歩き方が悪い、異臭がする体臭 前号では以下の、4つのうち「1」と「2」を事例に沿って取り上げました。 頭皮を弱らせたり痛める習慣 頭皮が緊張しやすい習慣 全身の血の巡りが悪くなる習慣 血が濁ったり、酸化しやすい食習慣 今 […]
234号と235では、摂った方が良い食習慣と摂らない方が食習慣について書きました。
食事に関しては、育毛への直接的な影響はありませんが、育毛の効果が出やすくなるのか?出にくくなるのか?に大きく影響を及ぼします。実は睡眠にも影響を及ぼすのです。
理由は、体は食べたもので出来ていますから、毛も睡眠も普段食べているものの影響を受けるのです。
中でも大事なのは、何を摂るか?食べるか?よりも何を摂らないようにするか?がとても大事です。
特にコンビニやファストフードが広がっている現在では、摂らないもの・口に入れないものをよく考えないと、何を食べさせられているか分かりません。
疑問に感じるなら、コンビニ弁当の裏面を見て下さい。あなたが説明できるものがどれだけ使われていますか?
ファストフードも同様です。何故あのように早く出来上がってくるのでしょうか?自分で作ってみれば、それがどれだけ不自然かが分かります。
弁当も同じです。
食欲が私たち人間が生きて行くには一番大事なことなのですから、食べるものの中身がとても大事なのは分かるでしょう。(だから、食事の影響が大きいのです)
食欲を含めて人間が生きる為に基本的な「3欲」があります。その欲が満たされない時に犯罪に走ったり、心身が駄目になってしまったりするのです。
だから、この3つの欲の充実が不可欠になることは、お分かりになるでしょう。
この3欲とは【食欲】【睡眠欲】【性欲】の3つです。あなたの生活で、この3つの欲が満たされていますか?
前の2号は食欲でしたが、あと残りの睡眠欲と性欲についてどうすか?を提案します。
睡眠欲が満たされていると言うのは、ちゃんと眠れていて、朝疲れが取れてすっきり起きることが出来ていますか?と言うことです。
あなたは、いかがですか?
なんてことはないでしょうか?
これでは、睡眠欲が満たされているとは言えないので、疲れも取れず、心が駄目になっていきます。
原因は、所謂ストレスなのだと思います。そのストレスを解消する方法を知らないのと普段の習慣に問題があるのです。
普段の習慣に大きな問題が潜んでいます。睡眠欲を阻害する普段の習慣とは以下の通りです。
こんな習慣になっていて、日中にストレスを受けてそのままなのですから、睡眠欲が満たさるような眠りを得ることなんかできません。
ではどうするか?
まずは、食事です。脳内ホルモンの原料になるものを摂らないといけません。
それは、タンパク質です。一つのタンパク質に偏ることなく摂る必要があります。大豆製品を中心に・卵・魚介類・鶏肉・豚肉・牛肉です。
これらと野菜・果物を意識して摂ることです。
タンパク質なんかは、食べるたびに違ったタンパク源にすれば一番良いです。
摂ってはいけないのは、糖質です。糖分の入っているものは、できるだけ避けることが肝心です。
炭水化物に偏る人が多いので意識して減らして下さい。ただし、40歳くらいまではエネルギー源が炭水化物なので、若い方は炭水化物を減らし過ぎないで、発芽玄米にすると良いです。
それと炭水化物を減らす代わりに、タンパク質を摂ることを考えた方が良いです。
次に、ご入浴方法を見直します。
お風呂に入る前には、必ず部屋の明かりを間接照明にして、薄暗い状態にしておきます。
お風呂に入ったら、必ず湯船に浸かり肩や体の力を抜いて、意識的に息をゆっくり吐くことに集中します。
何回か息をゆっくり吐くようにしていると、知らぬ間に日中のイライラや腹立たしいことはマシになります。
ただし、普段からこのような入浴法の習慣がない人の場合、肩や体の力が抜けて日中のイライラや腹立たしいことがマシになるのに2ヶ月3ヵ月くらいかかると思います。
心と体が解れてくると、体が温まってきて心身がリラックスしやすい状態になっているはずです。
この状態でお風呂から出てきた時に部屋が薄暗いと、すでに心身が眠れる体制に入っているので、寝つきも良くなり、良く眠れるようになって、翌朝起きた時には疲れが取れているようになるのです。
そして、もう一つ大事なことは、朝日を浴びながら体を動かすこと=歩くで十分です。
体内時計が矯正されるので、夜になると眠りにつきやすくなります。
食べるものとご入浴前後の習慣を、上記のように整えて下さい。一度やってみると、翌朝の疲れの取れ方が違うのを実感されるでしょう。
睡眠欲が満たされてくると、毛に勢いが出やすくなってきます。そして育毛の効果が出やすくなってきます。
236号は平成26年(2014年)5月3日に配信したメールマガジンです。
前号では、「こんなものを摂るようにして下さい。」食事の内容を具体に提示しました。
以下のものを摂るよう心掛けて下さい。
と記述しました。
ところが、現在ではこれらのものを摂るのに、かなり手間が省かれて便利になってしまいました。
便利になったおかげで十分摂れると思ったが、実は表面だけで摂れるだけになっていて、摂らない方が良い物・余分なものをたくさん摂るようになったのです。
その代表となるのが、所謂食品添加物です。
防腐剤・保存料等は、加工食品について回るものです。それら以外にも、PH調整剤・たんぱく加水分解物・調味料(アミノ酸等)・増粘多糖類・加工でんぷん・着色料・カラメル色素等々今の日本では何でもあり状態です。
加工食品と言うと、インスタントラーメンやサプリメントのようなものを思い浮かべるかと思います。が、実はそれらを含めてもっと色々あります。
それは、コンビニ弁当やサンドイッチ等々のコンビニで売られている食品です。これらはほとんど加工食品だと言えます。
スーパーで売られているカット野菜や惣菜もそうですし、チェーン店の弁当屋で売られている弁当もそうですし、ファーストフード店で売られているものそうです。
ファミリーレストランで注文するものも大体そうです。
具体的に製品名を上げると、剛力彩芽さんがCMに出ている「ランチパック」(裏面の原料表記を見て下さい)なんかは最悪と言えるでしょう。
そして、思わぬところにあるのが、歯磨き粉だったりします。
今は、私は塩で歯磨きをします。そのきっかけになったのが「どうも寝起きがすっきりしないなぁ」と思っていた時に読んだ本でした。
塩で歯を磨くのは、昔の人は普通にやっていたことですが、現在ではあまり聞かなくなりました。
