気を向けたことがあるでしょうか?ほとんどの人はないと思います。
対処法としての一番のポイントは、全身を温めてあげることです。こうすることで、副交感神経が優位に立ちやすい環境を作れます。
体を温めること以外に大切なのは、普段の食習慣なのですね。
これについては次回に。
248号号は平成26年(2014年)10月18日に配信したメールマガジンです。