214号:カラー・トリートメントが薄毛の原因の一つ

213号:朝シャンが止められないので効果に繋がらない

212号:ダイエットで育毛効果を無くしてしまう。

211号:ヘアスタイルにこだわって効果に繋がらない。

ヘアスタイルにこだわって効果に繋がらない。 209号・210号と「育毛の効果の判断基準を間違えている」旨を記述しました。上手くいかない人は、判断基準を間違っているのと同時に上手くいかないケア法を採っていることが多いです。 […]

214号:カラー・トリートメントが薄毛の原因の一つ

カラー・トリートメントが止められないで効果に繋がらない。

「カラーやトリートメントが薄毛の原因だ」と訴え始めて18年以上の歳月が経過しました。

当初は、「そんなことはない」と言う反論がありましたが、最近では、それを認める論調が出てきています。
では、何故カラーやトリートメントが薄毛の原因になるのでしょう?

カラーが薄毛の原因になる理由

カラーとは、毛のアミノ酸に色を入れることです。硬いキューティクルを開いて、染料をアミノ酸に入れ込む必要があります。

初めてカラーをすると、色が中々入らないのは、それだけしっかりした毛を作れている証拠です。カラーが入りやすいとか入りやすくなるのは、それだけキューティクルが開いていてしっかり毛を作れていないのです。

どれだけ、強い浸透力と言う作用が必要なのかお分かりになると思います。

カラーのやり方

カラー剤を毛に付けて、しばらく放置して入れ込みます。当然頭皮にもカラー剤が付き放置することになります。

皮膚は毛よりも柔らかく毛穴は開いているので、カラー剤が毛に入り込むよりも簡単に、皮膚内や毛穴内部に入り込みます。

カラーを始めるとキューティクルが開きアミノ酸が流出するので、毛の傷みがひどくなってきます。

キューティクルを開き染料を入れ込む為に、作用の強い薬剤を使うからで、当然頭皮や毛穴内部でも同じように痛めます。

すると、頭皮は弱り毛を育てる力も落ちてくるのです。

トリートメントも薄毛の原因になる

カラーをするとトリートメントもすることが多いかと思います。キューティクルを開いているので、痛みやすくなっているからです。

だから、その開いているキューティクルを、埋める様にトリートメントするのです。まるで、荒れているお肌を隠すようにメイクするのと同じように。

当然トリートメントも毛にすれば頭皮にも付着しますから、メイクでお肌が老化するように頭皮も老化してくるのです。

カラーやトリートメントは薄毛の原因に

ただ、カラーをしたからとか、トリートメントをしたからと言う理由で、毛が薄くなってしまうわけではありません。

この辺のことを勘違いしている人が多いので、まずその認識を改めて下さい。

カラーやトリートメントが薄毛の原因になっていますが、習慣的にやるから薄毛の原因になっているのであって、今日やったから今日薄毛になるのではないのです。

例えば、太っている人やメタボな人って、今日食べ過ぎたから今日太るわけではありませんよね。こんなことは誰にでも分かることですが、毛に関しては勘違いする人が多いのです。

「カラーをしたら抜け毛が増えて薄毛になる」と勘違いしているのです。その為、美容院でカラーをしても、すぐに抜け毛が増えて薄くならないので一安心してしまうのです。

何事にも習慣的な積み重ねと言うのがあります。習慣的に積み重ねることで薄毛の原因になるのです。

年齢は右肩上がりに年を重ねます。

同じように、カラーやトリートメントを繰り返していると、カラーやトリートメントをやった時に一段階段を下がるように右肩下がりに頭皮が弱っていきます。

皮膚の弱い人は強く受ける

その上、人によって皮膚の抵抗力に大きな差があります。弱い人はカラーやトリートメントの影響を相対的に強く受けますから、一度のカラーやトリートメントでも下がる階段が深いのです。

習慣がマイナスを深くする

また、習慣的に定期的にカラーとトリートメントを繰り返していると、一段ずつ頭皮が弱っていき、弱りが深くなっていると、下がる一段の階段の深さも深くなってきます。

回復力が弱くなる

ですから、薄毛の人の頭皮の回復力はとても弱くなっていて、少しマイナスになるようなことを行うと、頭皮が元気な時には跳ね返すようなマイナスでも、大きくマイナスに働くのです。

防ぐ処置が必要

ケアを始めて、せっかく毛に元気が出てきているのに、助言しているような防御する処置をしないでカラーやトリートメントをすると、それまでのケアの効果が台無しになってしまうのです。

