204号:育毛に役立つ「身を作る食事について:その3」

202~203号:身を作る食事について

身を作る食事について 「身を作る食事について」は年末年始にかかり記述する時間を取れなかったので、2つの号(202号と203号)に渡って記述しています。 201号では、「ご自身のことをよく知って下さい。」と言う内容で記述し […]

204号:育毛に役立つ「身を作る食事について:その3」

育毛に役立つ「身を作る食事について:その3」

食事を考える時、育毛に良いか悪いかを基準に考えてはいけません。あくまでも、体つくり=健康に良いかどうかで判断して下さい。
事例を上げます。

育毛に良いかどうかで考えると、普段の食習慣を考慮せずにカプサイシンなんかを摂る習慣になりがちです。

飽和脂肪酸で酸化しやすい皮脂

カプサイシン自身は悪くないのですが、普段の食習慣で飽和脂肪酸=肉が多い=動物性の脂が多いと、血が濁り酸性化しやすくなるので、分泌する皮脂の質が悪くなります。

皮脂を取り過ぎるシャンプーで頭皮を痛めている人が多いのですから、痛めている頭皮の上に過剰に分泌された酸化(腐敗)しやすい皮脂が乗ることになります。

肉が多い人は、から揚げなんかも多く食べているでしょうから、痛めている頭皮が炎症を起こしやすくなるのです。(オメガ6系の油は、から揚げを作るのに使う油に多い。)

濁った血が頭皮に巡り、酸化しやすい皮脂が増えて炎症を起こすと、脂漏性湿疹・皮膚炎を起こすようになり、毛を無くす元を作るようになります。

ナトリウム・カリウム・カルシウムをバランス良く摂る

ですから、育毛ではなく健康に良い食習慣が必要なのです。
健康に良い食習慣の為に第一に考慮するべきは、エネルギーの流れ(気の流れ)を良くするような食習慣です。

このバランスが取れているとエネルギーの流れが良くなりやすいので、血の巡りが良くなるのを助けます。

ナトリウム・カリウム・カルシウムは、細胞内外でイオン化して、細胞が生き生きとなるのに必要なのです。

  • ナトリウムは、自然海塩を利用し
  • カリウムは、季節の果物と季節の野菜
  • カルシウムは、小魚で摂ります

その為に朝食と味噌汁を考慮します。

  • 朝食では野菜と果物を摂ります。
    1. 果物は「季節の果物」か「リンゴ1個+キーウイフルーツ1個」
      バナナを摂っている人は多いかもしれませんが、バナナは南国の果物で体を冷やすので避けましょう。
    2. 野菜は、キャベツ・人参をベースにして3つか4つの野菜を冬と夏で摂るものを変えます。
    3. 例:夏は、「2」+トマト・キュウリ・パプリカ
    4. 例:冬は、「2」+白菜・レタス・ブロッコリースプラウトかカイワレ大根(か豆苗)
    5. ここに弊社の「どこでも野菜」と「チリメンジャコかシラス」をかけると完璧です。
    6. 生の野菜には自然海塩と亜麻仁油かエゴマ油かオリーブオイルをドレッシングにして摂ります。亜麻仁油やエゴマ油は日本産かニュージーランド産かカナダ産、オリーブオイルは、スーパーの棚の上の方に置いている瓶の色の濃いものを使うと良いでしょう。加熱しないので安物は止めて下さい。
      自然海塩とは、昔ながらの天日平釜で作られているもの。逆浸透膜表示は良いですが、イオン交換法は駄目です。原料も日本の海のものを。
  • 味噌汁はちゃんと出汁を取り具沢山で。

    出汁には、煮干しと干しシイタケを使います。一人前の味噌汁を作るとして、煮干しを3匹と干しシイタケ1枚を基準にしますが、面倒なので1週間分の出汁を作っておきます。

    ミルで粉々にして、保管しておけば良いでしょう。

    食べる量に合わせたお湯を沸かして、作り置きしている出汁をスプーンで適量入れて煮出します。そこに、味噌を溶きながら入れて下さい。

    味噌汁の具には、冷蔵庫の残りものや豆腐・玉ねぎ・カボチャ・魚介類等々、違和感のないものなら何を入れてもOKです。

    料理を作るのが面倒なら、この味噌汁の中に魚や鶏肉を入れておかずにしても良いでしょう。

これに主食として、発芽玄米を摂ると良いでしょう。玄米を12時間か24時間水に漬けて、発芽し始めた状態で摂ると良いらしいです。発芽玄米ではなく金芽米でも十分可です。

これら以外には、タンパク質を摂るようにします。飽和脂肪酸である動物食はできるだけ控えて、魚貝類や大豆製品(納豆が一番良い)を中心に考えて下さい。

それととても大事なことですが、ご相談を承っていて感じるのは、野菜の摂取量が少な過ぎる人が多いと言うこと。そんな方々にお話をお聞きすると、「いえ、私は野菜をたっぷり摂っています」とおっしゃいます。

どのくらい摂っているのか?お聞きすると、例えば、定食に付いてくる野菜を全部食べているからたっぷり摂っていると思っているのです。

定食と言っても色々あるかと思いますが、いくらたくさん野菜が付いている定食でも
野菜を全部摂っても少な過ぎなんです。必要量の半分くらいにしかならないのでは?と思いますね。だから、私は「せめて「どこでも野菜」を1日1包摂って下さい」と助言しているのです。
どこでも野菜はこちらでおとめ頂けます。

