103号:ヘッドスパに関する本を読んで?

ヘッドスパに関する本を読んで?に感じた 最近、新聞や雑誌等々でヘッドスパなる美容院でのコースが紹介されていますね。つい、最近の読売新聞の夕刊にも掲載されていましたし、(2008年9月2日だったように思います)今月号の日経 […]

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ヘッドスパに関する本を読んで?に感じた

最近、新聞や雑誌等々でヘッドスパなる美容院でのコースが紹介されていますね。つい、最近の読売新聞の夕刊にも掲載されていましたし、(2008年9月2日だったように思います)今月号の日経ヘルスにも載っています。

自宅のポストにも、近くの美容院のヘッドスパのことが載ったチラシが投函されていました。これだけ、ヘッドスパなるものが取り上げられていると心配になることが出てきます。

  • 何か秘密でもあるのではないか?そして、
  • 今、本当に頭皮のトラブルで悩んでいる女性が多い上に、美容院でのヘッドスパを行うようになると、
  • 頭皮のトラブルをこじらせる人が今後増えてくるのではないか?

と心配になるのです。今号はこれらについて書きたいと思います。

まずは、ヘッドスパって何でしょうか?

文字通りに訳せば、「頭皮の疲れを癒し、リフレッシュして本来の機能を回復すること」と言えば良いでしょうか?

これを宣伝しているのが、美容院と言いますか美容業界です。

多くの場合、美容院であることが多いのです。読者の皆様も美容院でよく見かけるし、ヘッドスパの広告をみるのも美容院だと思います。

雑誌でのヘッドスパの特集を見てみる

たまたま、先週買い物に行ったついでに書店に入ってみると、美容師が監修したヘッドスパに関する本を見つけました。

監修をした美容師は管理美容師ですし、海外で勉強をされてきたようなので、所謂、現在の日本の美容院業界の中では、ヘッドスパについて良くご存知な方なのだと思います。

「あなた」は何の為に美容院に行きますか?

で、ここで一つ質問です。
貴女(男)=女性もしくは男性は、何の為に美容院にいくのですか?

  • 普通、髪をカットして調髪して綺麗になる為
  • カラーや縮毛矯正・パーマをかけにいく為
  • トリートメントをする為

絶対にこれがメインであって、これ以外の目的はないとも言えます。

髪は死んだ組織の塊

毛=髪は、角質の塊ですから、死んだ組織が積み重なったものです。その角質にメラニン色素が供給されて黒くなっています。

死んだ組織なのですから一度痛んだ髪は、抜けて生え変わるか伸びてくる部分を痛めないようにするしか綺麗にできないものなのです。キューティクルを開いて、トリートメント剤を供給しても痛んでいる角質は元には戻りません。

例えば、爪を例にとってみてみます(爪は髪と感じ角質です。)

爪も死んだ組織の塊ですから、削っても痛くないし切っても血は出ません。削ったり、切ったりして痛めた爪は、マニュキュア等で覆わない限り綺麗になることはありません。

だから、美容院で行うトリートメントも、お店で買ってきたトリートメントをご自分でしても、髪表面をスタイリング剤やコンディショニング剤で覆っているだけのことなのです。

だから、トリートメントが取れてくると、トリートメントを行う前よりも痛んできますよね。まるで、お肌の荒れを気にしてメイクで隠し、クレンジングとメイクの繰り返しで、どんどん肌荒れがひどくなっていくのに似ていません?

見た目の綺麗さが際立たないと美容院は成り立たない

美容院で行うヘッドスパもヘッドスパの専門店であっても、見た目の綺麗さやツヤが「使用前→使用後」に変化しないと、お客様が満足しないし来なくなるのですから、美容院で行うトリートメントのようなことを行っているのだろうなぁ?と想像できます。

何故美容院でヘッドスパを行うのか

じゃ何故、今ヘッドスパなのか?と言うと、これも想像ですが、店舗数が過剰になっていて、カラーや縮毛矯正・パーマではお金を取れなくなり生き残っていけないからでしょう。

そこで、頭皮について不安を抱いている女性が多くなってきたので、ヘッドスパなるコースを入れ始めたのは?と思うのです。

頭皮に不安を持つようになった原因は美容院??

