育毛剤・発毛剤の効果で薄毛が治ることはありません。抜け毛が減っても発毛させても薄毛は治りません。育毛の効果を間違っている方がほとんどです。
今号のテーマでの最大のものは、以下です。
この後に続くのは、次の2つです。
抜け毛と発毛の効果に関しては、254号と253号で書いるので、振り返ってみて下さい。
もう一つは、「皮脂が毛穴に詰まって抜け毛の原因云々」です。これに関しては、やっと「皮脂を取っては駄目ですよね。」と言うような情報が出てきているので問題ないでしょう。
でもやっとです。
西暦2000年頃から「皮脂を取ったらハゲるからいけませんよ」と訴え続けてやっと表に出てきました。
ほとんどの人は、ご自分の毛に不安を持ち始めると、効果のある育毛剤・発毛剤を探し始めます。
そして、育毛剤・発毛剤を使って、毛の不安が消える人は何割くらいいらっしゃるのでしょうか?
かの有名なリアップは、1999年の発売以来10年間で4500万本売れていると言います。年間で450万本売れているとすると、2015年で7000万本を超えます。
他にもいろんな育毛剤が発売されていますね。
女性向けの育毛剤のリリジュや柑気楼は、2015年でそれぞれ450万本以上だと言いますから、これら以外の育毛剤を合わせると、1999年から1億本くらいは売れていると言えます。
私が、育毛相談を本業とし始めたのが、ちょうど1999年のリアップ発売後すぐなので、いろんな育毛剤・発毛剤が発売され売れている時期と重なります。
効果のある育毛剤・発毛剤で毛に不安が無くなるのなら、当初から育毛相談が本業になることも無かったのです。
でも、育毛相談が本業になってご相談者が減ることがないのは、効果のある育毛剤・発毛剤では毛の不安を取り去ることは難しいと言うことなのでしょう。
そればかりか、育毛剤・発毛剤の効果で治せなくなっているご相談者が多くなっているのです。
理由は、毛に不安を持ち始める頃の頭皮は疲れているのです。疲れている頭皮への育毛剤・発毛剤の効果は負担になるので、さらに頭皮が疲れてさらに毛が育たなくなっていくのです。
私が育毛相談を本業にするきっかになったメールマガジンがあります。タイトル名は「今、頭皮が危ない!」と言います。
もしかすると、今このメールマガジンを読んでいる読者の中にも、2000年に発行していたマガジンを、読んでいた方がいらっしゃるかもしれません。
その当時、ご相談のメールを下さった方が採っていた方法が
この育毛剤・発毛剤のうち、ミノキシジル系の発毛剤をお使いになっていたのが8割くらいだったと思います。残りの2割の人はミノキシジル系の発毛剤は使っていませんでした。
ミノキシジル系の発毛剤を使っていた方々以外は、他の育毛剤を使っていたか育毛サロンに通っていた方々でした。
ご相談下さった方々に、メールではありますが頭皮の状態をお聞きすると、ほとんどの方に異常がありました。
ミノキシジル系の発毛剤は血管拡張作用のある発毛剤です。血管を拡張させるのに真っ白な色と言うのは異常なのです。
これだけ頭皮に異常が出るようなら、毛が育つようになる方がおかしいと思いませんか?
ミノキシジル系の発毛剤がこれだけ売れていても、薄毛人口が減っているわけではないのは、育毛剤や発毛剤の効果では薄毛を治せないと言うこと。
もっと言うと、ミノキシジル系の発毛剤の効果は薄毛を治す効果ではないのです。
ほとんどの方が常識的に思っていることは、単にTVや雑誌等のマスメディアに載る情報から認識されているだけで、本当の事実や現実からきていることではないのです。
何せ、マスメディアの収入源は広告ですから、スポンサーが提供する情報を元に放映し記事にするのです。
マスメディアは発信する情報は、お金が絡むので公平な情報ではないと言えます。
前号では、薄毛と脱毛症の違いを書きました。
この違いを理解するだけでも、育毛剤・発毛剤の効果では薄毛を治せないのは良く分かるでしょう。
では、育毛剤・発毛剤は不要なのか?と言うとそんなことはなく、あなたに必要な育毛法の中で、育毛剤・発毛剤にどんな役割を持たせるかが大事です。
その役割が分かった上で、どのタイミングで使うかどうか?もしくは、使わないことを選択するのかどうか?
これらを考える必要があります。
258号は平成27年(2015年)3月27日に配信したメールマガジンです。