119号:ヘアケア製品と美容室ヘッドスパの効果

ヘアケア製品と美容室のヘッドスパにどんな効果を求めますか? 普通、多くの人がシャンプーを始めとして、ヘアケア製品を選ぶ基準は何でしょうか? どう言ったことを目的に=どんな効果を求めてヘアケア製品を選ぶでしょうか?と言い換 […]

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ヘアケア製品と美容室のヘッドスパにどんな効果を求めますか?

普通、多くの人がシャンプーを始めとして、ヘアケア製品を選ぶ基準は何でしょうか?

どう言ったことを目的に=どんな効果を求めてヘアケア製品を選ぶでしょうか?と言い換えた方が分かりやすいですね。

ただ、このメールマガジンを読んでいる人は、薄毛で悩んでいる人が多いと思いますから、薄毛の人が望む目的ではないことだけは分かって下さいね。

ヘアケア製品に求める効果・目的

たいていの普通人や薄くなっていない人は、以下のようにできることを期待して選びます。

  • 洗い上がりの良いシャンプー
  • 感触の良いシャンプーやリンス・トリートメント
  • スタイリングのしやすさ
  • 艶を出す為に
  • 髪のセットを崩さないように
  • サラサラするようになる
  • 髪をセットする力が強い
  • 髪がまとまりやすい
  • 髪の毛1本1本の櫛通りが良い

上記を見て頂ければ分かりますが、髪を綺麗に魅せたり・スタイリングを良くすることを目的にしているのです。

メーカーや使う側が求めるものを作る

だから、たいていのメーカーは、ここを外すと売れないので綺麗に魅せたり・スタイリングを良くすることを優先したヘアケア製品を作ります。

テレビや雑誌のCMを見ていると、ほぼ全てと言って良いくらいにこれらを訴えていますよね。時折、新聞広告やネット上の広告を見ていても、「楽天でNO1の売り上げ」と言うヘアケア製品があると間違いなく髪を綺麗に魅せることを最優先した製品です。

【使用前が→使うだけで→使用後のように綺麗になる】

こう言ったコンセプトで作られている製品が売れ筋なのですね。

誰でも、手間隙をかけないで綺麗になりたいわけです。(本当は、綺麗に魅せたい)

ここに落とし穴があります。

それは、使うだけで綺麗になったように魅えるのは、髪の表面を覆うかコーティングするからです。髪は、超細くて・超長くて・付着しづらいものなのですから、お肌に使うメイクのような効果をメイクよりも超強く持たせていることです。

付着力・コーティング力の為に界面活性作用を利用

中々付着しづらいのですから、何とかして付着させて綺麗になったように、メイク以上に超強く綺麗に薄く伸びるようにしないと売れるヘアケア製品にならないのですね。

そして、この付着させて覆うかコーティングする処理を、間違いなくかつ安価に行わないと販売競争に負けてしいます。

この条件に一番適しているのが所謂、界面活性剤なわけです(界面活性剤の界面活性作用を利用する)。

髪は死んだ組織・細胞の集まり

切っても痛くもないし血も出ませんから、多少付着力の強い薬剤=界面活性剤を使っていても、ヘアケア製品をたくさん使っても、髪自体が痛むことはあっても何てことありません。

死んだ組織の集まりですから、痛もうがどうなろうが知ったこっちゃありません。

が、意識していても意識していなくても、髪に付けば頭皮にも付くものだし、付着力やコーティング力が強いのですから嫌でも頭皮に残留するわけです。

普通の安価な界面活性剤には、こんな良い面もあるのですが、反面悪い面もあります。

それは、界面活性剤にはたんぱく質変性作用があるのですね。安価なものほど、コーティング力や付着力が強く、タンパク質変性作用も強いのです。

使えば使うほど、たんぱく質が変性しますから、綺麗に魅せる為のヘアケア製品を使えば使うほど、髪のたんぱく質が変性するので痛みがひどくなり、これらのヘアケア製品使わないと綺麗な髪を保てなくなってしまうのです。

私がいつも言うように「洗濯槽のように泡立つ」のも、この付着力やコーティング力で界面活性剤が髪と頭皮に残留しているからなのです。

ただ、処方設計次第では付着力やコーティング力を強く作れるし、反対に付着力やコーティング力を弱く作れるようです。
(私は処方設計の専門家でないで詳細は分かりません)

付着力やコーティング力が無くなると残留しないわけですわ。

と言うことは、残留しないように作ると【使用前が→使うだけで→使用後にはならない】だけでなく、上述したように髪は死んだ組織の集まりですから、本当に頭皮に残留せずに負担を与えないものなら、その時の痛んでいる髪質が表面化します。

これでは、普通のシャンプーやリンス・トリートメントは売れないので、普通のメーカーはこんな作り方にしません。

洗髪した後に、髪がパサパサだとかバサバサだとかで、まとまりが無くなってしまうヘアケア製品を普通の人は買わないですよね。

天然成分・植物生まれ・「頭皮に栄養を与える」を見分ける

  • 天然成分がどうたらこうたら、
  • 植物生まれがどうたらこうたら、
  • この成分が頭皮に栄養を与える

と言うシャンプーがありますが、これらは使えば分かります。

使用前が→使うだけで→使用後になるなら、界面活性剤を利用して付着力やコーティング力が強く作られているし、そうでなければ残留しないように作られていると考えれば良いと思いますね。

これらのことから、普通の多くの人が好き好んで購入するヘアケア製品とは、たいてい薄毛の原因の一つになっていると言えるのです。

美容室には何の為にいきますか?

長々とヘアケア製品に書きましたが、美容室の場合はこの延長線上にあるので、さらに悪いと言えます。

美容室に行く理由=目的を考えてみて下さい。間違いなく【使用前が→使用後】に変わることを期待していきます

それも、ご自分ではできないことを望みます。

【使用前が→使用後】に変わらない美容室は潰れる

【使用前が→使用後】に変わらない美容室は、お客様の希望を満たせないので、たいてい潰れてしまいます。ですから、相当市販品より負担の大きなことを行うのでは?と推測できますでしょ。

ヘッドスパをして髪がガサガサ・パサパサになるなら、美容室にヘッドスパをしにいく人は絶対にしませんよね。その為、バサバサ・パサパサにならないように、ヘッドスパを行う時に髪が使用前→使用後になるような薬剤を使うのです。

髪が使用前→使用後になるなら、美容師の方がなんと言おうとも、使っているトリートメント剤に使われている界面活性剤の力なんです。

おかげで、昨年暮れから今年にかけて、美容室でのヘッドスパで頭皮を駄目にしてしまった人のご相談が増えたのですね。

ご相談者の方々も、昔から知っている美容師さんなので何も言えないで泣いていました。

このメールマガジンは平成21年(2009年)4月25日に配信したものです。

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