皮脂の分泌は薄毛の原因でなかった!

前号では、「皮脂を取るのが薄毛の原因だ」と言う内容で記述しました。その中で、皮脂を取るとどんな頭皮の異常が出るのかを記述しました。

覚えていらっしゃいます?
頭皮の異常とは以下のようなことです。

  • 角質が取れる、剥がれる
  • あちらこちらが痒くなっている
  • フケがたくさん出ている
  • 匂いが出てくる
  • 脂臭い匂いがする
  • 赤みを帯びている
  • 反対に何も出ていないようだが、真っ白な色をしている
  • 頭皮がボコボコしている(マッサージのやり過ぎかも)
  • 頭皮がフニャフニャしている(マッサージのやり過ぎかも)
  • 頭皮が風船が破裂するようなくらいに張っている(仕事の影響かも)

皮脂の分泌は問題じゃない

この頭皮の異常を見て頂くとわかりますが。この中に【皮脂の分泌が多い】と言う項目がありません。

薄毛の人は、「皮脂の分泌が多いから薄くなっているのじゃないの?」。とか、
皮脂の分泌が多いから、毛穴が詰まったり、過酸化脂質化したりして、抜け毛の原因になっているのじゃないの?
とか、思っていらっしゃいませんか?

ちなみに、抜け毛は薄毛の原因ではありません。ですから、皮脂が多くて抜け毛が増えていたとしても、皮脂が多いのが薄毛の原因ではないのです。

皮脂が多いのが問題と思わされている

ただ、ご相談にいらっしゃる人にお話しをお聞きすると、たいていの人は自分の頭皮は脂性だと思っていらっしゃいます。

皮脂が多い

抜け毛も多い

薄毛になっている

だから、皮脂が多いのが悪くて、抜け毛が多いのが薄毛の原因だ。と思っていらっしゃるのです。

でも、頭皮を指の腹で触って私の頭皮と比べてみると、私よりも明らかに皮脂が指の腹にたくさん付く人はいらっしゃいません。

どういう事かと言うと、「薄毛になった=皮脂が悪い=だから皮脂の分泌が多いに違いない」と思わされている人がほとんどなのです。

頭皮がテカっていても皮脂は多くはない

ただ、頭皮の表面に皮脂が多いような感じになっている人はいます。頭皮表面が脂で光っている(テカっている)けど、皮脂の分泌が多くない人です。

頭皮表面が光っていれば皮脂の分泌が多いのではありませんから、ここを間違えないで下さい。皮脂の分泌が多い少ないは、その人の分泌能力の問題です。

何故、頭皮の表面が光るくらいに、皮脂が分泌されているのでしょうか?
それは、皮膚を保護する為に必要な皮脂を、取り去るケアをしているから、皮脂の分泌能力が低い人でも表面上多いように見えるのです。

小さい頃から皮脂を取っている

前号でも、小さい頃からほとんどの人が、皮脂を取り過ぎるシャンプーで頭皮を洗ってきていると書きました。取って不足するから頭皮表面が光るくらいに皮脂で覆われるようになっているのです。

皮膚は=人間の体は乾燥したり細菌が侵入しては生きていけません。だから、乾燥を防ぎ細菌の侵入を防ぐ為に、皮膚は=人間の体は皮脂と言う膜で覆われているのです。

皮脂を取るから薄毛になる

  1. 皮脂が無くなると生きて行けないので、皮脂を取ることをすると、再度分泌されて保護膜を形成し直します。
  2. これを日々繰り返していると保護膜を毎日取るのですから皮膚が弱り、皮脂の分泌が繰り返されるようになります。
  3. そして、常に皮脂が多く皮膚表面を覆うようになると同時に、頭皮が弱ってしまい血の巡りが落ちていくのです。
  4. 結果、皮脂の分泌が多い薄毛になるのですね。

抜け毛の本数自体は増えたり減ったりするものなので、皮脂の分泌の多さとは関係ありません。

また、皮脂は脂肪酸と言う液体です。アブラですから毛穴内部と皮膚の表面は体温があるので固まることはありません。固まらないと言うことは、毛穴が詰まることもないと言うことです。

ここからは私の仮説です。

最近では=と言いましても1990年くらいからの話ですが、加工食品やコンビニ化された食事・飽和脂肪酸の多い食事・清涼飲料水過多になっているので、大腸がや血が汚れていると思われる人が増えました。

結果、分泌する皮脂の質が悪くなっている人が多いようなのです。その為、多く分泌された皮脂が、過酸化脂質化しやすくなっているようなのです。

ここまでが私の仮説。

皮脂を取る習慣+食習慣の悪さ

ですから、皮脂の分泌が多いのが原因のではなく、皮脂の分泌を多くしてきた皮脂を取る習慣や皮脂の質を悪くする食習慣が薄毛の原因なのです。

皮脂の分泌が本当に多いかどうかを確認する必要があります。

相談室にご相談にいらっしゃる方には、お湯で頭皮を洗うことで皮脂が多いのか少ないのかをご確認頂きます。
が、相談室にいらっしゃらない場合には、以下のようにします。

ご自分の指の腹で頭皮を少し強めにこすって下さい。あくまでも指の腹です。指先ではありませんよ(と書いても指先で強くこする人が絶えません)。

そして、友人でも親族でも良いので、髪の多い人に同じように髪の多い人の頭皮を指の腹でこすってもらって下さい。

あたなの指の腹に付いた皮脂と、友人の指の腹に付いた皮脂とを比べてみて下さい。

どちらの指の腹も光っていると思いますが、明らかな差がない限り皮脂が多いとは言えません。

219号は平成25年(2013年)8月24日に配信したメールマガジンです。


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