効果とは裏を返せば負担を与えると言うこと。育毛の効果も同じで、効果が高いリアップのような育毛剤も頭皮に対する作用が負担になりやすいのです。効果を求めるより、あなたの薄毛の原因・問題点を解決する育毛方法をお勧めします。
総復習するつもりで、202号からのテーマと内容を読み返してみました。やはりと言いますか、育毛の効果に繋がらない一番の理由は、「ご自身のことを分かっていない」ことに集約されます。
「ご自身の原因と問題点を考えた上で薄毛を解決しようとせずに」
他人様のことを参考にしたり、薬で強引に何とかしようとしたりするから毛を無くしているのです。
2005年に日本でもプロペシアが認可されて13年経過します。1999年リアップが発売されてから19年が経過します(平成30年:2018年現在)。
これら2つの販売数・売上から予測すると、薄毛でお悩みの方なら、1度は飲むか使うかしたことがある薬です。
それで薄毛人口が減ったのかどうか?
私の感想は、「治りにくくなった人が増えただけで、皮膚疾患の人が増え続けている」と言えます。病院が儲かるネタが増えただけとも言えますね。
こうなるのは「ご自身のことを分かっていない」からです。
ご自身の薄毛の原因と問題点を知る為に、以下に総復習のつもりで概略を書いておきます。もう一度、ご自身のことを振りかえってみて下さい。
育毛の為の食事ではなく、ご自身の健康の為の食事が必要。
毛になるタンパク質とタンパク質を毛にする為に必要なビタミン・ミネラル・酵素・ポリフェノール。
女性のご相談者の話。
抜け毛が急増して薄くなってしまった。普通の薄毛だったのに対処法を間違って、びまん性脱毛症になってしまっていた。
リアップやリアップレディー等のミノキシジル製剤は、効果はあるとけど後が大変です。
頭皮が駄目になるので、将来毛が駄目になり、今生えている毛も駄目になることがあります。
ネットの情報は、発言者・記述者が「どこの」「誰で」「何をしている」人か?分かることが判断の基準になる。
これら3つがない情報は、あまりあてにならない。
育毛剤の口コミサイトで「抜け毛が減ってきました」と言うコメントは、毛が増える効果ではありません。
シャンプーの比較サイトで、美容師さんが運営しコメントしている内容は、育毛に役立つコメントではない。
毛が薄くなる時には段階があります。毛が増える時は薄くなる時の段階をなぞります。
それが育毛の効果を計る基準です。生える生えない、発毛する発毛しないで効果を計っていると間違えます。そんな情報には要注意です。
生えると抜けるは表の裏の関係にあります。どちらか一方だけと言うことはありません。
毛は常に抜けては生え変わるサイクルを繰り返しているので、このサイクルが正常になされるようになるのが育毛の効果。抜け毛減れば毛の量も減るかもしれませんよ。
生え際を隠す為に後ろの毛を前に持ってくる。分け目を変えずに同じところで分ける。毛を左右の頬を隠すように引っ張ってセットする。
等々ヘアスタイルへのこだわりで薄毛を治せない人がいらっしゃる。
無理なダイエットは身も心も壊します。それだけではありません。
毛も育たなくなっていくのです。痩せても綺麗になりませんし、魅力的にはならないのを知って下さい。
朝シャンは自律神経の切り替わりをスムーズにする時間を取れないので、育毛にはマイナスになります。
夜のご入浴をシャワーだけで済ますのも同じです。こんなことを習慣として続けているから薄毛になるし治せないのです。
やはり、カラーやトリートメントは薄毛の原因になります。
習慣的にカラーやトリートメントを積み重ねることで、頭皮と毛を育てる組織が弱ってしまいます。カラーやトリートメントをする時は、マイナスを防ぐ処置が必要です。
効果とは頭皮や体に負担を与えることです。
効果の高い早い育毛法をや育毛製品を使うと、効果があるのに毛を無くすのです。それをリアップを例に上げて考察します。
あなた自身のことを知り、あなたの問題点を明らかにしましょう。ご自身のことを知ることで、ご自分にとって駄目なこと有効なことが分かります。
以上13項目について振り返ってきました。
薄毛でお悩みなら、この中の一つや二つくらいは当てはまると思います。
4と5と12と13なんかは、ほとんど全ての人に当てはまるのでは?と推察します。
敵を知り己を知れば百戦危うからず。
217号は平成25年(2013年)7月27日に配信したメールマガジンです。
今号は、「効果があれば毛が戻ると言うのは幻想です。」の後半です。
前号はリアップを例に上げて、「効果があれば毛が戻るのは幻想なんですよ」の理由を記述しました。
覚えていらっしゃいます?
