皮脂の分泌が増える大きな理由:目的を間違えるから
育毛を考えなくても、多くの人は普段から使っているシャンプーで皮脂の分泌を増やしているのが現実です。
「え~、嘘でしょう?」
と言うのが、本日の本題です。
テーマにあるように、目的を考えていないからです。
シャンプーの目的を考えてみる
それでは、シャンプーの目的は何でしょうか?
目的は=消費者・使う側が求めるものですよね。消費者・使う側が求めるから、メーカーはそんな目的のシャンプーを作ります。
決して、作る側が「この為に作りました。ぜひ使って下さい。」なんてことはありません。消費者・使う側が求めるものをリサーチして、それに合わした商品作りをするのです。
消費者・使う側が求めるものとは
では、消費者・使う側が求めるものとは何でしょう?
思いつくままに書いてみますと、
- 清潔にする
- さっぱりしたい
- 良い洗い上がり
- 汚れがよく落ちる
- 皮脂や汗がよく落ちる
- 髪を綺麗にする
- スタイリングを整えやすく
- しっとりとした洗いあがり
- つややかな洗いあがり
- 育毛に役立つ
- 等々
大体、これくらいでしょうか?
10番目に「育毛に役立つ」を上げましたが、今なら、そんな希望を持つ人が多いだろうと思いましたのであげてみました。
「育毛に役立つ」と言っても、「何をどうすれば役立つ」かがはっきりしていないと意味がないので、目的とは言えないですけどね。
さて、上記の消費者・使う側が求める内容をよ~く見てみると、汚れをよく落として、髪が綺麗になるこを求めているのが分かりますね。
ま、これは当たり前か!
頭皮がサッパリ!髪が綺麗になる
要は、洗ったあとに「頭皮の感覚がさっぱり」して「髪が綺麗になる」ことを、消費者・使う側が求めているわけです。
だから、ほとんどのメーカーは、洗髪した後「頭皮がさっぱりする」シャンプーを作るわけです。
それも、価格の安い界面活性作用のある洗浄成分を使うので、本当に気持ちが良いくらいに皮脂や汗が落ちて洗髪後はさっぱりしますね。
石鹸も一緒で、界面活性作用がある洗浄成分なんですよ。
ところが、ここに大きな落とし穴があります。
皮脂は何の為に分泌されている?
それは、皮脂が何の為に分泌されているのかを考慮していないからです。
皮脂とは、私たち人間の体を乾燥や雑菌の繁殖から守る天然の保湿剤としての役目があって分泌されています。
そうなんですね。人間が健康的に生きていくには、皮脂の分泌が必要なわけです。
例えば、あなたの手が油で汚れた時、石鹸で手を洗いますよね。すると、手についていた油は跡形もなく洗い流されてしまいます。
これと同じことを、頭皮で行っているわけです。
皮脂を取るから皮脂の分泌が増える
その為、さっぱりと洗いあがりの良いシャンプーで、一生懸命頭皮洗っていると、体を守るべき皮脂が無くなるので、嫌でも体は皮脂を再度分泌して体を守ろうとします。
これを、知らぬ間に毎日繰り返しているのが今の日本人です。
そして、毎日皮脂が不足している頭皮になっているので、毎日皮脂の分泌があるわけです。
皮脂腺が肥大化する
毎日、皮脂の分泌を一から行っているので、自然と皮脂を作り分泌する能力が向上していきます。
そうなんですね。皮脂腺が大きくなってくるのです。
皮脂腺が肥大化すると、常にたくさんの皮脂が分泌されるので、自然と皮脂の分泌が増えるわけです。
こう言った状態がいつ頃から始まっているのかと言うと、1990年頃からです。その前からも、毎日洗髪する人はいましたが、この頃を境に急激に増えたと思います。
ハゲたくなければ、皮脂を取れ!は嘘
ちょうど、この頃から育毛サロンのTVCMや特集がたくさん放映され、「ハゲたくなければ、皮脂を取れ!」と思わされて、毎日洗髪する人が増えたのです。
本当は、皮脂は頭皮やお肌には必要なのに、美容や育毛の業界ではこの必要な皮脂を悪しざまに言う情報が多く、皮脂が悪者扱いされているのですね。
皮脂を取るから薄毛と肌のトラブルに
自ら行ってきたケアで皮脂の分泌を増やして、皮脂を取ることを続けてきて薄毛やお肌のトラブルの原因を作ってきたのです。
皮脂の分泌を増やす一番の原因は、脂分を取り過ぎるシャンプーでの洗髪なのです。(脂分を取り過ぎるシャンプーが薄毛の原因の一つでもある)
未だに、毛穴が皮脂で詰まると思わされている人が多く、マスコミによる洗脳とは、本当にすごいものだと思います。
皮脂で毛穴は詰まらない
上記に書いていますが、皮脂は人間の体を守る分泌物です。そして液体です。その上毛穴は排泄器官でもあるので、詰まることはあり得ないのです。
ここまで、書いても
- 皮脂が毛穴に詰まるとか
- 毛穴が皮脂で脂漬けになるとか(これが普通なのに)
- 薄毛の人の頭皮がテカっているとか(誰でも毛を剃ればテカっています)
言って、皮脂を取ることを推奨する人やところがあります。
人間の体の仕組みを否定するのがトラブルの元
人間の体の仕組みを否定したり、無視したりするようなことをしているから、薄毛を治せないし、一度治せてもその後にはトラぶってしまうのだと思いますね。
「育毛の為に皮脂を取る必要がある」のではなく、「育毛の為に皮脂を残す必要がある」のです。
目的を間違えると、毛を無くすのです。ご注意下さいませ。
このメールマガジンは平成21年1月24日に配信されたものです。