が、この本の中でも紹介されていたので、試しに1週間ばかし塩のみで歯磨きをしてみたのです。
ただ、安い塩ではいけません。良い塩を使うことが大事です。ブランド名では「海の精」や「浜味塩」です。この時に使った塩は「海の精」でした。
1週間歯磨きを塩でしただけでしたが、何と朝早く起きることができるようになり、寝起きがすっきりしたのです。
だから、歯磨き粉と言えども、口に入れるものには十分気を使わないといけません。
食べるものに関しては、加工食品をできるだけ避けていましたから、体内に入れる食品添加物や保存料・防腐剤が極端に減ったのですね。
これを経験してから、「やっぱり体内に食品添加物はできるだけ入れない方が良い」と強く感じたのでした。
今で、歯磨きを塩に替えて5年になりますが、朝が調子が良いのが続いています。使う塩のみ「浜味塩」の焼き塩に替えています。
食品添加物にしても、特に気にし始めたのは、10年近く前に以下の本を読んでからです。
以下は最近出版されたところです。
どんな食品にどんな添加物が使われているか?添加物表記の見方等を知ることができるので、目を通すことをお薦めします。
食品添加物を100%除くことは、今の世の中ではとても難しいです。自給自足をすれば何とかできるでしょうが、現実的ではありません。
が、自分で作る手間と時間を少々かけるだけで、食品添加物の多くを排除することは可能です。
言ってみれば、現代の私たちは時間と手間を省く代わりに、食品添加物と言う体を害する可能性の高いものを摂っているわけです。
どちらを摂るかの選択権は、全て消費者側にあります。が、その選択をする際の情報が圧倒的に少ないです。
そんな情報がないだけでなく、ランチパックではありませんが、メーカーは便利になることの優位性のみを訴えるだけです。全く、消費者=国民の健康を考慮していないと言えますね。
まずは、食品添加物を排除することを優先して下さいませ。
と言うことは、まず第一歩にやるべきことは、コンビニで売られている食品は摂らないことですね。弁当・サンドイッチ・ジュースやケーキ類・揚げ物等水以外全てです。
その次に摂らない方が良いのは砂糖です。
ただ、これには関しては、コンビニで売られている食品を、全て摂らないようにしたらほぼ達成できます。
骨がもろくなって、情緒不安定になってしまうのです。結果、脳が白砂糖を欲するので、砂糖依存症になってしまいます。
ところが、「コンビニがなければ生活ができない」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。砂糖依存ならぬ、コンビニ依存になっていて、ご自身の健康を害しているのです。
コンビニの弁当を買ってきて、お子さんに弁当として持たせる母親もいるようですから、とても怖い世の中です。
コンビニが無かった時には、独身でも自分で食事を作っていたのです。たった今から1980年代のことです。1980年代の人がやっていたことが、今の人にできないことはありません。
たぶん、大きな違いは知恵が働くかどうかだと思いますね。
無ければ無いで知恵が働くのが人間です。コンビニが無かったらどうするか?を考えて実践してみて下さい。
そして、1週間で良いのでコンビニを利用するのを止めて、前回お知らせした食事をして、歯磨きを塩でやってみて下さい。
きっと体が正直に反応するはずです。味覚も変わるはず。継続すれば、結果として育毛にも役立つようになっていきます。
235号は平成26年(2014年)4月19日に配信したメールマガジンです。
美容にしても育毛にしても、大事な食習慣と言うものがあります。
それが今号のテーマです。
結論を言えばとても簡単で、「なんだそんなことか!」と誰でも思うものです。
ところが、この簡単なことを実践すると中々できないのです。面倒なのかどうかは環境や性格にもよりますが、結構できていない人が多いのですね。
大事な食習慣を簡単に言ってしまえば、以下の3点です。
「3」の脂質と脂肪に関しては、「1」と「2」を摂る時に一緒に摂れるのであまり気にすることはないでしょう。どんな脂肪を摂るのかだけ気にすれば良いだけです。
大事な食習慣の中には、摂らない方が良いものがあります。これを防ぐのがとても難しいのです。その代表となるのが、所謂食品添加物です。
防腐剤・保存料・甘味料・調味料等のように加工食品について回るものです。動物性の脂肪や白砂糖を含むものも摂らない方が良いです。
ただ、動物性のタンパク質を摂る時に、脂肪はある程度ついてくるのは仕方がないと思います。
この辺はあまり細かく制限する必要はないでしょう。偏ってタンパク質を摂るのだけは避けて下さい。
これは簡単です。
1日両手のひらに山盛り一杯の野菜と季節の果物を摂って下さい。分かりづらい場合は、「1日でキャベツ1個食べるくらい」と思って頂ければ良いでしょう。
これをコンビニやスパーで売っているカット野菜で済ますと駄目です。単にカットしただけで売られているのではないからです。
カットした後何度か殺菌するために水に漬け、殺菌剤を抜く為にも水に漬けているはずなので、シャキっとしますが野菜の栄養が流出してしまっています。
まず、自分で季節の野菜を買ってきて切って食べることです。
これを朝食で摂ります。
生で食べることのできるその季節の野菜を5種類くらいを、「塩」と「オリーブオイルかエゴマ油」で摂るようにします。
以下は事例ですので、ご自分で考えて摂って下さい。
これらを直径30センチくらいの皿に、山盛り一杯になるくらい摂って下さい。
使う塩は、原料が日本産で製法は天日平釜でイオン交換法でないもの。
ブランドで言えば、伊豆大島産の「海の精」とか対馬産の「浜味塩」があり、中でも「焼き塩」があれば一番良いです。
オリーブオイルはエキストラバージンオイルで瓶の色の濃いもの。
これらとリンゴ1個を朝食で摂ります。これで、1日に必要な野菜の量の7割り以上は補えます。
サプリメントでこれらを補おうなんて考えないで下さいね。添加物なしのサプリメントはありませんし、何から出来ているのか不明ですし、
サプリメントでは腸内細菌叢が良くなるとは思えませんから。
後の3割りは、昼食と夕食で摂るようにします。具たくさんの味噌汁や鍋にして摂ると結構良いです。
私は、ご相談者の方々には弊社で扱っている「どこでも野菜」をお薦めしています。
原料が無農薬・堆肥作り栽培でフリーズドライ製法なので、添加物は一切使用せずにケールと言う野菜だけでできるからです。上記の食習慣に「どこでも野菜」を1包加えると、ほぼ1日に必要な野菜の栄養が十二分に摂ることができます。