助言しているような処置をしていても絶対に大丈夫と言えないので、カラーやトリートメント・美容院でのケアは薄毛を改善する阻害要因になるのです。

スキンケアに例えると

女性の方ならお分かりだと思います。
お肌が荒れている時には、メイク類やクレンジング・洗顔を繰り返してると荒れ肌がひどくなることはあっても、元に戻らないですよね。

大事なのは、マイナスにならないような処置をして、マイナスを受けにくいようなカラーやトリートメント・美容院でのケアをやることです。

214号は平成25年(2013年)6月15日に配信したメールマガジンです。

213号:朝シャンが止められないので効果に繋がらない

朝シャンが止められないで効果に繋がらない。

もう10年以上前の話になります。メールでご相談下さった女性の方の話です。

「夜が遅くなる仕事をしているので、朝シャンを止めることが出来ません」と訴えられたことがあります。

リラックスできるかどうか?

詳しくはお聞きできませんでしたが、たぶん水商売をされていたので、どうしても夜が遅くなり、疲れて帰ってくるのでお風呂に入ることが億劫になっていたのでしょう。

その為、夜はお風呂ではシャワーで体を洗うだけですぐに寝てしまい、朝に洗髪していたらしい。それが十年以上の習慣となっているので、薄毛を治せないでいました。

これだと、心身を温めて緊張を解す時間も取れず、頭皮の緊張を解せないので、寝ている時の自己修復する為の血流が巡って来づらくなります。

副交感神経が体と頭皮を癒す

人の体は上手く出来たもので、日中は活動的になる為に交感神経が優位になっています。この時活動することが優先なので毛細血管への血流は制限されます。反対に夜は休息する為に副交感神経が優位になり、毛細血管が広がり日中痛んだり疲れた組織を自己修復します。

副交感神経が十分に働くには、体が温まりリラックスして緊張が解れている必要があるのです。

よく夜の22時~朝の2時までは毛の生育のゴールデンタイムと言われますが、別に毛のゴールデンタイムではなく、心身の自己修復の時間になっているだけの話です。その中に毛髪のことが絡んでいるだけの話です。

洗髪前後のケアが育毛効果を左右する

上述の通り、心身と頭皮の緊張が解れていることが、育毛の効果を出していくには欠かせません。ここで中途半端に交感神経が優位になっているとせっかくのケアが、効果に繋がりにくくなってしまうのです。

また、今回紹介しました女性のように、シャワーで終わらせてしまうと心身の緊張を解す時間・体を温める時間を取れない為に、副交感神経が優位になりづらくなります。

その上、洗髪していないので頭皮が温まらず緊張も解れないので、毛細血管への血流が巡りづらくなり、せっかくのゴールデンタイムが無駄になってしまいます。

洗髪は頭皮を温めて緊張を解す大事な行為になります。

こんな時に緊張が解れて毛穴が開くのですから、シャンプー剤の付け置きや、シャンプーをしながらのマッサージは最悪の方法と言わざるを得ません。理由はシャンプーに含まれる汚れを落とす界面活性剤には、強い弱い、皮膚に優しい、皮膚に負担にならない等々のものがありますが、強い弱いの差があっても浸透力やタンパク質変性作用はあるものだからです。

どうしも朝にシャンプーせざるを得ない時

やり方はありますが、弊社のケア法の中でなら何とかできるかと思います。ただ、やはり朝にシャンプーするのは、どうしても温めることが出来ないので、効果面では落ちざるを得ません。

朝シャンは問題ない?

時折、朝シャンは問題ないと言う話が医療業界から発信されますが、この発信内容をよ~く読んで下さい。朝シャンは薄毛の原因とは関係ないとか記載されていたり、シャンプーが薄毛の原因でないような文言が載っているはずです。

自律神経の話がボッコリ抜け落ちているのですね。ですので、朝シャンは薄毛の原因の一つにもなる上に、薄毛を治せない習慣の一つにもなっているのご理解の上で、ご自身の対策を採って下さい。

平成25年(2013年)6月1日213号に配信したメールマガジンです。

212号:ダイエットで育毛効果を無くしてしまう。

ダイエットで育毛効果を無くしてしまう。

211号では、ヘアスタイルへのこだわりが、育毛効果を無くしている場合がある旨書きました。

今号では、ダイエットで育毛効果を無くしてしまうことについて書きますね。
ダイエットがきっかけになって薄毛になってしまう人もいます。育毛ケアの効果が出てきているのに、ダイエットがその効果を無くしてしまうこともあります。

