皮脂を取ると薄毛の原因になる

皮脂については、取った方が良いとか悪いとか、情報には相反するものがあるなので、「結局どっちなんだよ!」と思われている人が多いでしょう。

こんな時、最初に考えないといけないのは、なぜ皮脂が分泌されるのか?ってことです。

ジヒドロテストステロン(DHT)にしても、なぜ?わざわざ作られいるのかが分からないと、それを抑制するのが良いことなのか悪いことなのか判断が付きません。

皮脂はなぜ分泌されるか?

それでは、皮脂は何の為に分泌されるのでしょうか?これが分からないと、良い悪いの判断はできません。

結論から言うと、皮脂が分泌されないと人は生きて行けないのです。

理由は、皮脂が分泌されることで乾燥することや異物が侵入することから体を守っているのです。
私たちの体を守る保護膜と言えます。

お風呂に入ると体が水をはじくのは、皮脂膜で体が保護されているからです。

この皮脂を取るとどうなるでしょうか?

人間の皮膚の構造見ると、内部から

  • 皮下組織
  • 真皮
  • 表皮

となっています。

その表皮の一番上に皮脂膜があり、皮脂膜の下に角質層があります。

皮脂を取り去るとは、この保護膜を削ることになり、皮脂膜直下の角質層を削り取るに繋がります。

例えば、めくれ落ちた角質を見て下さい。乾燥して固くなって白っぽくなっていきますよね。
所謂、フケと言われるものです。

フケ症の人は皮脂膜を取り過ぎて、角質が剥がれやすくなっているのです。

皮脂の分泌が増える理由は?

皮脂は、むやみやたらと増えたりしません。皮脂は体を守る為に分泌されているのですから、取るから体を守る為に分泌されるのです。

女性方で脂っぽく感じていたら、間違いなく皮脂を取るケアをしているはずです。女性の薄毛・髪質が悪くなる大きな原因の一つです。

その他、心身が危機的な状況に陥っても皮脂の分泌は増えます。これも心身を守る為の体の反応です。

もう一つ、男性ホルモンの影響で皮脂の分泌は増えます。これも見方を変えれば心身を守る為とも言えます。

この3つを見て分かる通り、皮脂の分泌自体が問題ではありません。それぞれ理由があって分泌量が増えているのです。

その理由が薄毛の原因!

  1. 皮脂を取る行為
  2. 心身が危機的な状況に置かれている時
  3. 男性ホルモンの影響

皮脂を取っても皮脂の分泌が増える理由は解決できないだけでなく、皮脂を取ることが薄毛の原因にもなっているのです。

私のところへのご相談では、8割くらいの方が「1」の皮脂を取る行為が薄毛の原因になっています。男性は7割くらい、女性は9割くらいです。

皮脂を取り始めるとトラブルが出てくる

皮脂は、体を守る保護膜なのですから、取ることを続けていると何かとトラブルが出てきます。

  • 最初に書きました通り、フケ症になりやすくなります。
  • 角質が荒れるので痒みが出てきます。
  • 角質を痛めてしまいますから、炎症起こしやすくなります。
  • 皮脂を取り始めると皮膚常在菌のバランスが崩れてくるので、匂うようにもなってきます。
  • これらが何年も続くと、脂漏性湿疹や皮膚炎を起こしやすくなってきてきます。
  • また、皮脂を取るケアは、毛穴内部を保護することもできなくなるので、毛を支えている部分が荒れて剥がれやすくなり、触るだけで抜ける毛が増えるようになります。
    広汎性脱毛が増えるのです。
  • また、界面活性剤が浸透しやすくなるので、毛を育てる組織が変性するようになり、中身の薄い毛しか作られなくなっていきます。
  • 髪の毛が傷みやすくなり、水をよく吸うようになるので、ドライヤーで乾かしても時間がかかるようになっていきます。

こんなにマイナス面があるのに、皮脂を取らないといけないと言う意見があります。

皮脂を取る必要があると言われる理由

それは、私が知っている限りでは以下の3つです。

  1. 皮脂が過酸化脂質化して頭皮を痛める

    理由は分からないではありませんが、皮脂の質の問題だと思うので、皮脂を取れば解決できることではありません。どちらかと言うと、普段の食習慣の問題です。

  2. 育毛剤の浸透を邪魔する

    確かにその理由は当てはまります。が、皮脂を取ることを行っている限り、頭皮を痛めるのですから育毛剤は効かないだけでなく、育毛剤の刺激で毛を無くすこともあります。
    これは、どんな育毛法を採るかと言う方法論です。

  3. 皮脂が毛穴に詰まっている。

    こんなことはあり得ません。皮脂は、脂肪酸と言われる脂です。体温が10度と低いなら固まりますが、人の脂は体温35度では液体です。液体が詰まることはあり得ません。皮脂を取ることを続けているから分泌量が増えて、マイクロスコープで見ると毛穴に浮いて見えるだけです。

皮脂を問題にしているところは、皮脂を問題にしないと成り立たない方法を採っているから、問題をこじつけているように思えてなりません。

皮脂を取るケアは危ない

皮脂について、かなり書きました。結論として、皮脂を取るケアはとても危ない方法だと言うことです。

特に、頭皮をマッサージしながらシャンプーするのは、皮脂を取って界面活性剤を毛穴内部に入れ込む最悪の方法なので、ケア法自体を見直す方が良いですよ。

196号は平成24年(2012年)10月6日に配信したメールマガジンです。


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