これで「1」のビタミン・ミネラル・ポリフェノール・食物繊維は完璧ですね。
タンパク質は、主に大豆製品と魚貝類で摂ると良いですが、これに偏ると美味しく食べることが出来なくなるので、いろんな種類のタンパク質を摂るようにします。
いろんな種類のタンパク質を摂ることで、体をつくるのに適したタンパク質を漏れなく摂ることができます。
摂り方を工夫することで、できるだけ飽きがこないようにします。
昼食か夕食か、どちらが外食が多くなるでしょうか?それによって食べるものを変えるようにします。
外食ではなく、自分で弁当を作るとか自宅で全て摂る場合も参考にして下さい。
鶏肉料理、豚肉料理、牛肉料理、卵料理、魚介類料理を日替わりで摂るようにします。
当然、メイン料理以外にも野菜や漬物・味噌汁(豆腐を摂ります)等は摂ります。
魚貝類を中心にします。今日魚貝類を摂ったら、次の日は鶏肉料理、次の日は魚貝類料理とうように一日おきに魚貝類料理を摂るようにします。
そして、できれば夕食では納豆を1パックくらいは摂りたいですね。当然、メイン料理以外にも野菜や漬物・味噌汁(豆腐を摂ります)等は摂ります。
このようにすれば、偏りがなくなりますし、3分の1以上は大豆製品と魚貝類を摂ることになるでしょう。
以上を読んで頂ければわかりますが、炭水化物を書いていません。
ガテン系のお仕事に従事されている方以外は、朝は炭水化物は要りません。昼食前にお腹が減る方が良いです。
炭水化物は、昼食と夕食で摂りますが、50才以上の方は、昼食と夕食でも不要だと思います。
そして、炭水化物を摂るなら発芽玄米か金芽米・金芽ロウカット玄米・全粒粉でできたパンです。外食が多いと発芽玄米や全粒粉のパン・パスタは難しいでしょうが、常に心がけて下さい。
「朝パン、昼うどんかラーメン、夜パスタ」みたいな食習慣は止めて下さいね。
今回は、ビタミン・ミネラル・タンパク質等々で、どんな食習慣が良いかを具体的にあげてみました。
が、摂ってはいけないものに関しては、少し触れただけなので、次号ではできるだけ詳しく書きたいと思います。
234号は平成26年(2014年)4月5日に配信したメールマガジンです。
前号232号では頭皮について書いています。
それを読んで頂ければ、効果的に育毛方法に取り組むなら、まず「あなた」本来の頭皮に回復してあげるのが先決です。と言う話になるであろうと予測が付きます。
が、実はその前に必要なことがあります。それが今号で記述する内容です。
育毛方法であろうと、美容方法であろうと、生活習慣の基本が乱れていては効果に繋がりにくいです。
ですから、「効果的な育毛方法を採る為に」は、普段の食習慣を始めとして健康的である必要があるのです。
何事も基本が大事で、悩んだ時は常に基本に戻る必要があるのですが、効果を求める人ほど基本をないがしろにしています。
例えば、運動選手を例にとってみます。2014年春の選抜高校野球が甲子園で開催されました。
この春の大会には、私の母校である海南高校硬式野球部も出場しています。
結構伝統のある野球部で、戦前と戦後すぐの頃はよく甲子園に出場していました。
昭和の半ば頃から進学校になってしまった為、1964年に出場した後長らく出場していませんでしたが、伝統校が何故比較的弱くならないのか?は常に基本を大事にして繰り返すからではないかと思っています。
強くならないチームや草野球をしている人たちと全く違うのは、基本を繰り返して、ちゃんと身に付けているか?基本よりも、恰好の良いプレーをしようとするのか?の違いです。
これが分かったのは、社会に出て草野球をするようになってからです。
そして、今の育毛を仕事としご相談を承っていて、上手くいく人と行かない人を比べた時です。
上手くいきやすい人は、助言に対して素直に聞いてくれますが、上手くいかない人は、知らぬ間に自己流になっていたり、ネットの情報を仕入れて取り組んでいたりします。
ここ10年くらいは、しつこいくらいに基本的なことを言うようにしているので、自己流やネットの情報を真似る人は減りましたが、よくお聞きしないと、どこか抜けていたりします。
当然ですが、基本を大事にしていても、なかなか上手くいかない人もいらっしゃいます。が、基本的なことを分かっていると次のケアに取り組む際にとても有効になります。
変な癖がついていると、いろんな方法に取り組んでも、その変な癖が邪魔をして上手くいきません。
これ、実はスポーツも同じですね。私の経験ですが、子供頃から野球をしていました。
ちゃんと指導してくれる人がいなかった為に、中学校に入学する頃には、変な癖がついていました。(クラブの使い方やバッティングの仕方等々)
その癖がずっと取れないまま高校野球をしたものですから、野球の上達には限界があったのですね。(センスや才能も問題もありますが、今だから分かることです)
育毛のご相談を承り助言をしていると、変な癖が付いている人が本当に多いのです。
世間的な一般情報にも、怪しいものがあるのですが、その怪しいものを正しいと思って取り入れているのです。
ちゃんと指導してくれる人がいない悲劇としか言いようがありません。
その怪しいことを指導しているのが、美容師さんであったり毛髪診断士の方であったりするのですから救いようがありません。
一例をあげると
一番ひどいのがシャンプー法です。
多くの方は、「マッサージするようにシャンプーしなさい。」と教えられていると思います。
これをやると、一番いけません。
理由は、洗髪中は頭皮の緊張が緩み易く毛穴が広がりやすいからです。
こんな環境の時にマッサージするようにシャンプーするのは、シャンプーの洗浄成分で皮膚や毛穴内部を痛める元になってしまいます。
シャンプーの目的は、頭皮の緊張を解すことではありません。皮膚表面の汚れを無理なく洗い流すことにあります。
ですから、シャンプーはできるだけ少ないシャンプー剤で、手短に簡単に洗い流すことが大事なのです。
使うシャンプー剤により影響度は変わりますが、「少ない量で・手短かに・簡単に」が出来ないと、どんなシャンプー剤を使っても上手くいきません。
シャンプー法には、ほかにも必要なことがありますが、上記の3つが出来ていないと駄目でしょうね。
二例目としてあげるなら、マッサージ法です。
ただし、マッサージ法の話は基本と言うよりもテクニックの話に近いです。
いろんな情報を見ていると、美容師さんや毛髪診断士の方々・育毛カウンセラーの方々に、また、ネットの情報や広告紙面の中で
次のように助言されたり記事を見たことはありませんか?