でも、頭皮について不安を抱える女性が多くなったのは、美容院や理髪店が原因なんですけど・・・。

美容院にいく目的を考えると、やっていることは、過去表面的な綺麗さやカラー等のおしゃれを優先して、実質的には髪を痛め、かつ、頭皮を痛めることをやってきているのです。これを忘れてはいけません。

買い物のついでに、ヘッドスパの本を見つけたと上述しましたが、その中を読んでいても、どうもおかしな記述が多くありました。

クレンジングでは頭皮を痛める

代表的なのは、頭皮を健康に保つには清潔にする必要があり、クレンジングで溜まっている古い角質や皮脂汚れを、取り除かないといけないと言っていること。

さも、本当のように聞こえますが、毎日洗っている人が多いのに、古い角質や皮脂汚れが溜まることなんてあり得ないです。そればかりか、クレンジングでお肌が荒れるように、頭皮だって荒れてしまいます。

髪表面は綺麗になったように見えるが・・・

そして、カラーやスタイリングで髪がダメージを受けているから、トリートメント剤でキューティクルを修復して、髪の生命力を蘇らせるらしいです。

これも絶対におかしい。だって、髪は死んだ組織の積み重なりなんだら、生命力が蘇ることなんてあり得ない。

そして、一番危ないのが、シャンプー剤での揉み洗いです。

ヘッドスパの良いところは、温水で頭皮を洗うので頭皮の●●が●●て、毛穴も●●ことです。本来なら、この段階で毛穴に●●しているものが●●されますが、シャンプー剤で揉み洗いすると、クレンジングで邪魔するものを取り除いているので、シャンプーの洗浄成分が毛穴内部に入ってしまいます。

と見てみると、どうもいろんなことを行うことで、費用を取れるようにしているようにしか思えないのです。

そればかしか、頭皮にとっては、極めて危険に感じられるケアをしているように思えます。

元来のヘッドスパの目的なら、温水洗浄で十分すぎる

本来のヘッドスパの目的なら、温水だけで頭皮を洗うだけで十分その目的は達成できます。

だって、元来、皮膚や毛穴は、スタイリング剤やコーティング剤や洗浄成分等々の邪魔しているものを取り除いてあげれば、自然と回復するものだからです。

弊社では、温水で飲み洗います

現に、私のところの相談室では、初回は問題点を客観的に見る為に、お湯だけでしか洗いませんが、それだけでも毛に腰が出ることも多いのですね。(ただし、少し特殊な水は使っていますし、一時的なので続けないと駄目ですが・・・)

最近、女性のご相談で、頭皮クレンジングを使っている人が目立ってきたのですが、こう言った情報を見て信用しているからでしょうか?

美容師の絡んでいる育毛情報は、あてにならない

以上のことから、美容師さんって知っているようであまり知りません。現に、買ったヘッドスパの監修している美容師さんも、上述のようにおかしいことを書いています。

この本の中で、頭皮のクレンジングを推奨しているのに、シャンプー剤は適度な洗浄力を持つものを推奨していて、かつ、石鹸は優しいと言っていたり、髪がパサつくのは、洗浄力が強いからだと言っていたりします。

  • 適度な洗浄力って、どういうことか分かります?
  • どうして石鹸は優しいのでしょうか?
  • 石鹸シャンプーで洗うと軋んだり、パサついたりしますけど、石鹸は優しくないのでしょうか?

要は、美容師さんってあまり分かっていらっしゃらないから、話の筋道があっちにいったりこっちにいったりで、方向が決まらないのではないでしょうか?

そういえば、ある美容師さんのメールマガジンで、「毛穴が皮脂で詰まる」と書いていたのに、ある時から急に、「毛穴は皮脂で詰まらない」と書いていたっけ。でも、この美容師さんもご本を出版されているのです。

女性が好むヘアケアが頭皮を痛め毛の生育を悪くする

結論を言うと、女性が望むヘアケアの効果では、頭皮を痛めたり毛は育たなくなるけど、女性が望むヘアケアの効果を出さないと、お店は儲からないってことなんですね。

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