食事の目的は何でしょう?
食事については、過去ほとんど書いたことがありません。ですので、本格的に食事に絞って書くのは今回が初めてです。
食事の目的なんて、「当たり前のことじゃないの」と思っていたので、ずっと書かなかったのです。
人間は機械やロボットじゃない
が、ここのところ、人間の体を機械やロボットのように考える人や情報が多く、特定の成分に偏った情報も多いので書くことにしました。
結論から言いますと、「車にガソリンを入れないと動かない」と同じような発想をする人や情報は駄目だってことですね。
食べ過ぎている
結果、食べ過ぎているので、内臓や体が弱っていて、育毛に役立っていないと言えるのです。
そんなに難しいことではないのですが、実際上ご相談を承っていると非常に多いです。こんなことは、薄々分かっているのに、確信を持てない人も多いです。
正しいことが育毛に役立つわけではない
例えば、以下は全て正解ですが、「正解だから育毛に役立つ」とはならないのですね。
- 亜鉛が必要だ
- たんぱく質が必要だ
- ビタミン・ミネラルが必要だ
- カプサイシンを摂ると効果がある
- 日本食が良い
栄養素を摂る情報では毛は増えない
ここで、一つ考えて欲しいことがあります。これらは、全て栄養素を摂る為の情報ですよね。
誰が声高に言っているのかと言うと、大抵サプリメントを売っている人やそのアフィリエイトサイトであったりします。
最近では、発毛サロンのホームページを覗くと、カウンセラーがご相談者に助言した食事なんて出てきます。
情報商材の謳い文句やメールマガジンでも、「発毛に必要な栄養素?」なんてものまであります。
現代の日本人は栄養素の摂り過ぎ
で、ここで問題なのは、本当に今の日本人が、これらの栄養素を積極的に摂る必要があるのかどうかです。栄養として必要かもしれないけど、意識してたくさん摂る必要があるのかってことですよ。
現代よりも相当貧しかった時代が日本にはあります。直近では、戦前戦中戦後の時代です。
貧しくても薄毛にはならない
食事を満足に摂れない為に、「母乳が出なくて乳飲み子を餓死させてしまった。」と言うような悲しい出来事もあったのです。
でも、その時代に薄毛の人が多かったなんて聞いたこともないし、ましてや、30代以下の男性の薄毛や女性の薄毛なんてほんとんど無かったのです。
母乳が出ないくらい栄養不足なのに・・・。
昭和の初期から昭和40年くらいまでの昔の映画や写真を見れば、現代の日本人である「あなた」よりも皆さん髪が多いのが分かるはずです。
そりゃ、50歳代以上になると、薄毛やハゲの男性は増えますが、女性なら現代の女性のように50歳で薄毛なんてほとんどいらっしゃいません。
ましてや、20代30代40代の女性で薄毛なんて、探しても見つからないのです。(元来毛が少ない人はいましたけど・・・)
食べる量と中身の問題
食事と言うことに絞って言うと、生きる為に必要最低限のものしか摂れなかったのです。それ以下だった可能性の方が高かった時代です。
現代と昔とで何が違うのでしょうか?
昔は、以下が中心
- 小食:食べるものが無かったので仕方ない
- 野菜・米・大豆:家の畑で人糞での有機栽培のもの
現代のように
- 卵・肉・魚でもマグロのように、
- 食物連鎖の上位にある食品は高価で食べられなかったのです。
昔は、嫌でも小食になっていました。子供の多くは、常に腹を空かしていました。大人でも、肥満の人は裕福な家の人くらいでした。
1日3食30品目でメタボ・薄毛・便秘症
現代では、
1日3食(朝・昼・夕)食べて
1日30品目摂ることが薦められます。
7大栄養素:たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン/ミネラル・食物繊維・機能性栄養素をバランス良く摂ることが薦められます。
これらを日々摂る為に、1日3食30品目を摂る努力をしているわけです。
結果どうか?
- 男性の場合
- メタボリックシンドローム
- ダイエットの為に運動を!
