224号:敵を知り「己を知れば百戦危うからず」の己って何?

223号:敵を知り己を知れば百戦危うからず

薄毛の敵って何? 前回まで3回に渡り実際のご相談者の内容から、それぞれの人の問題点を上げてみました。このようにして、「あなた」のことを知ることが大切なのです。 この時の「あなた」のことには2つあるわけです。 今号のテーマ […]

224号:敵を知り「己を知れば百戦危うからず」の己って何?

薄毛の「己」って何?

前号では「敵」についてでした。「敵」とは、ご自身の薄毛の状態=毛と頭皮のレベルを指します。
では「己」とは何なのでしょう。と言うのが今号のテーマです。

私たち人間は、体のタイプ・習慣・年齢等々が複雑に絡み合いながら、環境・気候に大きく影響されて生きています。人それぞれにより、それらは大きく違います。

体のタイプ・習慣・性格・年齢を知ること

「体のタイプ・習慣・年齢・性格」これらが、「己」に当たります。

「己」とは、体のタイプと習慣・性格・年齢です。外部の物や事・環境や気候は、自分自身ではありません。が、外部の物や事・環境や気候に、「体のタイプと習慣・性格・年齢」は影響を強く受けます。

ですから、「敵」も「己」もご自身の事として捉える方が良いのです。

薄毛の状態とご自身を知る

「敵=薄毛」の状態を知り、「己」の体のタイプ・習慣・性格・環境・年齢等々を知れば、自ずと勝つための対策と負けない為の対策を立てることが出来ます。

例えば、カラーを定期的に行い・日々髪を綺麗に魅せる為のヘアケア製品を使っている人で、体のタイプが毛を育てる力は弱かった場合では、頭皮の状態が違うだけでケアの方針や方法は違ってきます。

  1. 薄毛の状態が、ちょっと毛に元気が無くなったレベル
  2. 薄毛の状態が、今急激に抜け毛が増えて、かなり透けるくらいになっているレベル
  3. 薄毛の状態が、抜け毛に細くて短い毛が5割以上混じって、急速に毛が無くなり始めているレベル

この3つの段階だと、目指すところに差が出てきますから、当然ケアの方針や方法も違ってくるのが普通です。

「敵=薄毛」の深度が違うのですから、回復できるレベルが違ってきますし、回復にかかる期間も大きく違ってきます。まかり間違っても、同じところを目指してはいけないのです。

上記のような進行度でも、体のタイプが毛を育てる力が強かった場合でも、ケアの方針や方法に違いが出てくるのが普通です。

こう言った違いがあることを考えていますでしょうか?ここを間違えると全ての毛を無くすか、心身を壊して取り返しのつかないことにもなりかねません。

全ての人が同じことを目指すのはおかしい

ところが、この3つの状態の時に、「1」の人も、「2」の人も、「3」の人も目指すところは全て一緒だったりするのですね。タイプが異なればさらに違いが出るのにです。

全て同じように薄くなり始める前の状態に戻したいと願うわけです。

「1」の人だと、1年もちゃんとケアをすれば、体のタイプに関係なく、薄くなり始める前の状態に戻ることは可能でしょう。

「2」の人だと、1年ケアをすれば、「1」くらいに戻ることは可能かもしれません。次の1年で薄くなり始める前の状態に戻るかどうかは、その人の体のタイプ=毛を育てる素質に左右されます。

素質のある人だと、あと1年で十分戻るでしょうが、素質のない人だと、あと2年~3年かかり、元にまで戻るかどうかは不確実です。

理由は、人は年を取るからです。

ケアをしながら年齢を重ねるのですから、その人の年齢相応の毛に戻るでしょうが、薄くなり始める前の状態に戻るのは相当難しいと言えます。

体のタイプにより回復に差が出る

「3」の人だと、回復できる毛には限界が出てくるので、どこかで進行を止めることが最優先になります。どこかで進行を止めて、そこから毛を無くさないことが最優先事項です。

体のタイプが毛を育てる素質のある人だったら、進行を止めることも早いし、少し元に戻ることも可能になります。そうではなく、毛を育てる素質のない人だったら、どこかで進行を止めるのがせいぜいになる可能性が高いです。

薬は副作用・後遺症が頑固

普通の場合は、上記のように考えてケアの方針や対策を練るのですが、現代では、それがとても難しくなってきました。

理由は、薬を使ったり飲んだりしている人が多いからです。薬に頼っているので、ご自身の習慣や環境を変えることをしていないのです。(薬とは、プロペシア=フィナステリドとミノキシジルです)

薬を使ったり飲んだりしていると、薄毛の深度が深くなるだけでなくその頑固さが加わります。(副作用や後遺症と言われるものです)

体のタイプ次第では、取り返しのつかない頑固さになっている場合もあり、ケアを始めても、見た目に良い悪いの上下の波がとても激しくて、中々思った通りにいかなくなりやすいです。

と言うことで、次号では「己」の中で、どんな習慣が薄毛になりやすいのか?を記述したいと思います。

224号号は平成25年(2013年)11月2日に配信したメールマガジンです。

223号:敵を知り己を知れば百戦危うからず

薄毛の敵って何?

