心の基礎と副交感神経と交換神経
心の基礎を整えるには、交感神経と副交感神経の切り替えが上手くできないといけません。
日中は誰でも交感神経が優位に立っていて、毛の生育に関わる部分への血流はある程度制限されています。
副交感神経とリラックス
が夜になって副交感神経が優位に立ち、リラックスできる時間を取れれば、毛細血管の収縮が緩和して、柔らかく伸び縮みするようになるので血の巡りは制限されなくなるのです。
特に、夜寝ている間は誰でも副交感神経が優位に立っていて、人の体は全身に血を巡らして、日中疲れた部分や痛めた部分を自己修復しているのです。
副交感神経と緊張・筋肉
毛も同じで、この時間帯に緊張が緩んで血流が良くなることで、毛細血管に十分血が巡って毛に栄養が配分されるのです。
日中に体を動かして筋肉が付いていることで、もっと血の循環が良くなります。だから、毛はちゃんと成長するようになるのですね。
副交感神経と脱毛症
前号でお知らせしましたように、円形脱毛症やびまん性脱毛症にも有効なのです。
ところが、ストレスに弱い人はちょっとしたことをストレスに感じてしまい、交感神経が優位に立ってしまい、夜になっても副交感神経との入れ替わりが上手くいきません。
血流が制限されたままになってしまいます。
副交感神経と交感神経の切り替え
交感神経が優位なままだと、寝ても翌朝に疲れが取れていないとか、熟睡できていないとか、寝たような寝ていないような中途半端で起きることになります。
そうなると、いくら頭皮のケアを行っていて頭皮の条件が整っても、心身の血流が制限されているのですから毛が育つようにはなりません。
実際、相談室でも疲れが溜まっている人の場合、いつもより抜け毛は多くなり、毛の反応の効果の出方がとても悪いです。
休息時の副交感神経と脳内アミノ酸
と言うことは、夜とか日中でも休息する際には副交感神経が優位に立ちやすい状態になれば良いということです。
現在の多くの方の食習慣を聞いていますと、完璧にカルシム・マグネシム・タンパク質不足です。
カルシム・マグネシウムが不足している上に、ストレスを抱えているのでリラックスに必要にな脳内アミノ酸が枯渇しているのでは?と感じる人もいらっしゃいます。
カルシウム・マグネシウムは、鎮静作用があるのですが、ご相談者の方々の食生活では不足しているな?と感じることが多いです。
テアニンと副交感神経
また、お茶を飲む習慣のない人が多いので、テアニン等のリラックス効果のある脳内アミノ酸が不足しているのではないか?と感じる人も多いです。
そりゃまあ、ストレス社会なのに無防備になっているのですね。
副交感神経と食習慣
そこでご相談者の方に常々ご助言しているのが、コンビニ食・ファーストフード・清涼飲料水を止めることと、朝食には生野菜にチリメンジャコをかけて自然塩と亜麻仁油・えごま油・オリーブオイルで食べることです。せめて夕食には毎日納豆1パック。
飲むものは、ボルビック等のミネラルウォーターです。水道水なら塩素を除去した後の水です。
カルシムと副交感神経
こうすることで、白砂糖や保存料・防腐剤を含む食品を減らせることができるので、カルシウムの減少を防げて、血糖値の上下も穏やかになりやすく、休息時に副交感神経が優位になりやすいです。
理気健康茶を飲んでいらっしゃる人もいて、そんな方は経過がとても良いです。
その他、食生活では納豆やキムチの発酵食品、豆腐やおから等の大豆製品なんかも摂ると良い食品です。同じ発酵食品でもヨーグルトはお勧めしません。
食習慣・生活習慣の見直しと副交感神経
イライラしている人、中々寝付けない人、怒りっぽくなっている人、帰宅後鏡を見たら目じりが吊り上り加減になっている人、一度ご自身の食生活を振り返ってみて下さい。
それともう一つ。
お風呂から出たら、PC・携帯・スマホ等の電子機器を触らないことです。
これらの画面を見ると、せっかく副交感神経が優位に立ちかけているのに、交感神経を興奮させてしまうので、熟睡できなくなってしまいます。
食習慣だけでなく、こんな習慣も育毛にはマイナスになっているので、普段の生活を見直したいものです。
副交感神経への切り替えの実例
以前、お風呂に入ることすら忙しくて面倒で、シャワーで簡単に済ませていらっしゃる人がいました。
無理やり、湯船にゆっくり浸かるようにしてもらったところ、湯船に浸かることで疲れの取れ方が全く違うのを実感されたようで、それ以来シャワーで終わらすことが無くなったとおっしゃっていました。
朝シャンと副交感神経
こんなところにも、育毛にはマイナスになる要因が潜んでいるのです。
最近ではやっと朝シャンが駄目だと言う話が流れるようになりましたが、私がこの仕事を始めた当初は、朝シャンが駄目だと助言しても中々聞いてもらえませんでした。
たぶん、食べるものの話にしても、朝シャンと同じように、中々聞いてもらえない可能性があります。
手軽・簡単・安価は失うものが大きい
習慣を変えるのは大変ですが、手軽に簡単に安価なものには、得るものが少ない割に失うものが大きいと言うのを知って欲しいですね。
髪の毛が大事か?手軽・簡単・安価が大事か?
どちらも得たいと言うのは、欲張りと言うものです。
249号は平成26年(2014年)11月1日に配信したメールマガジンです。