「硬い頭皮をマッサージして柔らかくしなさい。」
一見とても効果的なことを助言しているように思います。が、これにも危険な要素が横たわっているのです。
以下は、絶対ではなくあくまでも傾向の話です。
薄毛の人の頭皮や部位は硬くなっていることが多いです。(毛の多い人でも硬い方はいらっしゃいます)
反対に毛が太くて多い人の頭皮は、弾力のある柔らかさをしていることが多いです。
こういった傾向があるので、「硬い頭皮をマッサージで柔らかくしなさい。」となるのでしょう。
これ、間違える人がとても多く、前号で書いた通り、柔らかい毛細血管を切ってしまい、ズルズルと動くだけにしてしまっている人が多いのです。
これじゃ、何の為にマッサージしているのか分からないです。
前号で書いた通り、大事なのは、硬くなっている原因を見つけて改善することです。
その上で、柔らかくなりやすい時間帯に、柔らかくなるようなケアをするのが一番適しています。
今号は、少々考え方的な話が多くなりました。でも、これが理解出来ていないと、ついついテクニックに走ってしまい、上手くいかなくなった時に戻るべく場所が無くなってしまいます。
233号は平成26年(2014年)3月22日に配信したメールマガジンです。
頭皮、頭皮と言っても人それぞれで、「●●でなければいけない」頭皮はありません。
ただ、「□□だったら駄目でしょう」と言う頭皮はあります。そのことをよ~く理解しておかないと、なれない頭皮を基準や目標にしてしまいます。
どんなことにも個体差があるので、世間的に言われる基準や標準を目標にしないで下さい。
目標にするのは、あなたの正常な頭皮です。
まず最初に見るべきは、側頭部から後頭部にかけてです。薄くなりづらい部位なので、ここの色があなたの正常な頭皮の色に近いです。
が例外があります。それは、脂漏性湿疹・皮膚炎の方と女性で側頭部が薄い場合です。
この2つの場合は、側頭部から後頭部にかけては本来の色ではないので、基準にしないで下さい。
この2つ場合は、ケアをやっていく中で、本来の色を見つけるしかありません。
次に硬さ(固さ)です。
ご自分の頭皮ですから、小さい頃から洗髪時によく触っているはずです。硬い(固い)頭皮の人もいれば、柔らかい頭皮の人もいらっしゃると思います。
頭皮の硬さ柔らかさには、かなり個体差があります。成長期が終わった頃の硬さが本来の硬さ(固さ)・柔らかさに近いです。
と言われても分からない人が多いと思います。
こんな時は、頭皮全体を両手のひらで左右からつかんで、前後左右円を描くように動かしてみましょう。指を立てたら駄目です。
全体的に同じように動くなら、問題ないでしょが、河童の皿の部分や前頭部だけ動きが悪い場合は、少々硬くなっている可能性大です。
その硬くなっている部位が薄くなっているか、なり始めていると思います。
頭皮の硬さは、頭皮全体を両手のひらで左右からつかんで、前後左右円を描くように動かしてみて、動き方から基準を見出して下さい。
ただし、硬い部分があるからと言って、マッサージで柔らかくしようとしないで下さい。こんなことをすると、ついつい無理強いしてしまうので細くて柔らかい毛細血管を切ってしまうことになりがちです。
大事なのは、硬くなっている原因を見つけて改善することです。その上で、柔らかくなりやすい時間帯に、柔らかくなるようなケアをするのが一番適しています。
次に、多くの方が勘違いしていて、間違っている皮脂の分泌についてです。
表面がテカっている(光っている)のは、皮脂の分泌が多いのではありません。
これを確かめる為に、頭頂部で良いので指の腹で少し強くこすってみます。たいていの人は、この指先を見ると光っていると思います。
この程度では皮脂の分泌が多くはなく普通です。皮脂の分泌ほど個体差があるものはなく、大まかには以下のような差があります。
毛が細くて柔らかい人は、薄毛になりやすく皮脂の分泌は少な目です。
毛が太くて多い人は、薄毛になりにくく皮脂の分泌は多めです。
この比較は、相談室でお湯のみで頭皮を洗って分かったことです。
一番問題になるのは、表面がテカっているのに元来皮脂の分泌が少ない人です。こんな人は、お湯のみで洗っても取れる皮脂は少ないのです。
何故頭皮がテカるようになっているか言うと、取ってはいけない皮脂を取ることが習慣になっていて、頭皮が危険な状態になっている為に、体が頭皮表面に皮脂の分泌を増やして守ろうとしているのです。
こんな人の場合、頭皮が危険な状態になっているので、頭皮がおかしい状態になっています。以下に記述するようになっています。
頭皮が赤くなっているか、茶色っぽくなっているか、淀んだような白い色になっているか、黄色っぽくなっています。
頭皮を痛めているので、血が集まってきて修復しようとしているのが当たり前になっているのです。
皮脂が多いのが悪いのではなく、頭皮を痛めている原因を修正しないと悪化します。
頭皮を痛めている為に皮脂の分泌が増えて、その増えた皮脂を餌にする皮膚常在菌の繁殖が激しくなることで頭皮に匂い(臭い)が出てきます。
頭皮が匂う(臭う)の嫌だと言う理由で、皮脂を取るような清潔志向の強い洗髪を続けていると、さらに皮脂の分泌が増えるだけなので、頭皮の匂い(臭い)は悪化することはあっても改善しません。
また、異常繁殖した皮膚常在菌の影響で、頭皮が赤くなる場合が多いです。行きつく先は、皮膚炎です。
頭皮が匂う(臭う)とか赤くなるのと同時に、痒みが出てくることが多いです。頭皮が荒れているか、炎症を起こしているか、皮膚常在菌の影響によります。
毎日洗髪していると問題ないが、洗髪しないと頭皮に痒みが出るとかフケが出る場合は二通りあります。
二目の重い場合は、相当ヤバいと思って下さい。すでに脂漏性湿疹や皮膚炎になっている可能性が高いです。
フケとは、頭皮の角質層がたくさん剥がれている状態で、何らかの形で頭皮を痛めていると言えます。
角質層がたくさん剥がれるのは、角質層を痛めるような頭皮のケアを行うからです。
原因には以下のようなものがあります。
多くは、頭皮が赤いとか痒みとかと併存するので、皮膚科にいくと、間違いなく脂漏性湿疹・皮膚炎と診断され、「治りません」と言われることもあります。
さて、いくつか頭皮の状態を記述しました。あなたの今の頭皮はどんな状態でしょうか?
湯シャンを1~2週間してみるとか、両手で頭皮をつかんでみるとか、いくつか客観的にみれるだろうと思われる方法を提示しています。
自己判断が難しいと感じられたら、有料ではありますが、ご相談下さればありがたいです。
232号は平成26年(2014年)3月8日に配信したメールマガジンです。
抜け毛を減らすにしても、発毛させるにしても、ヘアサイクルって何のことか分からないと、効果云々を言うことができませんよね。
ただ、最近の育毛剤の広告やそのホームページを見ていると、たいていのところは、そのことについて書いているので、ご存知の方は多いかもしれません。
が、確認する為にも同じようなことを書いておきます。
そうなんですよね。
毛には常に抜けて生え替わっている周期があるわけです。
この中で一番大事なのは、どの段階だと思います?
