229号:皮脂を取って清潔にするシャンプー法

清潔にし過ぎ・皮脂の取り過ぎは毛を無くす 直接頭皮を拝見して10年。 私は、さいたま市の相談室で、直接頭皮を拝見してご相談をお受けしています。 相談室を開設したのが2004年ですから、ざっと10年くらい頭皮を拝見してきた […]

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清潔にし過ぎ・皮脂の取り過ぎは毛を無くす

直接頭皮を拝見して10年。
私は、さいたま市の相談室で、直接頭皮を拝見してご相談をお受けしています。

相談室を開設したのが2004年ですから、ざっと10年くらい頭皮を拝見してきたことになります。

育毛関係するキャリアは私よりも長い方はたくさんいらっしゃるでしょうが、「皮脂を取っては駄目ですよ!」と言っていたのは、私の師匠筋くらいではないかと思います。

まぁ、ネット上では私の発信情報や師匠筋の発信情報を見て、同じことを言っている人はいらっしゃいます。
が、中には、「皮脂を取らないといけない」と言いながら、途中から「皮脂を取ってはいけない」と、正反対に意見を変えてしまう人もいらっしゃいますから、見る情報には気を付けたいものです。

皮脂を取り過ぎて毛を無くしているのでは?

さて、この10年間ご相談者の方々の頭皮を見ていて感じるのは、10人中6~7人くらいまでが皮脂の取り過ぎで頭皮をダメにして、毛を無くしていることです。

本当に男性ホルモンが原因なのか?

世間的には男性の場合は「男性ホルモンの影響だ」と言われていますが、実際にご相談者の方のお話を聞き、頭皮を拝見させて頂くと、「そうではないよなぁ」と感じるのです。

私の仮説の域を出ませんが、皮脂を取ることを続けてきた為に、頭皮が痛んだり弱ったりして、遺伝子の働きが角化細胞を抑制する方に影響するのでは?と思うのです。

習慣によって遺伝子の働きが変わると言われているので、あながち的外れではないと思っています。

・女性の場合はどうなのか?

女性の場合には「男性ホルモンが原因」とは考えられません。

美容外科では、何とか女性にもプロぺシアのような薬を出したいようなので、今後女性なのに「男性ホルモンの影響で」なんて話が出てきそうですが、薬に頼るケアだけはしない方が良いです。

習慣的に行っている洗髪で皮脂を取り過ぎて、取り過ぎたところにカラーやパーマ・縮毛矯正をしているから薄毛になっている女性が8割ですね。

その他、「血」や「気」が原因と思われる女性が2割くらいです。

加齢や更年期・ホルモンのバランス云々が言われますが、相談室でご相談を受けている限りでは、あまり関係ないように思います。(ホルモンのバランスに関しては、バランスを崩している原因が問題)

ヘアケアの習慣を修正し、「血」「気」のことを考慮に入れると、年齢に関係なく回復してきますから。

ただし、医薬品で強引に何とかすることはしないので、女性の毛の生え変わるサイクルに応じて回復してきます。
と言うことは、1年や2年で戻ることはないと言うことです。

薬で強引になんとかすると、回復は早いですが副作用と言う危険が伴います。この副作用を安易に考えている医師が多いので困りものですね。

皮脂を取り過ぎてカラーやパーマ・縮毛矯正をするのは、男性の場合にも大きな原因になっています。

皮脂は必要だから分泌されている

皮脂は人間の体を守る為に分泌されています。内部から外に向かって分泌され皮膚を覆うことで、乾燥や細菌の侵入から体を守っているのです。

  • 夏場のように気温が高くなれば、体温を調節する為に毛穴が開き、乾燥しないように皮脂の分泌が増えます。
  • 冬場のように気温が下がる時は、体温を逃がさないように毛穴が閉まり、皮脂の分泌は少なくなります。

皮脂を取ることを続けていると皮膚疾患になる

守る為に分泌されている皮脂を悪者扱いしたり、育毛剤を効かす為に取り除くことをすると皮膚に異常が出てきて何もできなくなります。

例えば、剥がれた皮膚を放置してみて下さい。すぐに乾燥してしまい、カパカパになってしまいます。

また、皮脂を取るのは角質層を削ることになるので、皮膚表面を痛めたり、傷つけたりすることになるのです。

すると、人の体は皮脂の分泌を増やして皮膚を守ろうとするので、毎日シャンプーで皮脂を取り除くことをしていると皮膚表面の皮脂の分泌が増えてテカって見えるようになります。

その為、皮膚が赤くなったり、フケ症になったり、痒みが出たり、匂うようになるのです。

その典型的な症例が、脂漏性湿疹や皮膚炎です。

現在、頭皮が赤くて痒みのある人は、脂漏性湿疹・皮膚炎になっているか、なりかけているかだと思います。

清潔にし過ぎるとフケ症・広汎性脱毛になりやすい。

皮脂を取り過ぎることとほぼイコールですが、清潔にするのも良いことありません。

清潔にするのは、皮膚に何もない状態を作り、皮脂の分泌を促すことになります。

皮脂は皮膚常在菌にとっては格好の餌になり、繁殖を邪魔するものがなくなるのですから、異常に繁殖しやすい環境になります。

また、清潔にするとは、界面活性作用の強い洗髪をすることでもあるので、シャンプー剤に含まれる界面活性剤の浸透作用により毛穴内部に入り込むことに繋がります。

頭皮の皮膚を削り、角質層が荒れて、皮膚常在菌が繁殖しフケ症になり、炎症を起こし、匂うようになり、毛の固着力の低下した抜け毛(広汎性脱毛)が増えるのです。

ですから、皮脂を取るようなシャンプーで、皮脂をとる洗髪をしてはいけないのです。

229号は平成26年(2014年)1月25日に配信したメールマガジンです。

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