育毛効果があれば毛が戻るか?

表題のタイトル通り、どれほど多くの人が取り組む育毛に「効果があれば毛が戻る」と信じているでしょう?でも最終的に上手くいかないことが多いです。

なぜか?上手くいかないのは、ご自身の問題点を分かっていないからです。

効果があっても毛が戻るかどうかは別問題

効果があっても毛が戻るかどうかは別問題だ、と分かっているでしょうか?

例えば、日本で一番有名な育毛剤に「リアップ」と言うミノキシジル系の育毛剤があります。その広告の内容をご存じの方は多いはずです。「強く、太く、発毛!」ですよね。

強く、太く、発毛!

メーカーは、強く、太く、発毛!とは訴えているのに、「薄毛が治る」とか「ハゲが治る」とは訴えないのです。医薬品にも関わらず、肝心要の「薄毛が治るかどうか」については、全く触れないのです。

大正製薬のホームページを見るとそれらしい表現はありますが、「薄毛が治るかどうか」は記述がありません。

毛の寿命は2年~6年

「効果が顕著」とか「一単位当たりの毛の本数の改善」については記述されています。ただ、治験の期間が短過ぎて(24週や50周では判断できない期間)、その後にどう変化するのか分からない効果なんですね。

だって毛の寿命って2年~6年と言われています。(大正製薬のホームページも同様に記述されている)
と言うことは、せめて2年~3年くらい治験してみないと、毛が増える効果があるかどうかの判断はできないと言うことです。

薄毛が治ると思わせる

とまあ、薄毛が治るかどうか分からないが、薄毛が治ると思わせるような表現・情報・治験結果なのです。

それを一般の人が見ると、ご自分の頭の中で、「こんな効果があるなら薄毛を治せるに違いない」と思ってしまうわけです。

ちょっと疑問?

ここで一つ疑問を持って頂きたいです。

確かに、リアップには効果があるのでしょう。「強く、太く、発毛」と言う効果です。

と言うことは、それだけ強い作用を頭皮や毛包・毛細血管に与えているはずなのですが、その強い作用を受けた側の頭皮や毛包・毛細血管はどうなるのでしょう?

弱って回復力が衰えている

一つ例に上げてみましょう。毛が育たなくなると言うのは、どういったことに例えられるでしょうか?

頭皮が弱って、毛包に血が巡らなくなって、栄養が巡ってきていない状態に例えてみます。
体に例えれば、体全体に血を巡らす力が弱って栄養が十分でなくなり、回復力が衰えている状態と言えるでしょう。

こんな時私たち人間は、回復力の衰えが浅ければ栄養ドリンクを飲んで、何とか栄養を巡らして回復させます。

こんな栄養の摂り方だけを続けていると、栄養ドリンクを飲まないと回復しなくなってきて、根本的に回復力が衰えている状態を治さない限り、最後には栄養ドリンクでは回復しなくなってきます。

リアップは栄養ドリンク?

リアップを使うと言うのは、この栄養ドリンクを飲むのに似ています。

確かに使い始めの頃(半年~1年)は、大正製薬が言っているように、一単位面積当たりの毛の本数が増えることがあるのです。

ところが、リアップの力で本数が増えているだけで、リアップの力が無くなってくると生えた毛は急激に抜けていくことになります(そう言ったご相談者ばかりです)。

増えると言う結果に結びついた人はとても幸運です。中には、発毛してきたのに、頭皮に炎症や湿疹が出来てしまい、一気に毛が抜けてしまう人もいるのです。

回復力は人により差がある

人には、回復力の強い人もいれば弱い人もいます。栄養ドリンクを飲むとすぐに回復する人は強い人で、こんな人は何度でも簡単に回復します。

が、回復力の強い人は栄養ドリンクに頼らなくても、少し休めばすぐに回復して元気になります。

頭皮や毛も同じで、元来毛を育てる力強い人もいれば弱い人もいるのです。元来毛を育てる力が強い人は皮膚も強いので、リアップのように効果がある育毛剤だと簡単に毛は戻ります。

ところが、元来毛を育てる力が弱い人は、皮膚が弱いことも多いので、効果が負担になることが多く、期待通り毛が増えかけても、それが続くだけの力がないのです。

効果が高いと頭皮に異常が・・・

その為、産毛が生えてきたのに頭皮に異常が出て抜けてしまったり、その頭皮の異常が改善できなくて、残っていた毛が無くなってしまったりします。

大正製薬がリアップが効くには、「1日2回半年以上続けて下さい」と推奨しているので、律儀に続けていらっしゃる人が多いのですね。

ご相談を承っていて一番嫌なのは、リアップを半年以上継続的に使用していた人です。

リアップを使って、心臓がバクバクしたとか皮膚に違和感を感じた人は、「おかしい?」と感じて使うのを止めます。が、そうでない人は半年以上使い続けるので、効果に行き止まりが生じた時には、頭皮が大変な状態になっているのです。

その大変な状態が中々改善しないので、リアップを長期間使い続けてきた人のご相談を承るのが嫌なのですね。

今回は、効果があるリアップを例に上げました。決して批判しているわけでないことだけはご理解下さい。「効果があるのは、それだけ怖いことなんですよ」を分かって頂きたくて記述したつもりです。

215号は平成25年(2013年)6月29日に配信したメールマガジンです。


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