少し考えて下さい。
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答えがでましたか?
たいていの人は、成長期が伸びれば良いから、成長期が一番大事だと思っていらっしゃるでしょう。
どの育毛剤の広告もそうだし、どのホームページでもそんなことを書いています。
ところが、一番大切なのは実は休止期なのです。休止期の段階で、次に生え替わる毛が次に育つべき毛として熟成することで成長期が十分伸びるのです。
休止期の段階は、脱毛期と並行している段階で、別個の期間ではありません。
抜ける毛にとっては脱毛期に当たりますが、次に生え替わってくる毛にとっては休止期に当たります。
次に生え替わってくる毛にとっては休止期と言うよりも、毛の卵の成熟期と言って良いくらいです。
通常薄毛でない時には、休止期(成熟期)に次に生え替わる毛が、毛穴の内部に育って成熟しています。
十二分に成熟することで、芽が出た後に十二分に成長して脱毛期に抜け落ちるわけです。
反対に、薄毛になっている人や部位の毛は、抜け落ちた後に、次に育つ毛の卵が成熟しきれないのです。
成熟しきれずに芽を出して伸びるので、すぐに抜け落ちてしまうのです。
ヘアサイクルが乱れているのですね。
こう見てみると、薄毛を治すには、次に育つべき毛が休止期に毛穴内部で十分成熟する必要があるのがわかります。
その為に必要なのが、頭皮の状態なのですね。
頭皮の状態が薄毛になる前のように、毛細血管に自然に十二分血が流れていることが大事なのです。
毛細血管に十二分に血が流れると同時に、その本数も多くなる必要があります。
そうなることで、休止期の毛根に自然と常に新鮮な血が補給されるので、次に育つ毛が成熟していくのです。
育毛剤や発毛させるケアの効果を、広告やホームページで見てみると、血流が十二分でないのに血管を拡張させて無理やり血を集めようします。
もしくは、血流が十二分でないのに無理やり毛母細胞を活発化させようとします。
血行を促進しようとするのや毛母細胞を活発化させるのは、確かに効果があるように思えます。
実は、薄毛になっているのは、頭皮が疲れていたり・弱っていたり・老化していたり・異常があったりして、自分の力で血流を良く出来ない状態なのです。
こんなところに、上述のように、外部からの作用や刺激で無理やり血行を良くしようとしたり、毛母細胞を活発にしようとすると、さらに頭皮が弱って血流低下を起こしてしまいます。
まるで、寝込んでいる病人に、無理やり運動をさせているようなものです。
ですから、最初は効果があって良いように感じるのに、発毛のケアを繰り返したり、何ヵ月も何年も続けていると、次に生え替わってくる毛が成熟しない状態で芽を出して伸び始めるのです。
ミノキシジル製剤を使って、産毛が生えたけどすぐに抜けてしまったとか、効果があって増えたけど続けていたら駄目になってしまうのは、発毛のケアを続けたことで生え替わるサイクルが狂ってしまうことを表しているのです。
発毛のケアは一時的に効果がある場合があるが、最終的には毛を無くす可能性が非常に高いのです。
ヘアサイクルを考えれば、「抜け毛を減らして発毛させる」のは、毛を無くす可能性の高い効果だとお分かりになると思います。
231号は平成26年(2014年)2月22日に配信したメールマガジンです。
多くの方は毛が抜けて薄くなっていると思っています。あなたも思っていませんか?薄毛の人なら毛が抜けると本数が減っていくので、毛が抜けることを極度に恐れます。
ですから、毛が抜けて薄くなるとかハゲると言う現象は間違っていることはあり得ません。正しい認識ですね。
ただし、毛が抜けて薄くなるとかハゲると言うのは事実ですが、毛が抜けることが薄毛の原因ではないと言うのも事実です。
こんなことを書くと「毛が抜けて薄くなるのだから、毛が抜けることが原因に決まってるじゃないか!」なんて言う反論がきます。
例えば、2005年頃の温水洋一さんやモト冬樹さんの場合だと、抜けたら、次に生え替わってくる毛がないくらいにまで成長しない毛ばかりに進行していたのですから、毛が抜けると毛のない部位が広がりハゲるのは分かります。
例えば、佐藤浩市さんや中村雅俊さんの場合だと、多少たくさん抜けてもたくさん成長する毛があり、次に生え替わって来る毛もたんさんあるだろうから、薄くはならないだろうと言うのが分かります。
ところが、温水洋一さんやモト冬樹さんのように、ハゲる一歩手前の人の場合だと、成長期が極端に短くなっている毛ばかりなので、極度に抜け毛は少なくなっています。薄毛が進行すればするほど、抜け毛は少なくなっていくのです。
見れば分かりますが、生えている毛が少ないのですから、抜ける毛も少なくなっていて、5本や10本抜けるだけで毛のない部位が広がります。
毛が抜けるのが原因ではなく、ちゃんと成長する毛に生え替わっていないから本数を維持できなくなり、抜けるとハゲてしまうのですね。
弊社でケアをしている方の中に、2005年頃の温水洋一さんくらいに薄くなっている方がいらっしゃいます。
ケアを最初の頃は抜け毛はとても少ない状態でした(抜ける毛が少ない)。ところが、毛が太くなってきて本数が増え始めると、急激に抜け毛が増え始めたのです。
細くて短い毛や太くて長い毛、所謂短小毛等々、いろんな種類の毛がたくさん抜けます。
ケアを始めた当初は、10本程度抜ければ多い方でしたが、今では50本くらいは抜けるようになっています。それでいてハゲるのかと思いきや、反対に増えているのです。ケア当初と比べてみても、明らかに抜け毛の増えている今の方が、毛の総本数が多いです。
総本数に必要な抜け毛になってくるのですね。
ところが、現実には抜け毛が急増して薄毛になる人が多いです。(当然、そうじゃない人もいらっしゃいます)
抜け毛が急増して薄くなった人や今抜け毛が急増している人に「抜け毛が増える前の抜け毛って、どの程度だったのですか?」とお聞きすると、以下のようにお答えいただくことが多いです。
要は、毛に不安がなかったので抜け毛を気にしたことがないのです。
たぶん、そんな抜け毛ですから、とても少ない状態が続いていたのでは?と思います。
抜け毛の少ない状態が続いていたから、急に抜け毛が増え始めるとパニクってしまうのですね。
成長途中で抜ける毛はほとんどありません。(例外的に広汎性脱毛なんてものがありますが、あくまでも例外です)
上述のような、急に抜け毛が増える場合は、成長期を終えた毛が抜けずに溜まっていて、何かがきっかけになって急激に抜ける場合がほとんどです。
特に、女性の場合は、若い頃からカラーやパーマ・縮毛矯正を繰り返している人が多く、皮脂を取り過ぎるケアをしている人も多く、そんな頭皮には駄目になっている毛(成長期を終えた毛)が、たくさん残っていることが多いです。
