193号フィナステリド(プロペシア)のメリット・デメリット

フィナステリド(プロペシア)のメリット・デメリット ミノキシジル系の育毛剤とタブレット・温冷療法・頭皮のマッサージについては、191号と192号で書きました。 今号では、フィナステリド(プロペシア)のメリットとデメリット […]

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フィナステリド(プロペシア)のメリット・デメリット

ミノキシジル系の育毛剤とタブレット・温冷療法・頭皮のマッサージについては、191号と192号で書きました。

今号では、フィナステリド(プロペシア)のメリットとデメリットについて書きたいと思います。

フィナステリド(プロペシア)

▼メリット

フィナステリド(プロペシア)には、男性型の人には効果があるように思います。

何故効果があるのかは、もうここで説明するまでもないかと思いますが、念のため書いておきます。

男性型脱毛症(私は脱毛症ではなく男性型薄毛と言います)が発症する生え際・頭頂部には、5αリアクターゼ2型と言う酵素が存在しています。

血液に乗って男性ホルモンのテストステロンが毛乳頭までくると、5αリアクターゼ2型の還元作用によりジヒドロテストステロンに変換します。

ネットなんかでよく言われる脱毛ホルモンDHTになるわけです。

でも、ここで間違ってはいけないのは、DHT(ジヒドロテストステロン)が脱毛ホルモンではないことです。

DHT自体は成長因子として角化細胞の成長を促進させるからです。DHTが角化細胞の成長を抑制するようになるには、標的遺伝子による影響が必要なのです。

ここまでの記述は、「専門医が語る、毛髪科学最前線」を参考にさせて頂きました。

ハゲ家系の人がハゲやすのはこの為(遺伝的要因は習慣により発現する=このことがとても大事)。

フィナステリド(プロペシア)は、5αリアクターゼ2型の還元作用を防ぎます。その為、DHTが生成されなくなるのです。

こうして、角化細胞の成長を抑制する可能性が、極めて少なくなります。

実際、フィナステリド(プロペシア)の効果で、毛が増える人もいらっしゃるので、すごいことだと思います。

もうお分かりの方もいらっしゃるかもしれませんが、毛の生育(前頭部や頭頂部の角化細胞の成長)に効果はあるのですが、DHTが生成されないことによる副作用があるようなのです。

▼デメリット

DHT(ジヒドロテストステロン)は、何故生成されるのでしょうか?人体の中で作られるのですから無駄なものが作られているとは思えません。

そこで、DHT(ジヒドロテストステロン)の役割は何なのか?を考えてみましょう。

以下に記載する内容は、あくまでも事実と現実を元にした私の仮説です。私は医学者ではないので、証明することが出来ません。医学者・研究者の方々には、DHTが生成される理由とその役割を解明し説明して欲しく思います。

5αリアクターゼ2型は、精嚢・前立腺・外陰部・前頭部・髭の特定のところに存在しているらしいです。

相談室でご相談を受けていて、フィナステリド(プロペシア)を飲んでいる時の
体調をお聞きすると以下のようなものがあります。

  • 朝だちしなくなった
  • 精子の量が減った
  • 性欲がわかない
  • 塞ぎ込むようになった
  • 急激に太った
  • 体が冷えて寒くて仕方がなかった

それと、ご相談にいらっしゃる男性は、どちらかと言うと「おとなし目」で「積極的・攻撃的でないような感じ」の人が多いのです。

見た印象とフィナステリド(プロペシア)を飲んでいる時の体調、DHTが成長因子を産出することから判断するとDHTの役割は以下のように言えるのでは?

以下DHT生成の理由と役割の仮説
ここからーーーー

男性の体の代謝と血流を向上させて、性欲をアップし精子量を増やし子孫を残せるようにする。のがDHTが生成される理由と役割の一つでは、と思うのです。

古来男性は家族を外敵から守る必要があった為に、年齢を重ねると男性ホルモンの分泌量が減るに従って、より男性ホルモンとしての働きが強いDHTが作られるようになるのも一つでは?とも思うのです。

ここまでーーーーー

いずれにしても、米国やカナダ等海外の研究者の中には、以下のような副作用を唱える人がいるらしいです。

  • 若い頃に長期で飲用すると悪性の前立腺肥大になる可能性(米国FDAは重要事項としてメーカーに記載を要請しているらしい)。
  • うつ病になる
  • 陰茎が変形してしまう可能性
  • 発現した副作用が不可逆的になる可能性

フィナステリド(プロペシア)飲用を検討している人は、これだけの副作用があることを覚悟しなければなりません。結果オーライではないのです。

薬には副作用が付き物

それと、最近は遺伝的な要因がないのに薄くなっている男性女性が増えています。男性が薄くなってくると、すぐに「男性型だから薬を飲めばなんとかなるだろう」と自己判断して薬に頼ろうとする人が多いです。

女性の中にも、薄くなるだけで薬で何とかしよう、とする人がいらっしゃいます。

上記したような副作用があることを分かった上で、飲むなら自分が責任を負えば良いだけ話です。が、自分だけの責任で終わらない可能性があるのです。

フィナステリド(プロペシア)は子孫に影響が

今の医療では、フィナステリド(プロペシア)を飲んでいても、子供を作る予定があるなら、半年程度飲むのを止めてから作れば問題ない、と言われているようです。

フィナステリド(プロペシア)は、積極的に使われだして年月が少ないのに、どうして「問題ない」と言えるのか不思議です。その根拠はどこにあるのでしょう?

発現した副作用が不可逆的になる可能性があるなら、どこかに異常がある精子で妊娠する可能性だって捨てきれません。

実際に女性がフィナステリドを飲めば、奇形の子供ができる可能性が高いらしいです。

次世代の子供やその子供が成長した時にどうなるのか?長年の追跡調査による結果を調べたくても年月が少ないのですから調べようがないのです。

何故?安全と言えるのか理解不能です。

効果面では優れている人もいるらしいですが、デメリットが大きすぎですよね。

以上のことから、私はフィナステリド(プロペシア)は、50歳60歳以上の男性で、人生に悔いを残していない人で、これ以上子供を作らない人向けの薬じゃないのか?と思っています。

193号は平成24年8月25日に配信したメールマガジンです。

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