162号:薄毛の原因:普段使っているヘアケア製品が問題

普段使うヘアケア製品が薄毛の原因になっている 皮脂は何の為に分泌されているのかご存じでしょうか? この目的を知れば、皮脂を取ってはいけないのも分かりますし、皮脂が毛穴に詰まることはないのが理解できます。(ニキビは、角栓が […]

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普段使うヘアケア製品が薄毛の原因になっている

皮脂は何の為に分泌されているのかご存じでしょうか?
この目的を知れば、皮脂を取ってはいけないのも分かりますし、皮脂が毛穴に詰まることはないのが理解できます。(ニキビは、角栓が詰まって皮膚常在菌繁殖によるもの)

ところが、
私が育毛の世界で仕事を始めて15年近くになります。その当時から今に至るまでに感じていることが、美容業界では皮脂を悪者扱いする情報が多いってことです。

皮脂は体を守る為に必要な分泌物

皮脂が分泌されるのは、体を乾燥や細菌の侵入から防ぐ為であるので、取り始めるとお肌のトラブルの元になります。

顔でも頭皮でも体でも、何もしなければ皮脂がトラブルの元になることはありません。

「あなた」が使うもの・飲み食いするものにより、皮脂の質が悪くなったり、皮膚を悪くするので一見皮脂が悪いものになったように感じたり見えたりするだけです。

本題のヘアケア製品に関してです。

それでは質問です。

  • あなたは、何の為に美容室に行きますか?
  • あなたは、何の為に理容室に行ききますか?
  • あなたは、何の為にカラーやパーマをしますか?
  • あなたは、何の為にシャンプーを使いますか?
  • あなたは、何の為にリンスやトリートメントを使いますか?
  • あなたは、何の為にワックスやムースを使いますか?

お分かりの通り、これらは全て目的を表しています。

  • 「何の為に」選んでいたのか?
  • 「何の為に」使っていたのか?
  • 「何の為に」通っていたのか?

「何の為に」目的を考えてみる

皮脂の分泌に限らず、物事には必ず「何の為に」と言う目的があります。

美容室や理容室に行くのは、毛をカットしたり、カラーやパーマをしたり、痛んだ毛を補修したりして、綺麗に見えるようになる為にいくわけです。

カラーやパーマはおしゃれの為です。シャンプーをするのは、頭皮を清潔にして毛を綺麗に魅せる為にです。リンスやトリートメントは、痛んだ毛を補修して綺麗に魅せる為にです。

ワックスやムースは、毛を固めたりしてセットして乱れにくくする為です。

おしゃれの為のヘアケアが問題

ここで使われているヘアケア製品は、毛の形を変えたり固めたり、色を入れたり、表面をコーティングしたりして、綺麗になったように、おしゃれに魅せる為に使うのです。

ですから、全て使用前が使用後に見違えるように変えることができます。

で、少し不思議に感じませんか?

  • 毛を綺麗に魅せる為にシャンプーで洗髪して頭皮を清潔にしているのに、何故リンスやトリートメントが必要なんでしょう?
  • 普段シャンプーやリンス・トリートメントで毛を綺麗にしているのに、どうして毛が傷んでくるのでしょう?
  • カラーやパーマをしたら、どうして毛が傷むのでしょう?

死んだ組織にコーティングするから綺麗になる

毛は血の通っていない死んだ組織の集まりです。だから、切っても折っても痛くはないし血もでません。死んだ組織なので、一度傷んだり変形してしまうと生まれ変わらないと元のように綺麗な組織に戻りません。

そんな組織だからこそ、カラーやパーマをしても痛くも痒くもないのです。

ところが、そんな死んだ組織なのにどうして使用前が使用後に変わるのか?とても不思議ですよね。使用前が使用後に変わるのは、毛の表面をコーティング処理を施すからです。

これがリンスとトリートメントで、美容院で行うトリートメントはもっとコーティング力が強いと思って下さい。

このことは、創刊当初から配信したこのメルマガだけでなく、私のブログでもHPでも何度もくどいくらいに書いてきました。

洗浄力の強い界面活性剤に問題あり

そしてそして、多くの方々が好き好んで使っているシャンプーには、汚れを落とす洗浄成分=界面活性剤には、タンパク質変性作用があるのです。(石鹸も界面活性剤の一種でタンパク質変性作用があります)

安価であればあるほど、洗浄力が強くコーティング力も強く、変性作用が強いのです。

綺麗にすればするほどタンパク質が変性

毛の組成分はタンパク質なので、シャンプーで洗えば洗うほど綺麗にはなるが、変性されるので毛が痛むことになります。

普通、汚れを落とすのは界面活性作用ですし、死んだ組織である毛に対して行っているなら、そんなに大きな問題にはなりません。痛むくらいです。

問題になるのは

  1. 毎日
  2. 丁寧に
  3. 長時間
  4. 頭皮を洗っていることです。

この4つが揃うと、多くの方が好き好んで使っているシャンプーで洗えば洗うほど、薄毛になっていきます。

洗髪で緊張が解れる

長時間お湯で洗っていると毛穴が大きく開きます。

洗浄力が強い界面活性剤は浸透力も強いので、開いている毛穴からはいとも簡単に侵入して、毛穴内部の毛を育てる組織や毛を支えている部位を痛めます。

これを毎日・丁寧にしているのですから、抜けやすくて、中身のない毛が育つようになっていきます。

皮脂を取るとは防御膜を取ること

皮脂を取り始めると、頭皮と毛穴を守るものが無くなるのですから、清潔にすればするほど、シャンプーで頭皮を痛めてしまいます。フケ症になる人も出てくるし、最悪脂漏性湿疹になってしまうのです。

そんな後に、メイクをするようにリンス・トリートメントをするのですから、頭皮も毛も痛んで当然ですね。(リンスやトリートメントも界面活性剤を利用しています)

と言うことは、皮脂を取る為とか残留物を取る為の毛穴掃除は、絶対にしてはいけない行為と言うことですね。

理美容師の仕事と育毛は相容れない

美容師や理容師の仕事と、育毛の仕事は全くの正反対になるのがお分かりでしょうか?

全国に何店舗の美容室や理容室があり、何人の美容師理容師がいらっしゃるのか知りませんが、これだけの店舗と人間がいるのに、どうして薄毛人口が減らずに若年化し女性にまで増えている理由がお分かりになると思います。

目的を考えて下さい

全て、目的が違うからなのですね。では、どうすりゃ良いのでしょう?

答えは簡単。
その製品の目的に合わせた使い方をして、マイナスを防ぐことが第一です。

そして、美容室や理容室では育毛をしないことです。お店や資格は育毛の為のものではないのですから。
目的の違うお店でヘッドスパなんかすると最悪ですよ。

162号は平成23年(2011年)5月14日に配信したメールマガジンです。

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