駄目になっている毛(成長期を終えた毛)が残るようになるとは、頭皮の血の巡りが落ちて、代謝も落ちていることなので、次の毛が十分育たなくなって、年がら年中抜け毛が少ない状態が続くと言うこと。
年がら年中抜け毛が少ないのに安心している方が多いようですが、次の毛が十分育たなくなっているのですから、とんでもない「常識の罠」にハマっていると言えますね。
こんな女性の場合、年齢を重ねて35歳~更年期の頃になると、何かがきっかけになって一気に成長期を終えた毛が抜け始めて、抜けた後には十分育たない毛ばかりになるので、急激に薄毛になっていくのです。
今号のテーマは、「毛は抜けながら増えるし、抜けながら薄くなる」です。
一般的に言われている育毛の効果の常識からするとこのテーマはとてもおかしく感じます。
ですが、実際上毛が増える時には抜け毛は増えますし、薄毛になる時やハゲる時にも毛は抜けます。
何か違うのかと言えば、抜ける毛ではなく、次の毛がどうなるのか?次第なのですね。
まぁ、抜け毛が減るとは何を意味しているのか?を間違えなければ問題にはありませんが、単に本数の「+と-」面だけで判断するから間違えるのです。
と言うことは、「抜け毛を減らして発毛させよう!」なんてことは、毛が増えるにはあり得ないことだと理解できるでしょう。
そして、いろんな育毛製品や方法・情報・口コミを見た時、「抜け毛が減って嬉しい効果」は、毛を無くす効果に繋がる可能性が高いと言うことです。
230号は平成26年(2014年)2月8日に配信したメールマガジンです。
直接頭皮を拝見して10年。
私は、さいたま市の相談室で、直接頭皮を拝見してご相談をお受けしています。
相談室を開設したのが2004年ですから、ざっと10年くらい頭皮を拝見してきたことになります。
育毛関係するキャリアは私よりも長い方はたくさんいらっしゃるでしょうが、「皮脂を取っては駄目ですよ!」と言っていたのは、私の師匠筋くらいではないかと思います。
まぁ、ネット上では私の発信情報や師匠筋の発信情報を見て、同じことを言っている人はいらっしゃいます。
が、中には、「皮脂を取らないといけない」と言いながら、途中から「皮脂を取ってはいけない」と、正反対に意見を変えてしまう人もいらっしゃいますから、見る情報には気を付けたいものです。
さて、この10年間ご相談者の方々の頭皮を見ていて感じるのは、10人中6~7人くらいまでが皮脂の取り過ぎで頭皮をダメにして、毛を無くしていることです。
世間的には男性の場合は「男性ホルモンの影響だ」と言われていますが、実際にご相談者の方のお話を聞き、頭皮を拝見させて頂くと、「そうではないよなぁ」と感じるのです。
私の仮説の域を出ませんが、皮脂を取ることを続けてきた為に、頭皮が痛んだり弱ったりして、遺伝子の働きが角化細胞を抑制する方に影響するのでは?と思うのです。
習慣によって遺伝子の働きが変わると言われているので、あながち的外れではないと思っています。
女性の場合には「男性ホルモンが原因」とは考えられません。
美容外科では、何とか女性にもプロぺシアのような薬を出したいようなので、今後女性なのに「男性ホルモンの影響で」なんて話が出てきそうですが、薬に頼るケアだけはしない方が良いです。
習慣的に行っている洗髪で皮脂を取り過ぎて、取り過ぎたところにカラーやパーマ・縮毛矯正をしているから薄毛になっている女性が8割ですね。
その他、「血」や「気」が原因と思われる女性が2割くらいです。
加齢や更年期・ホルモンのバランス云々が言われますが、相談室でご相談を受けている限りでは、あまり関係ないように思います。(ホルモンのバランスに関しては、バランスを崩している原因が問題)
ヘアケアの習慣を修正し、「血」「気」のことを考慮に入れると、年齢に関係なく回復してきますから。
ただし、医薬品で強引に何とかすることはしないので、女性の毛の生え変わるサイクルに応じて回復してきます。
と言うことは、1年や2年で戻ることはないと言うことです。
薬で強引になんとかすると、回復は早いですが副作用と言う危険が伴います。この副作用を安易に考えている医師が多いので困りものですね。
皮脂を取り過ぎてカラーやパーマ・縮毛矯正をするのは、男性の場合にも大きな原因になっています。
皮脂は人間の体を守る為に分泌されています。内部から外に向かって分泌され皮膚を覆うことで、乾燥や細菌の侵入から体を守っているのです。
守る為に分泌されている皮脂を悪者扱いしたり、育毛剤を効かす為に取り除くことをすると皮膚に異常が出てきて何もできなくなります。
例えば、剥がれた皮膚を放置してみて下さい。すぐに乾燥してしまい、カパカパになってしまいます。
また、皮脂を取るのは角質層を削ることになるので、皮膚表面を痛めたり、傷つけたりすることになるのです。
すると、人の体は皮脂の分泌を増やして皮膚を守ろうとするので、毎日シャンプーで皮脂を取り除くことをしていると皮膚表面の皮脂の分泌が増えてテカって見えるようになります。
その為、皮膚が赤くなったり、フケ症になったり、痒みが出たり、匂うようになるのです。
その典型的な症例が、脂漏性湿疹や皮膚炎です。
現在、頭皮が赤くて痒みのある人は、脂漏性湿疹・皮膚炎になっているか、なりかけているかだと思います。
皮脂を取り過ぎることとほぼイコールですが、清潔にするのも良いことありません。
清潔にするのは、皮膚に何もない状態を作り、皮脂の分泌を促すことになります。
皮脂は皮膚常在菌にとっては格好の餌になり、繁殖を邪魔するものがなくなるのですから、異常に繁殖しやすい環境になります。
また、清潔にするとは、界面活性作用の強い洗髪をすることでもあるので、シャンプー剤に含まれる界面活性剤の浸透作用により毛穴内部に入り込むことに繋がります。
頭皮の皮膚を削り、角質層が荒れて、皮膚常在菌が繁殖しフケ症になり、炎症を起こし、匂うようになり、毛の固着力の低下した抜け毛(広汎性脱毛)が増えるのです。
ですから、皮脂を取るようなシャンプーで、皮脂をとる洗髪をしてはいけないのです。
229号は平成26年(2014年)1月25日に配信したメールマガジンです。
ご相談にいらっしゃる方のほとんどは、過去に何らかの育毛剤を使っていらっしゃいます。
中には、「育毛剤で増えるとは思えない」とおっしゃる方もいますが少数派です。
たぶん、このメルマガ読者の方の中にも、経験者の方や現在使用中の方もいらっしゃるでしょう。
ところが、育毛剤の効果で毛が「増えた」「元に戻った」と言う人を、私は生まれてこの方聞いたことがありません。
この仕事を始めてから、「一時的に増えた」「一時的に戻った」と言う人には、少ないながら何人かの方に出会っただけですね。
あれだけ広告で訴えているのに、どうして育毛剤では毛が増えないのでしょうか?
