頭皮が弱るから毛が薄くなる
前回は、育毛剤が薄毛の大きな原因の一つだ、と書いたかと思います。
でも、その前に「育毛剤を使ってみるか」とか、「どの育毛剤に効果があるのだろうか」とか考え始めるきっかけがあります。
「あれ、毛に元気がないような気がする」、「なんか、やたらと抜け毛が多いな?」と、感じ始めるようになる原因が本当の薄毛の大きな原因です。
本当の薄毛の原因は何?
それは何かと言うと、普段行っているヘアケアや美容室(サロン)でのヘアケアの目的が原因になっているのです。
この原因があるのですから、育毛剤に頼る方法では駄目なんだとも言えますね。
育毛剤を使いながら、その大きな原因になっていることを行っているのですから効果に繋がるのにも限界があります。
ヘアケアや美容室に求めるものは何?
たいていの人がヘアケア・美容室(サロン)に求めることや、普段の生活で行っていることは以下のようなことだと思います。
- 皮脂を取り過ぎるようなシャンプーの連用
- 皮脂を取り過ぎるようなシャンプーで頭皮を洗うこと
- 感触や洗い上がりの良いシャンプーでの毎日の洗髪
- リンスやトリートメントの連用
- 石鹸シャンプーで頭皮を洗うことを毎日行っている
- ワックスやムースで髪をセットする
- スプレーで髪を固めている
- 定期的にカラーや縮毛矯正・パーマをしている
ご自宅も美容室(サロン)でのヘアケアも、程度の差こそありますがほとんど変わらないです。
では、このヘアケアの目的とは何でしょう?
例えば、「あなた」が薄毛で悩んでいない時、ヘアケア製品を選ぶ基準は何だったでしょうか?
例えば、美容室を選ぶ基準は何だったでしょうか?良い美容室とか評判の美容室ってどんな美容室でしょうか?
ほぼ間違いなく「使用前→使用後」に変わるような効果が出る製品であったり、お店ではないでしょうか?
ご自宅で市販品を使うのと美容室で行うのとの違いは何でしょう?
ご自宅で市販品を使うよりも、きっちり効果的に髪を綺麗になったように見せることを行っているのが美容室(サロン)でのヘアケアです。
成分が大きな問題ではない
ところが、「ヘアケアや美容室(サロン)の目的」を理解して選んでいる人はほとんどいらっしゃらないのです。
「○○と言う成分が悪い」と言うような、成分に問題をすり替えてしまうものですから本当のことが分からなくなってしまうのです。
例えば、『シリコンが悪いので、ノンシリコンです表示指定成分が悪いから、表示指定成分無添加です』とか、『石油系の界面活性剤が悪いから、植物性の界面活性剤です』とかです。
ノンシリコンが良いのかと言えば、その製品の目的次第では悪くもなるのです。表示指定成分が無添加だったら良いのかと言えば、配合成分の濃度と質によれば表示指定分でないと品質を保てないこともあります。
もっと問題になるのは、表示指定成分の代わりに何を使っているのかがはっきりしないことです。
植物性の界面活性剤が良いのかと言えば、その製品の目的次第・使い方次第では悪くもなります。
何の為に、何を目的にしているか?これがとても大切で、この目線でいろんな製品やサービスを見ていると「どうもこの広告の表現では、本当のことを言っていないよね」なんてことが分かったりします。
頭皮をクレジングしてメイクする
- 皮脂を取り過ぎるようなシャンプーの連用
- 皮脂を取り過ぎるようなシャンプーで頭皮を洗うこと
- 感触や洗い上がりの良いシャンプーでの毎日の洗髪
- リンスやトリートメントの連用
- 石鹸シャンプーで頭皮を洗うことを毎日行っている
- ワックスやムースで髪をセットする
- スプレーで髪を固めている
- 定期的にカラーをしている
これらをスキンケアに例えれば、『頭皮と髪をクレンジングしてメイクをしましょう』と同じ目的なので、メイクとクレンジングでお肌が痛み衰えるように、髪も痛み・頭皮も痛み衰えるのです。
目的で頭皮を痛めて弱らせる
このように、ヘアケアや美容室(サロン)に求める目的が=習慣的に好んで行っているヘアケアが頭皮を痛めて弱らせてしまうのです。
こうしてある時、「あれ、毛に元気がないような気がする」「なんか、やたらと抜け毛が多いな?」と感じ始めるようになるのですね。
こんな状態で育毛剤を使うと、抜け毛が減って毛も量も減っていくのですね。
と書いても、今一つ理解しがたい人が多いかと思います。
次号の181号で、もう少し詳しく書きたいと思います。
180号は平成24年(2012年)2月11日に配信したメールマガジンです。
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