毛が回復するようになる為に必要なことは何?
13回に渡って書いてきました「効果に繋がらない理由」、お分かりになりましたでしょうか?
要は、ケアを始める際には、この「効果に繋がらない理由」を排除していけば良いのです。
女性の場合だと、「効果に繋がら理由」を排除するだけでも、時間をかければ毛が増えるようになってきます。
「あなた」の問題点は何だろう?
ただその前に、ご自分の問題となっているところを探る必要があります。
前号の最初に書きました通り、効果に繋がらない一番の理由は「ご自身のことを分かっていない」ことに集約されるからです。
「あなた」の頭皮はどうなっている?
中でもご自身の頭皮の状態が分かっていない人が本当に多いです。それと頭皮のケアを間違っている人も多いです。
間違った頭皮のケアを長年してきた結果、おかしな頭皮になっているのに気付いていないのです。
皮脂を取るから悪くなる
その間違った頭皮のケアの代表的な行為は、皮脂を取ることです。
現代の日本人のほとんどの人は、
・自分が薄毛になってきたとか、
・毛に不安を抱えるようになるまでは
皮脂を取りすぎるようなシャンプーで頭皮を良く洗っています。
これに関しては例外はありません。
「いや、私は今湯シャンしかしていないぞ!」とおっしゃる方も、何故、今湯シャンにしているのかを振り返ってみて下さい。
「毛に不安を抱えるようになったので」とか、「普通のシャンプーを使っていると頭皮が荒れるから」とかで、調べていると湯シャンが良いようだからそうなっているのでは?
それまでは、皮脂を取り過ぎるシャンプーで頭皮を洗ってきているのです。
生まれた時から皮脂を取り過ぎるシャンプーで、頭皮を洗うことをしていない人なんて皆無でしょう。
皮脂を取るヘッドスパは最悪
今は、ヘッドスパが流行っているので、ご自宅でヘッドスパ用のシャンプーで頭皮を洗っている人もいるでしょうし、頭皮が匂うので清潔にしなけば!と、皮脂を取ることを日常的に行っている人もいらっしゃるでしょう。
皮脂を取るから頭皮に異常が出る
その為、現在ご相談を受けていて、頭皮に異常を持っていない人は皆無と言っても良いくらいです。
そうなんです。
皮脂を取ることを続けてきているから頭皮に異常が出て、毛の育ちが悪くなってきている人が多いのですね。
巷では、皮脂を取ることを推奨しているところが多いので、小さい頃から皮脂を取ることを習慣にしてきて、「毛に不安をもったり」「頭皮に異常が出てきている」のに、更に皮脂を取ることをしているわけです。
頭皮の異常の実例
そりゃ、私のところにご相談にいらっしゃる時には、頭皮が異常だらけです。
以下のような異常が出ている人が多いです。
- 角質が取れる
- あちらこちらが痒くなっている
- フケがたくさん出ている
- 匂いが出ている
- 脂臭い匂いがする
- 赤みを帯びている
- 頭皮に異常がないようだが、真っ白な色をしている
- 頭皮がボコボコしている(マッサージのやり過ぎかも)
- 頭皮がフニャフニャしている(マッサージのやり過ぎかも)
- 頭皮が風船が破裂するようなくらいに張っている(仕事の影響かも)
ほんまもんのヘッドスパ
私のところでは、一番最初はお湯だけで頭皮を洗います。所謂、ほんまもんのヘッドスパをやるわけです。(ほんまもんのヘッドスパ=頭皮の温浴)
ほんまもんのヘッドスパをやると、頭皮や毛穴に残留しているものが排泄されるのでそれだけで、頭皮の異常が軽減される場合もあります。
中には、頭皮の異常が消えてしまい毛が元気になって、「私は、もうこれで十分です。」「後はシャンプーを買って皮脂を取らないケアを自分で行います。」とおっしゃる人もいるのです。
毛穴に残留しているものを抜くこと
ほんまもんのヘッドスパを行うと、皮脂を取ることで頭皮や毛穴に入り込んでいたシャンプー剤やヘアケア製品・カラー剤等が抜けてしまうのですね。
抜くことで、本来の頭皮に戻る環境が整うです。(抜いただけで頭皮が元に戻るわけではありません)
一言付け加えておきますが、ほんまもんのヘッドスパを行った後に、トリートメントやスプレー・ワックス等のヘアケア製品を使ったらだめで、カラーなんかは持ってのほかです。
せっかく整った環境が台無しになります。
頭皮の温浴が頭皮の環境を良くする
当然ですが、毛穴内部の皮脂や頭皮表面の皮脂も取れますが、温水で流すだけなので、表面の皮脂が取れるだけで、皮脂を取るシャンプーのように根こそぎ取るわけではありません。
ですから、ほんまもんのヘッドスパは、頭皮の環境を良くする準備を整えるには役立ちます。
いろんなものを使うと、抜かないといけないのに入れ込んでしまうので、逆に頭皮の環境をさらに悪くします。
以上のことから「毛が回復するようになるには」頭皮の状態を悪化させている残留物を抜いてあげること。それも無理やり抜くのではなく、頭皮の力で少しずつ抜けていくことが必要です。
218号は平成25年(2013年)8月10日に配信したメールマガジンです。
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