シャンプーやヘアケア製品の目的が薄毛の原因
ヘアケア製品の目的次第では、それが薄毛の大きな原因になります。温水で頭皮を洗うことが重なると、その原因を促進してしまいます。
▼薄毛の原因を促進する理由は
通常、一般に販売され使われているヘアケア製品の目的は、髪を綺麗に魅せる為であったりおしゃれにする為だったりします。
これは、髪に残留するからこそできることですよね。
髪の毛は死んだ組織の集まり
髪は死んだ組織の集まり=塊なので、毛の細胞自体を綺麗に元に戻すことはできません。
痛んだ髪は痛んだままですが、きっちり綺麗に魅せる成分を残留させて、表面をコーティングさせて付着させることで洗い上がりが良くなり、綺麗にまとまり、艶やかに見え、セットしやすくなるのでヘアケア製品は売れるのです。
だから、メーカーは髪の毛がそうなるように作るのです。その為、当然のように頭皮にも残留します。
シャンプーやヘアケア製品の目的が問題
シリコンが入っていなければ良いようなCM等宣伝が多いですが、残留すればどんなものも良いとは言えません。一番の問題は、シャンプーやヘアケア製品の目的なのです。
綺麗に魅せる為とかおしゃれをする為には、界面活性作用や付着力・コーティング力・浸透力を強く作る必要があります。そうでないと、目的が達せられないから。
これらが、
強ければ強いほど、綺麗におしゃれになりますが
強ければ強いほど、残留しやすく浸透しやすいのです。
ここからが今号の本題に入ります。
お風呂で頭を洗う時、サロンで頭を洗う時、間違いなく温水で髪と頭皮を洗いますよね。
温水で頭皮を洗うどうなるでしょうか?
皮膚が緩み、抵抗力が落ち、毛穴が開き、いろんなものを受け入れやすくなるのです。良い物も悪い物も受け入れやすくなるわけです。
頭皮がこんな無抵抗に使い状態の時に、髪に残留して付着するヘアケア製品を使うとどうなるでしょうか?
髪を綺麗におしゃれにする作用が強ければ強いほど、使用前が使用後に見違える効果は高くなると同時に皮膚内や毛穴内部に入り込みやすく残留しやすいのです。
元々使うシャンプーやヘアケア製品の付着力や浸透力が強いところに、相手先である皮膚の抵抗力が落ちて緩み毛穴が開いているのですからいとも簡単に入り込んでしまいます。
皮脂を取り除いてしまうのも問題
その上、界面活性作用の強いもので頭皮を洗うと、保護する為に必要な皮脂を取り除いていしまうので、抵抗するものが100%無くなってしまいます。
界面活性作用の強い界面活性剤は、コーティング力や付着力・浸透力が強い反面、タンパク質変性作用も強くなるので頭皮や毛穴内部に残留し浸透して痛めてしまうのです。
髪の痛んでいる人が多いのも、お使いのシャンプーやリンス・トリートメントの作用によるものです。
TVCMを見て下さい。シャンプーのCMで頭皮に泡を乗せているとか、シャンプーで頭皮を洗っているものが多いですよ。目的の違うシャンプーで、こんなことをしていると皮膚がおかしくなってしまうのです。
▼例えば、こんなことしていませんか?
例
- ヘッドスパは気持ちが良いですね。お湯だけなら良いですが、シャンプーやトリートメント剤が入っていませんか?
- ヘッドスパをした後に、スプレーで髪を整えたりトリートメントを付け置きしたりしていませんか?
- 皮脂を取りローションや育毛剤を浸透させると称してシャンプーの付け置きをしていませんか?
- 髪が綺麗になるからとシャンプーの泡やコンディショナーの付け置きをしていませんか?
- 泡で染まるカラー剤を頭皮に付け置きしていませんか?
- シャンプーで頭皮を綺麗にしてからカラーや縮毛矯正をしていませんか?
あなたが使っているシャンプーの目的は何?
たいていのシャンプーの目的は、髪を綺麗に魅せたり、洗い上がりをよくしたり、感触を良くしたり、セットしやすくしたりする髪のコンディションイングの為のものです。
カラーや縮毛矯正も同様です。
これらを髪にだけしているなら何ら問題はありませんが、頭皮にすると、全くの目的違いで大きな薄毛の原因になります。
ヘアケア製品の目的が大事な理由です。
今、あなたが使っているヘアケア製品は何の為のものでしょう?その目的に沿った使い方をしていますか?
181号は平成24(2012年)年2月25日に配信したメールマガジンです。
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