体の内部が絡むと難儀する

ダイエットが絡む薄毛の場合は体の内部の問題が絡むので難儀します。特に、何かを制限するようなダイエットの場合は難儀です。

育毛のケア自体は簡単ですし、継続できれば何の問題もないのです。が、食事を制限するダイエットをした場合、見た目の髪の毛が中々増えない問題と生え変わるサイクルが中々元に戻らない問題が出てくるので、ケアをしている人の心の負担が大きくなるのです。

食事制限は栄養を溜め込む

ダイエットが絡む薄毛の場合、薄くなる時に抜け毛が急増することが多いです。

通常毛は寿命を全うして抜けるのが普通です。が、食事を制限するダイエットが絡む場合は、成長している毛が栄養不良になって、寿命を全うする前に抜ける毛が増えるのです。

これがやっかいなのです。

体の体制は、栄養を摂らなくなると生きる為に必要な器官へ優先的に栄養配分し栄養を蓄えようとします。食事を元に戻しても、栄養を蓄えようとするようになっているから、毛に栄養が回ってくるまでに時間がかかるのです。

毛に栄養が回ってくるには、最低でも4ヵ月くらいはかかると思っても良いと思います。その為、増えた抜け毛の量は、最低でも4ヵ月くらいは正常にならない可能性が高いです。

ダイエットは身も心も毛も壊す

過去のご相談者の話で事例を二人あげます。

一人目はダイエットで薄毛になった女性の話です。

この女性曰く
「太りたくないので食事を食べたくないのです」と。

私は、食べるものの中身を考慮してかつ、筋肉を付けて体を動かしていれば、食べても太らないことを何度も説明しました。

が、この女性は食事を受け付けなくなり、所謂拒食症になってしまいました。

痩せても綺麗になれない

こうなってしまうと、いくら効果的なケアをしても、毛やお肌にまで栄養が回ってこないので薄毛は解決できません

薄毛を解決できなければ、この女性の魅力を出せないので綺麗にはなれないのです。決して、痩せても綺麗にはなりませんし、痩せているから綺麗でもないのです。

ダイエット食品を売っている企業の広告をどれだけ恨めしく思ったことでしょう。

その人の魅力が出ているのが「綺麗」の定義なのに、宣伝や広告・マスメディアの情報で間違った認識を植え付けられているのです。

20才台30才台は炭水化物ダイエットはNG

二人目は炭水化物ダイエットで失敗した男性の話です。

ケアを始めて1年くらい経過した頃でしょうか?経過がすごく良かったのに、急に透け具合が広がっています。

どうしたのか?聞いてみると、「炭水化物を抜くダイエットをしたら、こうなった」とおっしゃいます。

「ちゃんと食べる様にすれば、また元に戻ってくるから」と助言しましたが、栄養制限するダイエットの場合、戻るのに月日がかかり、その間進行するのでケア自体を止めてしまいました。

避ける食べ物と摂るべき食べ物

これらお二人の経過を見て聞いて分かったことは、食事を制限するダイエットは基本的にNGだと言うこと。

一番減らすべきものは、おやつと菓子類・ケーキ類・清涼飲料水です。次に減らすべきものは、コンビニ食とファーストフード・加工食品です。

こららを取りながらのダイエットは、ハゲる為にダイエットするようなものだと思って下さい。

そして、意識して増やすべきものは、新鮮な生野菜と果物・大豆製品・魚介類です。

これに日々の運動習慣(60分くらい歩くだけでも良い)を取り入れれば、健康的なダイエットに役立ちます。(歩き方の下手な女性が増えていますよ)

年齢によるエネルギー燃焼

そして、大事なことは、年齢に応じたエネルギー燃焼に応じた食事にすることです。40歳くらいまでは、解糖系のエネルギー燃焼なので、炭水化物を減らしてはいけません。発芽玄米を毎食1膳から2膳摂って下さい

50歳を超えたらミトコンドリア系のエネルギー燃焼に変わるので、炭水化物を減らして下さい。摂るなら、発芽玄米を少量(1日1膳か2膳)です

40歳~50歳は、転換期になるので、少しずつ炭水化物を減らしていきます。

212号は平成25年(2013年)5月18日に配信したメールマガジンです。

211号:ヘアスタイルにこだわって効果に繋がらない。

ヘアスタイルにこだわって効果に繋がらない。

209号・210号と「育毛の効果の判断基準を間違えている」旨を記述しました。上手くいかない人は、判断基準を間違っているのと同時に上手くいかないケア法を採っていることが多いです。

上手くいかないケア法の一つがヘアスタイルへのこだわりです。

生え際を隠すスタイル

男性の場合に多いのが、生え際を隠す為に、後ろから前に毛を持ってきておでこを隠すようなスタイルです。
生え際を隠すことにこだわっているのです。

こんなことをすると、つむじ周辺の毛を前に引っ張るのですから、その周辺の毛穴と毛穴が広がり、つむじが丸見えになり透けて見えるようになっていきます。

生え際は自分で見えるので気にしていらっしゃるのでしょうが、つむじ周辺がスケスケ状態になってくるのですね。

顔を隠して尻隠さず状態になっているのです。

生え際とつむじ、どちらが大事?