本当に育毛剤で毛が増えて元に戻るのでしょうか?
リアップは、発売初年度400万本売れて、10年での累計販売本数は4500万本を超えているそうです(2017年で6000万本突破)。
リリジュは、累計発売本数は400万本を超えたそうです。
柑気楼は、愛用者が430万人突破したそうです。
これだけ売れているのだから、薄毛人口が減っているのか?と言うと、反対に増えているのですね。
男性の場合、1980年代の頃は620万人くらいと推定されていますが、現在では髪に不安を持っている男性は2500万人くらいと推定されています(リーブ21調査)。
女性の場合、昔は女性は禿ないと言われていたこもあり、過去のデーターはありません。現在は、髪に不安を持っている女性は推定で1700万人とも言われています(リーブ21調査)。
当然、日本人の平均寿命が伸びていますから、老齢人口が増えれば、当然薄い人も増えるので、その影響で薄毛人口が増えている面もあります。
が、女性の薄毛人口=毛に不安を持っている人が増えているのは、少々異常としか言いようがありません。
薄毛人口が増えるから、育毛剤が売れるのか?
育毛剤に効果がないから、薄毛人口が増えるのか?
それはわかりません。
一つ言えることは、現状のままで育毛剤の効果に頼っていても薄毛が治らないだけでなく、ハゲてしまう可能性が高いと言うことです。
育毛剤が悪いのではなく、育毛剤の効果で何とかしようとするところに問題があるのですね。
「現状のまま」と上述しているのは、薄毛になっている「頭皮」「体」「心」のままでは、育毛剤の効果では薄毛を治せないのです。
では、どんな「頭皮」「体」「心」だと、育毛剤の効果で薄毛を治せるのでしょうか?
それは、薄毛ではなかった時の「頭皮」「体」「心」だったら、育毛剤が効き薄毛を治せるのです。
薄毛でなかった時とは、あなたの毛がフサフサにあり、毛に対して何の不安も持っていなかった時のことです。
薄くなった時に初めて育毛剤を検討するのに、育毛剤が効くのが毛に不安がなかった時だなんて、とっても腹立たしいですね。
だから、これだけ育毛剤が売れているのに、薄毛人口が減らずに増えているのです。
問題は、これだけではありません。
前号で書いた新聞広告に載っていた育毛剤の効果を見てみると、「頭皮環境を整える」とうたっているものが多いです。
ところが、ほとんどの育毛剤は薬用なので医薬部外品です。
医薬部外品に指定されていると言うことは、有効成分の配合比率がある程度決まっているはずなので、アルコール濃度が高いはずです。
薄毛の人の頭皮は、毛が育たないほど弱っているので、高いアルコール濃度では刺激が強過ぎるのです。
結果、頭皮環境を整える前に、頭皮がアルコールの刺激に負けてしまうのです。
頭皮がアルコールの刺激に負けると、抜け毛が減ります。
育毛剤の口コミの中に、「抜け毛が減って効果を感じています」なんて投稿を見ることがありますが、アルコールの刺激に負けている可能性が高いのです。
こんな理由から、育毛剤が売れていても薄毛人口が減らずに増えているとも言えるのです。
そして、もう一つ。
薄毛になりやすい人は元来皮膚が弱い人が多いです。
これらの人は、薄毛であっても、薄毛で無くても、アルコールの刺激に弱いので、効果のある育毛剤を使えば使うほど毛が無くなっていきます。
効果のある育毛剤とは、有効成分の配合率が高いので必然的にアルコール濃度も高いのです。
上述したこととは矛盾しますが、薄毛を治すのには、育毛剤が必要な場合が多いです。
育毛剤じゃなくても、それに近いものが必要なことが多いです。
でも、それは薄毛でなかった時の「頭皮」「体」「心」に回復していることで始めて有効に働くのです。
ですから、薄いからと言う理由で、すぐに効果のある育毛剤探しは命取りになることもあり得ると思って下さいませ。
228号は平成26年1月11日(2014年)に配信したメールマガジンです。
平成25年(2013年)9月1日~平成25年(2013年)11月31日
この間に新聞の紙面上の広告に出ていた育毛剤について、前回前々回と記述しました4つの習慣について解決するような育毛剤があるのかどうか考察してみます。
まず、何と言う育毛剤の広告が出ているのでしょう?
控えていませんが、この中に2回か3回薬用育毛剤「蘭夢」と言う育毛剤の広告が出ています。
以下に各育毛剤の広告に表示されている内容を読んで、各育毛剤がどんな原因に対する効果を出そうとしているのか?を確認したいと思います。
広告紙面では、以下が治せない原因としています。
硬くなって乾燥しがちな女性の頭皮に潤いを与え、頭皮の保湿ケアに重点を置いているらしいです。
「リリジュ」が考える原因が不明。
原因が不明なのに対処法が間違ていると言う訴えだけで、乾燥したり潤いを無くしたりする原因が何なのか、はっきりしません。
広告紙面では薄毛の原因に関しては記述がありません。その代わり、頭皮環境を整えることを訴求しています。
6種類の潤い成分と24種類の地肌ケア(保湿)成分と3種類の有効成分とで上記の2つを行います。
結果として
「新髪24」の目的が大きく打ち出されているだけで、頭皮環境を乱す原因を考慮していないのに、どうして結果に結びつくのか疑問に感じます。
広告紙面では薄毛の原因が何なのか?に関する記述は全くありません。その代わり、「髪姫」の特徴のみを訴えている。
原因が不明なのに、生薬100%の効果で、どうして毛が増えるのか理解できません。
広告紙面では女性の薄毛の原因を以下のようにしています。
これに対して「フルリア」は、2つの育毛成分が髪の短縮化を防ぎ発毛促進と脱毛予防をする。としています。
原因としていることと「フルリア」の効果が結びつきません。
育毛剤の効果で短縮化を防ごうとしても、短縮化の原因が常について回るのにどうして効果に繋がるのでしょうか?
