ストレスは血流を制限するから毛の生育には悪い
この仕事を始めてから、常に気を付けていることがあります。それは、周りの人たちの表情を観察することです。
笑顔が減っている
自宅のマンションのエレベーターに乗っている時、電車に乗っている時、街中を歩いている時・・・・
歩いている人・立ち止まっている人・揺られている人、それぞれの人たちの表情を見ていると、強張っているような表情の人が多いのです。苦虫を噛んでいるような厳しい表情の人もいらっしゃいます。
笑っていても、無理矢理って感じなのですね。
あなたも表情が硬くなっていませんか?ご自宅に帰ったら、一度鏡を覗いてみて下さい。
表情が柔らかいですか?
自然に笑顔になれますか?
笑顔になろうとすると無理がありませんか?
交感神経と副交感神経
そうなんですね。
多くの人は、日中は交感神経が緊張しているので筋肉が緊張し、表情が硬くなりやすいのです。
ただ、問題はそれが緩まないこと=副交感神経が優位になりづらくなっていることです。
ご自宅に帰って、「ほ」っとした時に表情が楽に緩むようなら、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行えていると言えます。
脱毛症の人は怖い表情
これが円形脱毛症やびまん性脱毛症の人だと、鏡を見ると怖い顔をしていて表情を緩めても無理があります。
相談室にもいらっしゃいます。一番最初の表情は目が吊り上っていて怖いこともあります。こんな人は、たいていの場合体が冷えています。
交感神経の緊張が緩まない理由が、薄毛の大きな原因の一つになるのです。
体が冷えるのは血流が悪いこと。→血流が悪くなるのは、交感神経の緊張状態が続いているから。
気の流れも血の流れに影響する
また、上記とは全くの正反対でストレスで気分が落ち込んでいる場合もあります。極端な症状がうつ病です。
このような場合には、交感神経と副交感神経の切り替えがはっきりせず、どっちつかずの状態になっているのだと思いますね。
活動的にならないと駄目な時に活動的になれない、ゆっくり休まないといけない時にやすめない、こんな状態です。
自律神経のメリハリが必要です
上記の通り、交感神経の優位が続き、交感神経と副交感神経の切り替えが上手くいかず、メリハリがつかない状態になると体全体の血の巡りが悪くなるのです。
当然、体が冷えますから毛が育つわけがありません。
時折、上記のような症状で血の巡りが悪くなっているのに、ミノキシジル製剤で血流を良くしようと考える人がいたり、薄毛=プロペシアと思っている人もいたりします。
原因と対処法が全くの畑違いなのですから、悪くすることはあっても良くすることはできません。
こんな状態が続くと、下手をすると命の危険が迫ることもあるのでご自身の状態をちゃんと把握して欲しいですね。
では、どうすれば良いのでしょう?
まずは、食事です。中でも、白砂糖を含む甘いものは食べない飲まないを心がけることです。
その次に、心を落ち着かせて・ゆっくり眠れるようになる習慣を普段の生活の中に取り入れることです。
それは、夕食を食べ終わった後に間接照明にして、ゆっくりとお風呂に入ること。
特に、ご入浴は湯船に浸かって、心と体からゆっくりと息を抜くことです。息を抜くことに意識を集中するのを何回か繰り返すこと。
夜寝る2時間前からは、PCを見ないこと。できたら、TVやDVD等も見ない方が良いです。
- 「気が立っている」とか
- 「寝つきが悪い」とか
- 「熟睡でない」とか
感じていらっしゃるなら、しばらく続けてみて下さい。普段は、森林浴をできる機会があればお勧めします。別に森に行かなくても良いので、木がたくさん茂っているところでくつろぐ習慣を取り入れて下さい。
当然、これらだけで良いわけではありません。人それぞれ違う生活をし、性格も違いますから他にもあります。それらは、面談して聞いてみないと判断が付かないです。全ての人に共通しているので、まずは上記を実践してみて下さい。
182号は平成24年(2012年)3月10日に配信したメールマガジンです。
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