> 確かに、リアップには効果があるのでしょう。
> 「強く、太く、発毛」と言う効果です。
>
> と言うことは、
> それだけ強い作用を頭皮や毛包に与えているはずなのですが、
> その強い作用を受けた側の頭皮や毛包はどうなるのでしょう?
>
> 発毛してきたのに、頭皮に炎症や湿疹が出来てしまい
> 一気に毛が抜けてしまう人もいるのです。
>
> 皮膚が弱い人も多いので、効果が負担になることが多く、
> 期待通り毛が増えかけても、それが続くだけの力がないのです。
そうなんですね。
製品に効果があっても、その効果が続くことで負担を与える結果になり、薄毛の人の頭皮は弱い場合が多いので、効果が継続しないのです。
ケアに使う製品や方法も大事だが、ケアを行う人のことはもっと大事だと言うことです。
ちなみに、育毛をテーマにしたサイトに良く出てくる文言に、「あなたに合った育毛剤を使って下さい」があります。
この文言を見た時、最初は笑ってしまいました。
だってそうでしょう。
自分に合う育毛剤と言っても、使ったことのないものばかりなのに、「合う合わない」なんて分かるはずがありません。
使ってみて、何か月間か使ってみて、そこで何をもって「合う合わない」を判断するのでしょうか?
前回の事例にあげたリアップだって、使い始めには効果に繋がるのです。これで「私にはリアップが合うのだ」と判断するのでしょうか?
その後頭皮に異常が出てしまい毛が無くなってしまったら、「私にはリアップが合わなかった」と判断するのでしょうか?
合うか合わないかなんで誰にも予測はできません。予想できないものを結果論で色々言うのはあまりにも無責任です。だから、笑ってしまったのです。
何が合うかどうかなんで誰も分からないのですから、そんな分からないものを探し回るよりも、もっとご自身のことを知って下さい。
ご自身のことが分かれば、何がマイナスになるのか?何がプラスになるのか?の予測を付けることができます。
前回の事例を上げると、ご自身の頭皮が弱っていることが分かっていれば、リアップには効果があるのが分かっていても、使えば頭皮をダメにする可能性が高いのが分かるので、少なくともリアップを使って毛を無くすことはありません。
私のところにご相談にいらっしゃる方には、リアップを始めとするミノキシジル系の育毛剤、プロペシアやフィナステリドの飲む育毛剤、ミノキシジルタブレット、これらを使い飲んでいる人が7割~8割あります。
これらの人のケアの助言をしていていつも感じるのが
こんなことばかりです。
ご自分の薄毛の問題点がどこにあるのか?を全く理解せずに医薬品や育毛剤に頼るから失敗するのです。
効果があると言われるものには目移りします。「隣の芝生は青く見える」通りです。
効果があればあるほど、副作用も同じだけ強くあり、その副作用による後遺障害も強く残ります。効果だけがあって、副作用はないとか少ないと言うことはないのです。
まずは、あなた自身のことを良く知りましょう。「敵を知り己をしれば百戦危うからず」です。
216号は平成25年(2013年)7月13日に配信したメールマガジンです。
どれほど多くの人が、取り組もうとする育毛方法に「効果があれば毛が戻る」と信じているでしょう?でも、効果を求めても最終的に上手くいかないことが多いです。
なぜか?
上手くいかないのは、ご自身の薄毛の原因と問題点を分からず、効果優先でケアに取り組み、原因・問題点を解決する育毛方法になっていないからです。
効果があっても毛が戻るかどうかは別問題だ、と分かっているでしょうか?
