206号:リアップとリアップレディーで効果があった話

日本の皮膚科学会が出した男性型脱毛症診療ガイドラインでは、ミノキシジルとフィナステリドに効果が認めることになっているが、2010年以降のご相談者の9割以上がミノキシジルとフィナステリド使用者になっている。

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リアップとリアップレディーに効果はあるが・・

ご相談者が使っている育毛剤・過去に使ったことのある育毛剤で一番多いのは、ミノキシジル製剤であるリアップとリアップレディーです。

美容外科なんかだと、その美容外科独自のミノキシジル製剤があるようです。

皮膚科学会の標準治療

日本の医学界における標準治療が、ミノキシジル製剤とプロペシアに代表されるフィナステリドだからですね。

医学界が標準にしているのだから、「効果があって毛が増えるもの!」と多くの方が思っています。

ミノキシジルとフィナステリドの効果情報

特に、皮膚科学会が平成22年(2010年)に出した男性型脱毛症治療のガイドラインの影響がとても大きいです。

その為もあって、ネット上のアフィリエイトサイトでは、薦める根拠にこのガイドラインを取り上げています。

ですからネット上の情報は、ミノキシジル=リアップとフィナステリド=プロペシアが一番良いと言う情報で溢れています。

ご相談の多くはミノキシジルとフィナステリド

効果があるはずなのに、平成22年以降のご相談の大半は(7割か8割)、リアップやリアップレディー・プロペシアとミノキシジルタブレットになっています。

ミノキシジルとフィナステリドに効果はあるけど・・・

実際ご相談者の多くは、その効果を認めていらっしゃいます。

今回紹介する男女の各1名の方々も同様で、「簡単に発毛して、毛が増えるじゃん!」と使い始めの頃は思ったそうです。

増えて気にならなくなると使わなくなります。薬の使用の場合根本的なところを改善していないので、薬を使わなくなるとまた薄くなります。薄くなったら再度使うと増える、と言うのを2回か3回繰り返したそうです。

薬は次の薬を呼ぶ

男性の方は、リアップだけでは効かなくなったので、プロペシアを飲み始めたらしいです。

女性の方は、銀座にある女性向けのクリニックに行き、ミノキシジルタブレットを処方されたらしいです。

いずれの方も不安が先だったので、薬は止めて、私のところにご相談にお越しになりました。

頭皮がおかしな状態に

いずれの方も変な頭皮をしていました。

滲んだ赤っぽく、マイクロスコープで頭皮を見ると、湿ったような浸潤しているような頭皮なのです。

頭皮は自分では見ることが出来ない

こんな頭皮じゃ薬であろうが何であろうが、毛が育つわけはなく、そりゃ効果が無くなってきます。

頭皮は自分では見ることができないので、効果のあるものがあれば、頭皮に痛みやかゆみが出ない限り何も気にせずに使い続けます。
これが怖いわけです。

次世代の毛が育たない

いくら効果が出ていても、頭皮がおかしくなってくると、次の世代の毛は駄目になっていく上に、下手をすると今生えている毛も駄目になることがあります。

毛細血管を傷つける

特にリアップ等のミノキシジル製剤は血管拡張作用が強いので、毛細血管が傷んで炎症を起こすことがあります。

当然、血管が拡張するわけですから、その部分には血が集まり赤くなりやすいです。

すると、古い血が溜まるようになり、毛細血管に傷が出来るのでかゆみがひどくなり、今生えている毛までもが駄目になってしまい、後々で急激に毛が無くなることもあります。

薬を使い始めると後が無くなる

今回紹介したご相談者2名は、運良くそうなりませんでしたが、基本的に薬の効果に頼っている人のご相談は、受けたくはありません。

薬の効果に頼っていた人は上手くいかない確率が高く、いくら親身にご助言しても非難・批判されることが多いからです。

今回は、お二人とも頭皮が正常に戻り、毛には元気が出ていて・増えてきているので問題ありませんが、本当にラッキーとしか言いようがありません。

薬を選択される方は、「その先はないもの」と覚悟を思って取り組まれる方が良いですよ。

206号平成25年(2013年)2月23日に配信したメールマガジンです。

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