- 便秘で悩んでいる?
- 女性の場合は
- 必要な栄養を摂らないで
- 不必要な栄養を摂っていて
- 痩せ過ぎていて、便秘で薄毛?
栄養素の摂り過ぎ・コンビニ食・白砂糖が問題
なんか変?おかしくない?と私なんかは感じますが、「あなた」は、どう感じますか?
ここからは、私の想像で考えです。
でも、健康や美容・及び育毛のご相談を承っていて感じることなので、そんなにおかしくはないと思います。
たぶん現代人は、基本的に食べ過ぎで栄養素の摂り過ぎなんだと思います。もしくは、面倒がって必要なものを摂っていない。
- 食べ過ぎになるのは、1日3食食べること、その上間食を摂る人も多いだろうからと思います。
- 栄養素の摂り過ぎは、サプリメントで摂ったり、白砂糖や亜鉛等の特定の栄養素の取り過ぎです。
- 必要なものを摂っていないのは、コンビニ食に偏り過ぎているから?
その為、胃腸の働きが弱っていて、血の巡りも悪くなっている人が多いのだろうと思われます。
結果、免疫が衰えてくるのです。
戦前中後のように小食にならざる得ないようになると、少ない食事から無駄なく栄養を摂らないと駄目なので、必然的に胃腸の働きも良くならざるを得ません。
便秘に関する統計がないので分かりませんが、現代人に大腸がんが増えているらしいので、上記の3つの理由から、現代は便秘で悩んでいる人が圧倒的に多いのではと推測します。
発芽玄米のように中身の濃い食品を摂る
食べる量が減ると、小食でたくさんの栄養素を摂らないと駄目なので、少ない食品で中身の濃い・栄養素の多いものを摂らないと駄目ですよね。
米1粒でも、白米か玄米かで、1粒あたりの栄養素は全く違うのです。
白米は炭水化物だけですが、玄米は完全食といわれるくらいに栄養豊富です。
野菜でも、有機で栽培されたものと、そうでないものとを比べると、数倍以上の栄養価に差が出ます。
その上、小食の場合常にお腹に食品が入っているのではなく、1日1回は何も入っていない時間を作れるので胃腸を休ませることができます。
食品全体を摂り、少ない量で必要な栄養を摂り、胃腸の働きもすこぶる良いので、
免疫力も高くなるのです。
白砂糖は薄毛に原因になるかも?
まだあります。貧しい時代は砂糖は貴重品なので、甘いもの(白砂糖を含むもの)を摂りたくても摂れません。
現代人は、コンビニや自動販売機で白砂糖タップリの缶コーヒーや清涼飲料水・スナック菓子を買うことができるので、基本的に白砂糖過剰になっている人が多いです。
そうなると、白砂糖はカルシウムを排泄させるので、恒常的なカルシウム不足なってしまい、ミネラルのバランスが崩れてしまいます。
血糖値の上下が激しくなり・カルシムが不足するのでイライラしますし、骨粗鬆症のリスクが高まりますし、妊娠している場合には、お腹のお子様の骨の形成が十分でなくなります。
そうなると、いくら亜鉛を摂っても、役に立たないと言うことになってしまいます。ビタミンやミネラルは、バランスの上に成り立っているから。
役に立たないだけなら良いですが、過剰に残るミネラルは腎臓や肝臓には負担になるので、腎臓や肝臓の働きが弱まっての薄毛なんてこともあり得ます。
お薦めの食習慣
結論!
育毛や発毛させる為に食品を摂っていては駄目。
あなたの健康に役立つような食べ方(小食)をして、食べるもの(全体食)を選ぶことが大事。
- 小食で(1日2食半、腹八分目)
- 発芽玄米+有機栽培された野菜+季節の果物(リンゴ)
- 大豆製品・小魚・海藻類・茸類・魚介類
- 自然塩摂取(白砂糖排除)・オリーブオイルやエゴマ油
ここで、過去1週間の食生活を振り返ってみて下さい。何を食べたかです。上記1.2.3.4がメインなら優秀です。