前回まで3回に渡り実際のご相談者の内容から、それぞれの人の問題点を上げてみました。
このようにして、「あなた」のことを知ることが大切なのです。

この時の「あなた」のことには2つあるわけです。
今号のテーマである「敵」と「己」の2つです。

『敵』もあなた自身のこと

『え?「敵」って自分のことですか?』と思われる人が多いでしょうが、「敵」も自分のことなのです。

普通は、敵だからご自身以外のものだと考えるのが普通です。

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と言う孔子の教えを、育毛に当てはめると敵も己もご自分に関することだと言えます。問題点を探りケアを考える為に、あなたの敵と己を知りましょう。

戦いにおける征服したい対象は外部の敵ですが、育毛における征服したい対象はご自分の薄毛ですから。

では、育毛における「敵」とはご自分の薄毛の何でしょう?

薄毛の進行度

それは、ご自身の薄毛の状態を指します。薄毛の状態と言ってもいろんな場合があります。

一番最初に薄毛と認識した時の毛や頭皮の状態は、どんな状態なのでしょう?

たぶん、一番最初に薄毛になってきたかも?と感じ始める頃には

  • 毛=弱くなって・細い毛が少し増えてきている
  • 頭皮=赤みを帯びている、反対に真っ白、淀んだような白、等々薄くなってきている部位は、ご自身本来の頭皮とは違ってきています。中には頭皮が硬くなってきている人もいらっしゃるでしょう。

このくらいの時の薄毛の状態をレベルで表すと見た目のレベルは「-3」ってところでしょうか。「-1」と「-2」は毛に不安のない時だが、実はすでに始まっている段階のことです。ご自分で薄毛?と感じた時にはかなり進行していると思って下さい。

自分の薄毛の進行度を考慮しない

この頃に基本的なケアを行えば、案外簡単に戻ることが多いです。ところが、わざわざ費用を使うのを嫌がる人が多いので、ご自分で考え・ネット上で評判の良さそうなものを探して使う人がほとんどです。

中には、「●●の裏ワザ」と言うようなノウハウを記載したPDFファイルを購入する人もいらっしゃるでしょうね。

他人様を真似ても・・・

この段階で、敵と己が分かっていて、ご自分の問題点が分かっていれば良いのですが、他人様が良いと言っているものや方法、一握りの人の体験談から作られたノウハウをご自分に当てはめるのでたいていの人は失敗します。

ここで使う製品・取り組む方法次第で、一気に「-8」くらいまで状態が悪化する場合もありますし、「-4」か「-5」くらいに悪化するだけで済む場合もあります。

先日相談室にいらっしゃった人がそうでした。毛に不安を抱えた時には「-3」くらいだったそうですが、ご自身の本当の問題点を分からずに効果を求めたのです。

すると、相談室にお越しになった時には、毛の状態は「-8」で、頭皮の状態は「-9」以上に状態が悪く、下手をすると毛を無くしてしまうかもと言う状態にまでなっていました。(毛を無くしてしまうのは頭皮の状態が「-10」)

根本的な原因を知ることが大事なのに・・・

ご相談内容をお聞きしたことろ、その方の根本的な問題点は「気」にありました。

何とかしたかったので、有名な発毛サロンに通うようにしたらしいです。

そのサロンのカウンセラーには、男性型+粃糠性+脂漏性の複合型を言われて、根本的な問題点である「気」に関しては取り組むことはなかったらしいです。

発毛サロンでは結構過激なケアを毎週2年間通い、ご自宅でのケアを毎日行って、その間リアップ5を使っていたらしいです(リアップを使うのは、そのサロンのカウンセラーから指導されたらしい)。

効果を求めて負担を与えれば駄目になる

全く効果が無かったので、発毛サロンを止めてリアップ5を止めて2ヶ月したら、一気に毛が抜けてしまい悲惨な状態にまで進行したおしゃっていました。

それからしばらくしてから、私のところにご相談にお越しになったのです。

発毛サロンを止めたときの見た目は、「-3」か「-4」くらいだったらしいです。が、その時には発毛サロンの過激なケアとリアップ5の強い刺激により、頭皮は「-8」になっていたのです。

この方は、発毛サロンとリアップ5でしたが、中にはプロペシアとミノキシジルが絡んでいる場合もあります。

敵と己を知れば・・・

ご自身の今の毛と頭皮の状態になった理由やどこに問題があってのことなのか?を知っていれば防げた悲劇です。

ここで間違って欲しくないのは、毛の「-8」と頭皮の「‐9」は意味が違うと言うこと。

毛の「‐8」は、今の毛の状態を表していますが、頭皮の「‐9」は、将来の毛の状態を表しているのです。

相談室にお越しになった人は、すでに毛を無くす瀬戸際にいるわけです。

たぶん、医薬品以外の育毛剤を使うとか、シャンプーを変える程度のことなら、毛と頭皮の状態が「-4」とか「-5」くらいに収まっていたと思われます。

根本的な問題点を明らかにする

今の毛の状態と頭皮の状態になった根本的な問題点が分かって、それを改善していく方法に取り組んでいれば、少なくても毛を無くす瀬戸際に立つこともなかったと思いますね。

ですから、まずは「敵を知り己を知れば百戦危うからず」の敵がどんな状態なのか?を知って下さい。

そうすれば、ある程度のケアにかかる期間や経過の予測が付きます。

敵とは?

  1. 毛の状態=今のマイナス度
  2. 頭皮の状態=将来のマイナス度

敵の状態が分かれば、次に知るべきは、上記の「毛の状態」と「頭皮の状態」にした問題点を知ることが大事です。

それが「己」です。「己」のどこに問題があって「敵」になっているのか?ですね。

223号は平成25年(2013年)10月19日に配信したメールマガジンです。