269号:皮脂や汚れが問題か?

268号:育毛の道案内人と名乗り育毛相談と言う仕事に携わったきっかけ

350名の方のうち8割くらいはリアップを使用して、2割くらいは育毛サロンに通い、頭皮にトラブルを抱えて毛を無くしていた。常識に沿った育毛方法で頭皮にトラブル・毛を無くす。

269号:皮脂や汚れが問題か?

皮脂や汚れが問題か?

皮脂や汚れを問題にする美容情報や育毛情報が、どれほど多いでしょうか!?

育毛を仕事として取組み始めてから、この情報に接しない日はほとんどありませんでした。結果、ご相談者の方々は頭皮をダメにして、毛の育ちを悪くしていたのです。

人の皮膚はどうなっている

人の皮膚の構造がどうなっているのか、ご存知でしょうか?ネットで調べるといくらでも図解入りで出てくるので、調べてみて下さい。

ここでは簡単に文章で書いてみます。
一番外側の表面に皮脂膜があり、その下に角質層があります。この2つが表皮と言われている部分です。厚さは約0.2ミリ程度ととても薄いです。

  1. 皮脂膜
  2. 角質層=ひとつひとつの角質細胞の隙間に存在するセラミドが、まるで接着剤のような役割を果たして存在している
  3. 真皮
  4. 皮下組織

上記のように層になっているのです。汚れは「1」の皮脂膜の上に乗ることになります。

また皮膚常在菌も皮脂膜上に存在していて、汗や皮脂を餌とする皮膚常在菌の産生物質と混ざって皮脂膜は弱酸性に保たれているのです。

皮脂膜が弱酸性に保たれるていることで、細菌の侵入を防ぎ・保湿作用があって人の体を守っているのです。

皮脂を取るとトラブルを起こす

最近は少なくなりましたが、私が育毛相談を仕事とした1999年頃では、世間一般的な情報では「毛穴が詰まるから綺麗にしなさい」と言うようなものが多かったです。

未だに、ヘッドスパをメインのメニューにしているサロンでは、平気でそんなことを訴えていたりします。

TVCMでも、毛穴を綺麗にするシャンプーの広告が流れていたりします。

そんなサロンやシャンプーのメーカーは、ちゃんと皮膚の構造を理解した上で、そんなことを訴えているのでしょうか?

マイクロスコープで頭皮を見ると

マイクロスコープで頭皮を見ると皮膚にトラブルを抱えているように見えるから、綺麗にすることでトラブルがなくなるような訴えかけをしています。

本当にそうでしょうか?

皮膚にトラブルを抱えるようになったのは、「長年、頭皮を綺麗に洗い過ぎていたから」と言う原因が抜け落ちています。

脂分を取る=角質層を削る

市販のシャンプー(美容室のシャンプー・石鹸シャンプー含む)の多くは、脂分を取り去る作用が強いです。

脂分を取り去る作用が強いと、角質層をも削ることになるので頭皮が荒れてくるのです。

皮脂を取ることで不足した皮脂の分泌も増えて、角質層が痛んで荒れるので、マイクロスコープで頭皮を見ると、頭皮が荒れて毛穴が塞がったように見えるのです。

これを見て、「汚れや角質・皮脂がケアを塞いるので毛が育たない・発毛の邪魔をしている」なんて言っているのです。

皮脂を取ると毛の生育が悪くなる

こんな理由で頭皮の皮脂・汚れを取って綺麗にしていると、皮膚が弱り・痛んで血の巡りが悪くなり、結果的に毛の生育が悪くなるのです。

それ以外にも、脂分を採る作用の強いシャンプー剤は浸透力も強いので、毛穴内部の組織を痛める元にもなるのです。

2000年頃より言っているが・・・

手を変え品を変えて上記のようなことを訴えてきましたが、中々広まらなくてご相談を受ける度に困っていました。

そう言ったことがあるので、出版して少しでも多くの人に本当のことを知って欲しかったのです。

全てのシャンプーがいけないのか?

最近では、どこかの美容外科の先生が「色々調べた結果シャンプーがいけないのが分かった」として、湯シャンを勧める本を出版されました。

2013年に発売されていますから、私の情報か私の師匠筋の情報を調べたのかもしれませんね。本当のことは言わないと思いますが・・・。

ただ、「シャンプーをしないから良い」とは限らないのが薄毛のケアの難しいところ。

シャンプーの種類によっては、薄毛の原因の一つになるとしか言えないのです。

そして、シャンプーの目的次第では、大きな問題になることがなく、使い方次第では全く影響のないこともあります。

どんな目的のシャンプーを、どのように使うか?で変わると言うことです。

以上のことから、皮脂や汚れが問題なのではなく、皮脂や汚れを取り過ぎていることが問題なのです。

初出版の日:「髪は増える」

平成27年(2015年)8月6日は人生で始めて出版できた記念の日です。

自費出版ではなく、商業出版(印税が入る)ですから第三者の方に認められたと言っても過言ではありません。

長年頑張ってきた甲斐がありますね。

269号は平成27年(2015年)8月8日に配信したメールマガジンです。

268号:育毛の道案内人と名乗り育毛相談と言う仕事に携わったきっかけ

育毛の道案内人と名乗り育毛相談と言う仕事に携わったきっかけ

私(=育毛の道案内人)が、この仕事(=育毛相談)に携わることになった「きっかけ」って何だと思いますか?