例えば、日本で一番有名な育毛剤に「リアップ」と言うミノキシジル系の育毛剤があります。その広告の内容をご存じの方は多いはずです。「強く、太く、発毛!」ですよね。
メーカーは、強く、太く、発毛!とは訴えているのに、「薄毛が治る」とか「ハゲが治る」とは訴えないのです。医薬品にも関わらず、肝心要の「薄毛が治るかどうか」については、全く触れないのです。
大正製薬のホームページを見るとそれらしい表現はありますが、「薄毛が治るかどうか」は記述がありません。
「効果が顕著」とか「一単位当たりの毛の本数の改善」については記述されています。ただ、治験の期間が短過ぎて(24週や50周では判断できない期間)、その後にどう変化するのか分からない効果なんですね。
だって毛の寿命って2年~6年と言われています。(大正製薬のホームページも同様に記述されている)
と言うことは、せめて2年~3年くらい治験してみないと、毛が増える効果があるかどうかの判断はできないと言うことです。
とまあ、薄毛が治るかどうか分からないが、薄毛が治ると思わせるような表現・情報・治験結果なのです。
それを一般の人が見ると、ご自分の頭の中で、「こんな効果があるなら薄毛を治せるに違いない」と思ってしまうわけです。
ここで一つ疑問を持って頂きたいです。
確かに、リアップには効果があるのでしょう。「強く、太く、発毛」と言う効果です。
と言うことは、それだけ強い作用を頭皮や毛包・毛細血管に与えているはずなのですが、その強い作用を受けた側の頭皮や毛包・毛細血管はどうなるのでしょう?
一つ例に上げてみましょう。毛が育たなくなると言うのは、どういったことに例えられるでしょうか?
頭皮が弱って、毛包に血が巡らなくなって栄養が巡ってきていない状態とは、体に例えれば、体全体に血を巡らす力が弱って栄養が十分供給できなくなり回復力が衰えている状態と言えるでしょう。
こんな時私たちはちょっと疲れただけなら栄養ドリンクを飲んで、何とか栄養を巡らして回復させようとします。
最初の頃は回復しますが、こんな栄養の摂り方だけを続けていると、栄養ドリンクを飲んでも回復しなくなってきて、根本的に回復力が衰えている原因・問題点を解決して悪いを治さない限り、何を飲んでも回復しなくなってきます。
リアップを使うと言うのは、この栄養ドリンクを飲むのに似ています。
確かに使い始めの頃(半年~1年)は、大正製薬が言っているように、一単位面積当たりの毛の本数が増えることがあるのです。
ところが、リアップの力で本数が増えているだけで、リアップの力が無くなってくると生えた毛は急激に抜けていくことになります(そう言ったご相談者ばかりです)。
増えると言う結果に結びついた人はとても幸運です。中には、発毛してきたのに、頭皮に炎症や湿疹が出来てしまい、一気に毛が抜けてしまう人もいるのです。
世の中には回復力の強い人もいれば弱い人もいます。栄養ドリンクを飲むとすぐに回復する人は強い人で、こんな人は何度でも簡単に回復します。
回復力の強い人は栄養ドリンクに頼らなくても、少し休めばすぐに回復して元気になります。
毛を育て回復する力も同じで、元来毛を育てる力強い人もいれば弱い人もいるのです。元来毛を育てる力が強い人は皮膚も強いので、リアップのように効果がある育毛剤だと簡単に毛が戻ることがあります。
ところが、元来毛を育てる力が弱い人は、皮膚が弱いことも多いので、効果が負担になることが多く、期待通り毛が増えかけても、それが続くだけの力がないのです。
その為、産毛が生えてきたのに頭皮に異常が出て抜けてしまったり、その頭皮の異常が改善できなくて、残っていた毛が無くなってしまったりします。
大正製薬がリアップが効くには、「1日2回半年以上続けて下さい」と推奨しているので、律儀に続けていらっしゃる人が多いのではないかと思います。
ご相談を承っていて一番嫌なのは、リアップを半年以上継続的に使用していた人です。
リアップを使って、心臓がバクバクしたとか皮膚に違和感を感じた人は、「おかしい?」と感じて使うのを止めます。が、そうでない人は半年以上使い続けるので、効果に行き止まりが生じた時には、頭皮が大変な状態になっているのです。
その大変な状態が中々改善しないので、リアップを長期間使い続けてきた人のご相談を承るのが嫌なのですね。
効果を求めていると、毛が育たない頭皮にしてしまうこともあるので、あなたの薄毛の原因・問題点を明らかにして、原因・問題点を解決する育毛方法を採ることをお勧めします。
今回は、効果があるリアップを例に上げました。決して批判しているわけでないことだけはご理解下さい。「効果があるのは、それだけ怖いことなんですよ」を分かって頂きたくて記述したつもりです。
215号は平成25年(2013年)6月29日に配信したメールマガジンです。