こんな方には、以下のような質問をします。
生え際の後退とつむじが薄くなるのと、どちらが駄目だと思います?

そりゃ、どちらもフサフサが一番良いですが、選ぶならどちらか?ってことです。

毛を前に持ってくる方の多くは、「生え際」とおっしゃいます。でも実際上前から後退している人とつむじが薄い人を見比べた時、つむじ周辺が薄い人の方が貧相に見えますよね。

ですから、無理に毛を前に持ってきて生え際を隠すのではなく、普通にスタイルを整えた方が良いのです。そう助言しても、前頭部の生え際の後退を隠すことを優先してしまい、つむじが薄くなってしまっている人が多いのが現状です。

女性の場合のこだわり

女性の場合のヘアスタイルへのこだわりは、以下のようなパターンです。

相当以前の話になりますが、女性のご相談者の方で次のような方がいらっしゃいました。男性にも同じような方がいらっしゃいます。

この方のお悩みは、頭頂部の分け目が広がって地肌が良く見えることでした。

ケアを始めて約8か月~10か月くらい頃に、相談室でケアを行うと毛が盛り上がり、かなりボリウムが出て、分け目が見えなくなってきたのです。

髪の毛を左右に引っ張る

これで、「効果が出てきた。そのままのヘアスタイルを上手く続けてくれれば、分け目は詰まってくる。」と思った瞬間、その女性がしたことは・・・・。

なんと!
気になっている頭頂部の分け目から左右に毛を引っ張るように、顔の輪郭に沿って頬を隠すようにセットし始めたのです。

せっかく分け目が詰まろうとしているのに、無理に左右に頭皮を引っ張るのですから、毛穴と毛穴の間隔が広がって透けている分け目が詰まる訳がありません。

毛穴と毛穴が広がっている

分け目が広がっている場合には、定期的に分け目を変えることがとての大事なのですが、せめて、ケアを行ってふんわりとボリウムが出る状態になれば、ふんわりとボリウムが出ているままでセットすることをご助言しています。

が、中々取り入れてくれないので、上手く行きませんね。

育毛剤を使っても無駄

余談ですが、こんな分け目に育毛剤を使ったり、発毛させようとしたりしても無駄です。毛穴と毛穴が広がっていることで透けて見えているのですから、全くの畑違いも甚だしいですよね。

上記の男性の場合の、ヘアスタイルでつむじが透けている場合も同様です。

同じように、前後に引っ張る女性もいらっしゃいました。前髪を作って、頭頂部よりも少し前から後ろに毛を引っ張ってヘアスタイルを決めているのです。

その方の悩みは、前髪と後ろに引っ張っている毛の間が広がっているから、そこが気になって仕方がないと言うものでした。

「それだったら、左右にわけてはいかがですか?」とご助言しましたが、「私にはこのスタイルしか似合わない」とおしゃって受け入れて頂けませんでした。
やはり、この方も上手くいかずで残念でした。

髪の毛を引っ張れば広がる

左右にしろ、前後にしろ、同じ部位で分けて、尚且つ引っ張っているのですから、広がって当たり前です。毛穴と毛穴の間が広がるのですから。

また、それを固める為に、スプレーやらワックス・ムースを使う場合が多いでしょう。

それらのヘアケア製品が地肌に付くと頭皮が痛んでくるので、さらに広がりやすくなり、かつ分け目の毛の生育が悪くなっていきます。

現代の女性の薄毛は、このパターンがとても多いのです。

せめて、分け目を変えるなり、引っ張らずにフンワリとセットしたり、ヘアケア製品を使わないようにするなりして欲しいですね。

髪を引っ張るようなセットの方法を続けていると、いくら効果的なケアを行っても悩みは消えないどころか益々薄毛の状態が悪くなっていきます。

そして、50代後半から60才代にかけて、ウイッグのCMのようになってしまうのです。

211号は平成25年(2013年)5月4日に配信したメールマガジンです。