このメールマガジンを、長い間読んで下さっている方ならお分かりだと思います。何回か触れたことがあるので。

前号のテーマ「2000年頃からの育毛の流行り廃り」も、過去に2回ほど書いているのです。

あと5年ほどしたら、また新しい流れが出てくると思いますので、4回目を書くことになるかもしれません。

育毛サロン→リアップ→情報商材→スカルプD→プロペシア→ヘッドスパ→ノンシリコンシャンプー→フィナステリド・ミノキシジル

大まかには、上記のような流れできていますが、これらは全て根本的な薄毛の原因部分については、全く入っていないのです。

これが、本号のテーマである「私がこの仕事に携わったきっかけです

今回出版を志したのも、根本を知って欲しかったからです(2015年当時の話)。

育毛の現実はあまりにも一般的な常識と違う

私が育毛を仕事として取り組み始める大きなターニングポイントになったメールマガジンがあります。

ちょうどリアップが発売された時で、育毛サロンの広告がTVや雑誌等のメディアで盛んに流れていました。

特に大きな意図は無かったのですが、誘って下さったメーカーのホームページに載っていた記述内容を、許可を頂いた上で拝借して配信してみたのです。

今、頭皮が危ない!

タイトルは「今、頭皮が危ない!」でした。

育毛サロンの広告は花盛りだし、日本初の発毛剤も発売された後だし、「読者はそんなにいないだろうなぁ!」と思っていました。

当時は、メールマガジンと言う情報発信の形が出てきたところで、「まぐまぐ」という配信システムがサービスの提供を始めて1年か2年くらいだったと思います。

創業者の方が「こんなサービスがあったら良いな」と思って、趣味的に始まっただけのサービスでした。

週に1回新規発行メールマガジンの読者登録数が発表されていました。

私が登録したメールマガジン「今、頭皮が危ない!」の読者数は、なんと3000名を超えて新着1位か2位だったのです。

現在のように広告を出すのでもなく、読者を集める為に策を施したわけでもないに、読んでみたいとおっしゃる方がそれだけいらっしゃったのです。

頭皮が危ない人が多かった

今でこそご相談は有料にて承っていますが(一部無料もあり)、メールマガジンの一番最後のところで無料相談コーナーを設けて、「この内容について記述してメールで送信して相談下さい」、「どうすれば良いかの回答を無料で差し上げます」と記述して配信したのです。

すると、たった4カ月しか配信できなかったメールマガジンなのに、合計で350名くらいの人からご相談メールを頂いたのです。

当時は知識も経験も無かったので、誘って下さったメーカーの先生に頼んで回答を書いてもらい、その内容をそのままご相談下さった方々に送信していました。

ご相談下さった内容と、先生の回答を突き合わせていると分かることがりました。

それは、頭皮や毛穴の皮脂を綺麗に取り育毛剤を効かすケアで頭皮に異常を抱えて、毛を無くしている人が大多数だったのです。

そのうち、8割程度の人がリアップを使い、2割か3割くらいの人が育毛サロンに通っていました。

一般的な常識に従って失敗している

そうなんですね。
一般的に「効果がある」とか「毛が増えるのには必要なことだ」と認識されていることに取り組んで、頭皮に異常をかかえて毛を無くしていたのです。

一般的に効果があると言われていたことは次の4点です。

  1. 頭皮と毛穴の皮脂や汚れを取り去り清潔にする。
  2. 抜け毛を減らせば良い。
  3. 発毛させれば良い。
  4. 効果のある育毛剤を使えば良い。

この4つに従ってケアに取り組んで、頭皮に異常をきたして、毛を無くしている事実と現実を突き付けられたのです。

おかしいことはおかしいゾ!

多くの方は、常識に沿って取り組んでいるのに上手く行かないのは、やり方が間違っているか、使う製品が駄目だからじゃないか?と考えます。

そうお考えになるのは無理もありません。自分で経験したことしか確実な情報がないからです。

私は、多くの同じようなことで失敗している事例を、たくさん知ることができたので「おかしことはおかしいゾ!」と認識することができたのです。

まだまだ新米の私の助言(メーカーの先生の指導による)に耳を傾け、安くもない製品をご購入下さるのですから、私が本気で取り組まないと「あまりにも失礼だ」と思ったのです。

たぶん、その頃の2年~3年間は、人生で一番勉強した時期ではないかと思います。

それも、本やテキストがあったのではなく、全て実践・現実から出てくる疑問や問題を解決しながらの勉強でしたから、今では人を診るだけで「その人の薄毛の原因がだいたい分かる」ようにはなりました。

新米で勉強してる期間には、今思い出してみても、間違った助言はしていないですね。

経験不足で助言不足や舌足らずの助言はありましたが、間違った助言をしていなかったのだけは確かです。

今号は、「私がこの仕事に携わったきっかけ」をテーマにしました。

その中で、薄毛を改善する為の4つの一般的な常識(間違っています)について記述しました。

実は、そのひとつひとつの中に薄毛の根本的な原因が隠されているのです。

それを次号から詳しく見ていきたいと思います。

268号は平成27年(2015年)7月25日に配信したメールマガジンです。