191号:ミノキシジルの効果と副作用

ミノキシジルの効果と副作用 190号では、毛が増える為の条件として以下の2点を上げたかと思います。 頭皮の血行が良いこと 頭皮と毛根周辺の毛細血管が増えること 育毛とは、この2つを「いかに達成するか?」「正常に戻すか?」 […]

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ミノキシジルの効果と副作用

190号では、毛が増える為の条件として以下の2点を上げたかと思います。

  1. 頭皮の血行が良いこと
  2. 頭皮と毛根周辺の毛細血管が増えること

育毛とは、この2つを「いかに達成するか?」「正常に戻すか?」で決まると言っても過言ではありません。

この2つが整うことで、育毛剤も効きやすくなるのです。飲む育毛剤(プロペシア・フィナステリド)についてはたぶん次々号にて。

ミノキシジルも頭皮のマッサージも温冷療法も上記の2つを良くしようとするものです。ところが、良くするのに役立つのですが、マイナス面=デメリットもあるのです。

このマイナス面=デメリットが毛を無くす方に働くのですから、何の為に行うのか?使うのか?分からなくなります。

ミノキシジルの場合

ミノキシジルは、毛細血管を増やすわけではありません。血管を拡張させて血を集めるのです。

▼役立つ理由=メリット

  • 特に塗布タイプのもの(リアップやカークランド等)は、塗布した部位の毛細血管が広がります。
  • 飲むタイプのミノキシジルタブレットは、全身の血管を広げて血流を増やそうとします。

これだけを聞いて「良いじゃん。効果があるのじゃないの?」なんて思ってしまう人はあまりにも想像力に欠けます。

このメリット=効果は、概ね使い始めの1年目に最大化することが多いです。人によって違うので、早くなる人もいれば遅くなる人もいます。個人差がありますので、効果が最大化するのは1年~2年くらいまででしょうか?

大正製薬が出しているリアップ5の長期治験のグラフは、この最大化する期間のものです。

長期治験と言っても1年程度で、毛にしてみれば生育期の半分以下になりますから決して長期治験ではありません。
(2012年7月27日読売新聞朝刊の広告に載っています)

この期間を過ぎると、マイナス面=デメリットが出始めます。早い人(アレルギー体質)は半年以内で出始める人もいらっしゃいます。

塗布タイプのもの

確かに塗布した部位の毛細血管は広がるようです。ところが、塗布していない部位(入り口と出口)は
以前のままですから、血が集まってきても出口が狭いままになっています。

出口で血の渋滞が起こり、古血が溜まるようになってしまうのです。(塗布部分が赤くなるのは、その為)
ですから、血が集まってきて発毛はするのですが、古血が溜まってしまい入れ替わりづらくなってくるので、生えてきてもすぐに抜けてしまうことが多いのです。

そればかりではありません。

元々柔らかい毛細血管を無理やり広げるので、異常な痒みに襲われる人が多いことから、どうも血管を傷つけてしまうようなのです。それと、無理に広げた毛細血管は中々正常に戻らないのです。

毛細血管に正常に血が巡るのは、血管が柔らかくて伸び縮みするからです。

ところが、ミノキシジルを使っていた部位の毛細血管は広がったままのようで、血流が改善し始めると、伸び縮みしないからでしょうか?真っ赤になることが多いのです。
そして、ひどい痒みがぶり返すので、ケア自体が出来なくなります。

そして、塗るタイプのミノキシジルを使っていた部位は、その周囲の付けていない部位の毛が改善してきていても、付けていた部位だけが改善してこないのです。

これが、塗るタイプのミノキシジル系育毛剤のマイナス面=デメリットです。

飲むタイプのミノキシジルタブレット

マイナス面=デメリットは、とても恐ろしいです。
結論から言うと、推測の域を出ませんが、いつ心不全を起こすか分からなくなると言えます。

以下は、ミノキシジルの作用とご相談者の方々の話からの推測です。

付けるタイプのミノキシジル育毛剤でも、頭皮に付けると心臓がバクバクして、怖くなって付けるのを止めた人もいらっしゃいますから、飲む方だと相当ヤバいのじゃないか?と思いますね。

血圧降下剤から転用された薬なので、女性の中には、飲んで寝込んでしまった人もいます。

飲むのですから、全身の血管が拡張されます。当然のことですが、体毛が濃くなることもあります。

全身の血管が拡張されたら拡張された血管に流す血液量が増えるのですから、心臓と造血細胞に負担がかかります。心臓や造血細胞は単体で動いているのではなく、他の臓器と関係を持ちながら動いています。当然のことながら、他の臓器にも影響が及ぶでしょう。

こんなことを1年とか2年の間継続的に行って、心臓や造血細胞・毛細血管はどうなるのでしょう?
こうなってくると、未知の世界ですよね。

ミノキシジルを止めたらどうなる?

毛細血管に正常に血が巡るのは、毛細血管が柔らかくて伸び縮みすることによります。

では、飲むタイプのミノキシジルタブレットを飲むのを止めたら、広がった血管はどうなるのでしょう?増えた血液量はどうなるのでしょうか?

付けるタイプのものだと、付けていた部分だけが中々正常に戻らないのはケアの中で概ね確認しています。

飲むタイプだと全身に及びますから、全身の広がった血管が正常に戻らないのでしょうか?戻らないとすると、全身の血流が悪くなります。全身の血流が悪くなれば体調が悪くなるし、せっかく増えた毛も1年後2年後と段々と無くなっていきます。

例えば、今30歳の人が2年間ミノキシジルタブレットを飲んでいたとします。
その人が35歳の時に心不全で亡くなったとしたら、原因がミノキシジルタブレットにあると認定はされないでしょう。

ここまでがミノキシジルの作用と、ご相談者の方々の話からの推測からデメリットを考えてみました。

ミノキシジルタブレットの副作用

現実には、ミノキシジルタブレットを飲んでいたご相談者の方は、以下の副作用を訴えられます。

  • 顔と体が浮腫んできたので怖くて止めた人
  • バカ毛ばかり生えてきて私の毛じゃないと思った人
  • 全く効果がなかった人
  • 体調を崩して寝込んでしまった人
  • 体毛が濃くなって止めた人
  • 心臓がバクバクしたので怖くて止めた人

ミノキシジル製品については、本当に危ない後遺症や副作用があるのに、これらの話が出てこないことに恐怖を覚えます。

今号はちと長くなり過ぎました。頭皮のマッサージと温冷療法については次号に。

191号は平成24年(2012年)7月28日に配信したメールマガジンです。

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