ある男性のご相談者の話:その2 221号は男性で、今号も男性のご相談者の話です。前号では「血余」と言う観点と皮膚が弱いと言う観点から問題点を明らかにしました。 今号は、まずはご相談内容から 年齢:25歳 細くて短い毛が2 […]
221号は男性で、今号も男性のご相談者の話です。前号では「血余」と言う観点と皮膚が弱いと言う観点から問題点を明らかにしました。
以上のようなご相談内容です。この男性の問題点がお分かりになるでしょうか?
実は、この方は相談室にいらっしゃったのです。メールでの相談だけだけだと、男性型のようなので改善は難しいかな?と思っても仕方がないと思います。
家系的に要因がありますし、男性ホルモンが増えるに従い薄くなってきているようなので。
ところが、相談室にお越し下さった時に頭皮の温浴をしたところ、「んんん。そうではないゾ!」と感じたのです。
相談室では、初回は頭皮の温浴をします。こうすることで、頭皮や毛穴に残留しているヘアケア製品の残留物が無くなるので、頭皮の血流が蘇り、頭皮も毛も生き生きと生き返るのですね。温浴ですから使うのはお湯のみで、ヘアケア製品は一切使用しません。
何かを使って入れるのではなく、残留しているものを抜いてあげることが必要なわけです。(ただし、決して皮脂を取り除くのではないことは分かって下さいね)
この男性も頭皮の温浴を行いました。すると、皮脂はほんとど取れないで、角質が少し取れただけでした。
結果どうなったかと言うと、全体的な毛のボリウム感が戻ってしまい、頭が二回りも大きくなったように膨らんでしまったのです。
この結果とご相談内容とを総合して判断すると、この男性の問題点が浮かび上がってきます。
これら4点から言えることは、この男性が薄毛になっていたのは、ホルモン云々ではなく、単に頭皮を弱らせるようなヘアケア製品の習慣の為に、ご自身本来の血の巡りがなされなくなっていたことにあるのです。
本当にホルモン云々が問題なら、20歳代前半で一気に抜けてしまい、悩んでいる時間なんてないと思います。
これに尽きます。
もし、男性ホルモンの影響があるなら、頭皮を弱らせていたことで、5αリアクターゼ2型とテストステロンの結びつを促進していたのでは?と思えますね。
ですから、プロペシアが効き効果に繋がるでしょうが、根本的なところを解決しているわけではないので、長期服用しているとある時から効かなくなってしまい、何をしても毛が無くなるだけになっていくように思います。
薬の怖いのは副作用や後遺症だけでなく、効かなくなった後には、なす術が100%無くなってしまうことです。
今の30歳代以下のジワリジワリと進行していく薄毛は、この男性と同じような問題点の人が多いのでは?と思っています。ちなみに、頭皮を弱らせる原因はヘアケア製品だけではないので、一つに特定してしまわないで下さいね。
この男性の場合の怖いのは、プロペシアだけでなくミノキシジルを飲んでいること。大きなリスクを抱えてまで飲む理由が私には理解できません。
222号は平成25年(2013年)10月5日に配信したメールマガジンです。