この「どこでも野菜」は野菜の栄養価としては抜群です。

204号は平成25年(2013年)1月26日に配信したメールマガジンです。

202~203号:身を作る食事について

身を作る食事について

「身を作る食事について」は年末年始にかかり記述する時間を取れなかったので、2つの号(202号と203号)に渡って記述しています。

201号では、「ご自身のことをよく知って下さい。」と言う内容で記述しました。皮膚の弱い人が薄毛になりやすく、そんな人は皮脂を取ってはいけないのです。

ヘアケア製品の影響も受けやすい体質だと言えますね。

ご自身のことと言えば、当然のようにご自分の「身」を作るのは食べ物ですから、普段の食事の影響も大きくなります。

現在、私がご相談を承っていて「それでは駄目でしょう!」と思われる食習慣があります。
それは以下の通りです。

  1. コンビニ弁当・コンビニサンドイッチ
  2. 甘いものが好きで、ついついコンビニに入ってしまう
  3. ファストフードでの食事が多い(週に5回以上)
  4. から揚げ等の揚げ物が大好き
  5. ケーキや洋菓子を良く食べる
  6. 清涼飲料水を週に500ml5本くらい飲む
  7. 缶コーヒーを週に5缶以上飲む
  8. 肉類を食べることが多い(これも週に5回以上)
  9. 麺類を食べることが多い(これも週に5回以上)
  10. 朝コーヒーとパン、昼はうどん、夜はパスタ
  11. 定食の野菜を全部食べているので野菜は摂れていると思う

思いつくままにあげてみました。いかがでしょう?

これらを食べるな!
と言われたら食べるものが無くなる?と感じられた方は、下手をすると脂漏性湿疹・皮膚炎の予備軍に入っているかもしれません。

では何をどのようにして食べれば良いのでしょうか?と言うのがテーマです。

何故駄目なのか?お分かりになりますでしょうか?

白砂糖が多いと何故駄目なのでしょうか?

白砂糖は血糖値の急激な上下を招き、心身を不安定にさせます。

その上、体質が酸性に傾くので、体はカルシムで中和する為に骨のカルシムを使います。結果、カルシム不足になり情緒が不安定化しやすくなります。

日本人に必要なのは減塩ではなく、減糖だと思いますね。
ちなみに、カップ麺や加工食品ばかり摂っていると塩を異常に摂ってしまうので減塩も必要になります。

加工食品が何故駄目なのでしょうか?

ビタミン類と酵素類の摂取量が極端に減ります。特に、酵素類は新鮮な生きたものからしか摂れないのです。

カップ麺なんかだと、一杯で塩分を10グラム(一日の摂取基準)くらい摂ってしまい、下手をすると一日で20グラム以上摂っている可能性が高くなります。

下記に書く、オメガ6系の脂が使われていたり、トランス脂肪酸を含む脂が使われていたりしますし、口当たりを良くする為に白砂糖や化学調味料(グルタミン酸ナトリム)が使われていたりします。

保存料が何故駄目なのでしょうか?

体内に保存料=化学物質が入ると消化できずに吸収されます。吸収された化学物質は異物なので、アレルギー反応を起こす場合があります。

また、同時に摂る医薬品と他の化学物質と保存料・食品添加物とが、体内でどんな化学反応を起こすのか全く不明です。

たぶん、体内での新陳代謝等の化学反応を邪魔するので、エネルギーの流れが悪くなりやすくなるのでは?と推測しています。

ビタミン・ミネラル・酵素類が不足すると何故駄目なのでしょうか?

代謝や細胞分裂に欠かせない物が不足するので、血が濁り、エネルギーの流れが悪くなります。

飽和脂肪酸やオメガ6系の不飽和脂肪酸が多いと何故駄目なのでしょうか?

脂肪は体には必須なので(細胞の膜・ホルモンの成分)、全く摂らないでは生きていけません。

が、飽和脂肪酸は体内でも作れるので摂らなくても良いのですが、問題はオメガ3系とオメガ6系の脂肪酸です。

飽和脂肪酸は、牛や豚・乳製品に含まれる脂肪酸です。

オメガ3系とオメガ6系の脂肪酸は、いずれも必要な脂肪酸で、1:2か1:4の比率で摂るのが理想的だと言われています。

ところが、現代の食生活で摂られているのは、オメガ6系の脂肪酸が極端に多いのですね。

から揚げなんかは、オメガ6系の脂肪酸です。コンビニで売っているものや、ファストフード店での揚げ物もそうですよ。

ついでのスナック菓子やショートニングに使われている油もです。

  • オメガ3脂肪酸は、細胞膜を柔軟にして炎症性の反応を鎮める

    オメガ3系脂肪酸は魚脂に多い(魚・紫蘇油・亜麻仁油)

  • オメガ6脂肪酸は、細胞膜を固くして炎症性の反応を引き起こす

    オメガ6系脂肪酸は植物油に多い(コーン油、大豆油、サフラワー油)

  • 飽和脂肪酸は、人体程度の温度で固まる脂。血が濁りやすく血管にこびりつきやすい

    飽和脂肪酸は動物性脂

オメガ3とオメガ6は、ほとんどの食品に含まれています。どちらが多く含まれているか?と言うことです。ですから、飽和脂肪酸を含む食品は避けて、オメガ3を多く含む商品を食べているとバランスが整うはずです。

焼き肉が好きで、普段からコンビニに売っているものやファストフード店や外食を中心に食事をしていると、皮膚の病気になりやすいと言えますね。

これらは、薄毛になる為の食習慣と言えるかもしれません。脂漏性湿疹や皮膚炎になる人が多いのも、こんな食習慣が当たり前になっているからでしょう。

では何をどのようにして食べれば良いのでしょうか?

基本的には、魚を中心にしての日本食です。ナトリウム・カリウム・カルシウムのバランスを取れるような食事が必要だと言えます。

次号では、もう少し具体的に何をどうすれば良いのか?について書きたいと思います。

202~203号は平成24年(2012年)12月29日と平成25年(2013年)1月12日に配信したメールマガジンです。