広告紙面では効能結果は記述されていますが、何故この結果に繋がるのか?全く不明でした。
単に知らしめるだけの広告のようなので、モアムッシュに関する感想はありません。
広告紙面では薄毛の原因は頭皮の老化かもしれない。と少しだけ記述されています。が、頭皮を老化させる原因については記述なしです。
効果効能は以下の通りです。
育毛、薄毛・かゆみ・脱毛の予防、発毛促進、養毛
この育毛剤も薬用ではありますが、薄毛の原因についての記述がありません。
頭皮を老化させる原因が何なのか不明なのに、それを防がないで、どうして効果効能に結びつくのか不明。
広告紙面では薄毛の原因に関する記述は一切ありません。
記述されれている内容のほとんどが、体験者の一言二言と、「1ヶ月で1本を使って、効果を実感しない方からは代金を頂きません。」との訴えかけが全て。
効能効果
脱毛の予防、薄毛、毛生促進、発毛促進、育毛、フケ・痒み
「まず一度使って下さい。」とのこと。薄毛になっている原因を知らずに、効果だけで増えるのでしょうか?
広告紙面では薄毛の原因として
上記で頭皮の血行不良を招き、頭皮が硬くて潤いがなくなり、毛の成長に必要な栄養が届きにくくなる。
頭皮が潤い、成分が浸透しやすくする。頭皮環境を整えて、健康なヘアサイクルを取り戻す。シャンプーも一緒に試せるらしい。
広告に出ていた育毛剤の中で、一番内容が良いように感じたが、過度のヘアスタインリングだけにしか対応できないと言えます。
少々長くなってしまいましたが、総括します。
薬用=医薬部外品が多く、いずれも頭皮環境云々を訴えています。
ほぼ全ての育毛剤は、効果効能ばかりが前面に出ていて、薄毛の原因の中で何に対処できるかが分からないものばかりでした。
要は対症療法ばかりで、前回・前々回と記述した内容を解決する育毛剤がないのです。
悪くなっている頭皮環境を整えよう!とするのは良いのです。
が、一番大事なのは、頭皮環境を悪くしている本元の原因を取り除くことなのに、それが全て脱落しているのですね。
育毛剤には効果があります。
その効果では薄毛を治せない理由が、お分かりになりましたでしょうか?
570万本も売れている女性用の育毛剤があるのに、女性の薄毛人口が減らずに増えている理由は、本元を解決していないからなのですね。
ちゃんと自分のことを知って、自分に必要な方法を採りましょうよ。
227号は平成25年(2013年)12月14日に配信したメールマガジンです。
前号では以下の、4つのうち「1」と「2」を事例に沿って取り上げました。
今号では、上記のうち「3」と「4」を取り上げます。
動かない仕事・座っている仕事に従事している人が多いことと、運動不足になっている人が多いことが影響しています。
そして、最近一番気になるのが、歩き方の悪い人が本当に多いことです。
男性でも女性でも、足をちゃんと使って歩いていないのです。足の筋肉を使って歩いていない人が多いと言い換えても良いです。
足は第二の心臓と言われており、足の筋肉をちゃんと使うことで、筋肉のポンプ作用で全身に血を巡らす助けになります。
頭皮は心臓より上にあります。だから、足の筋肉をちゃんと使って歩いていないと、心臓の力だけで重力に抵抗しなければならなくなります。
人は二足歩行ですから、重力の影響でどうしても血や水分が下に下がりやすいのです。
下がりやすい血や水を上にあげる助けをする歩くことが、ないがしろになっているので、全身の血の巡りが悪くなっている人が多いのですね。
今年の初めにいらっしゃった女性のご相談者の方がそうでした。
歩き方がどうもおかしかったので、「このようにして、筋肉を使ってあることを習慣にして下さい。」と助言しました。
その女性の方は、通期時にスニーカーを履くようにして、1日40分くらいですが、助言通りに歩くことを習慣にされたそうです。
すると、「今年の夏は、今までの経験したことがないくらいの汗をかいた」とおっしゃっていました。
そして、毛も元気になってきて、相談室でのケアも生きる様になり、仕事場で「そんなに毛が増えてどうしたの?」と言われたらしいです。
毛に元気と勢いが出てきているので、本当は、増えたように見えたと言うのが正解ですが、そう見えるくらいになってきたのです。
「運動不足だから運動しなさい」と言われても中々できるものではありません。そんな時は、通勤時間等を利用して、革靴やヒールではなくスニーカーを履いて、足の筋肉を使ってちゃんと歩くことを習慣にして下さい。
前号で書いた散歩する際にも、筋肉を使う歩き方をするとかなり変わります。
ここ1990年代から2000年くらいからでしょうか?血が濁っているのでは?と感じる人が増えたように思います。
それは、特異な体臭をする人が多いように感じるからです。加齢臭ではありません。
たぶんと言う予測にはなりますが、血が濁る理由は以下の食習慣になっている人が多いからではないかと感じています。
いずれも防腐剤・保存料・加工食品・化学物質、これらがたくさん含まれています。
こんなのが主食になっていれば、腸内環境が悪くなるので、血が濁るのは当たり前だし、特異な体臭をするのも分かるような気がします。
体液が酸化しやすくなったり、皮脂の質が悪化したりして、毛の育ちにくい頭皮になっても不思議ではありません。
そして、野菜を摂っているが、量が少な過ぎるのです。
ある統計では、日本人とアメリカ人を比べた時、野菜の摂取量では日本人の方が少ないらしいです。TVの宣伝なんかでは、サプリメント大国アメリカと言われていても、野菜の摂取量からすると日本人の方が余程不健康だと言えますね。
そんな野菜不足で血が濁っている人が、毛の為にサプリメントをたくさん摂ったり、プロペシア=フィナステリドやミノキシジルタブレットを飲んだりするのは、本末転倒としか思えません。
ご相談者の中には、極度のアトピー体質の人が何人かいらっしゃいます。これらの方々は、上記に記述するようなものが常食になると、必ずアトピーがひどくなるとおっしゃいます。
そんな時は、自分で料理を作るようにして、保存料・防腐剤・化学物質等々が体内に入らないように心がけるらしいです。すると、しばらくすると、アトピーがマシになってくると言います。
ですから、ご自分で料理を作るくらいのことはして下さい。ここで料理のことを書き始めるときりがないので簡単にしておきます。
以下を心がけて下さいませ。
226号は平成25年(2013年)11月30日に配信したメールマガジンです。