209号:何を判断の基準にする。生えてくるの?

何を判断の基準にする。生えてくるの? 先日ビジネス系の交流会に参加してきました。こんな交流会やオフ会に参加して、名刺交換で「育毛の仕事をしています」、と自己紹介した時に必ず聞かれることがあります。 それは、【生えてくるの […]

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何を判断の基準にする。生えてくるの?

先日ビジネス系の交流会に参加してきました。こんな交流会やオフ会に参加して、名刺交換で「育毛の仕事をしています」、と自己紹介した時に必ず聞かれることがあります。

それは、【生えてくるのですか?】と言うこと。まず間違いなく100%の確率で聞かれる言葉です。

今回の交流会でも、名刺交換した方のほとんどから聞かれました。

生えるか生えないか

その時に私がお答えする内容は
【生えてきませんよ。】
【毛のない部位に生えて増えるなんてことは基本ありません。】
【毛の生えていない毛穴から毛が生えることは基本的にないです。】

だいたい以上の3点をお答えします。すると、たいていの人は疑問に感じるようですね。

私も、この仕事を仕事として取り組む前は、「毛は生えてきて増える」と思っていましたから、普通の人なら同じように思うのは至極当たり前です。

このメルマガの読者の方も同様だと思います。

じゃ、どうして増えるのだろう?

どうして増えるのか?と疑問に感じていらっしゃることでしょう。
私は、この時に次のような質問をします。
【薄くなるって、どうなっていくことだと思いますか?】と。

たいていの人は、
【抜け毛が増えて薄くなる?】と答えるでしょう。

それは確かに当たっているし、毛は抜けて薄くはなります。だからこそ、たいていの人は
【生えて増える】と勘違いして、
【生えてくるのですか?】と言う質問に繋がるわけです。

ところが事実・現実は違います。

注)
以下に記述するのは、円形脱毛症やびまん性脱毛症のことではありません。あくまでも、男性型薄毛・女性型薄毛の大まかな経過です。

相談室でご相談者の方々の毛が薄くなる時のパターンと、増える時のパターンを拝見していますと、生えて増えることはありません。

薄毛になる経過

薄くなる時のパターンは、いきなり生えなくなるのではなく、生え変わりながら、次のような段階を踏みます。

1つの段階に約3年~6年前後くらい。初期の頃ほど期間は長く、末期になればなるほど期間は短くなります。

  1. 毛が傷みやすくなり
  2. 毛に元気が無くなり=ボリウムが無くなる
  3. 毛が細くなってきて・軟毛化し始めて=透ける部分が出てくる
  4. 毛の寿命が短くなり=本数が減り透ける部分が広がる
  5. 生えない毛穴が出てくる

毛の太さや寿命が「0」になった時に生えなくなるのです。

「0」になった毛は、次に生え替わる為の毛穴内部の情報も「0」になるので、生えなくなった毛穴は回復できなくなるのです。

増える時の経過

反対に毛が増える時のパターンは、薄くなる時のパターンをなぞります。(これが、育毛の効果を計る基準になります)

  1. 痛みのない毛になってきて(傷んでいる部位は改善しません。伸びてくる部位や生え変わってくる毛が傷まないのです)
  2. 毛に元気が出てきて、固くなってきて=ボリウムが出てくる
  3. 毛が太くなってきて=詰まる部位が出てくる
  4. 寿命が長くなってきて=本数が増え始めて詰まる部分が広がる
  5. 上記4つの段階と同時に休止期毛が改善されていく
  6. 継続していくと、太さも寿命が「0」に近くなっている毛の中に育ち始めるものが出てくる

休止期毛は?

休止期毛になっている毛穴が時折あります。育つのを途中で止めてしまっている毛穴のことです。

休止期毛になった毛穴なのか?太さと寿命が「0」になった毛穴なのか?調べる術はありませんので、休止期毛の事は考えない方が良いです。

生えて増えるのではない

だから、私は「生えるのですか?」とご質問されたら、以下のようにお答えしているのです。

【生えてきませんよ。】
【毛のない部位に生えて増えるなんてことは基本ありません。】
【毛の生えていない毛穴から毛が生えることは基本的にないです。】

じゃ、どうしたら増えるのか?
答えは、上述している通り、あなた本来の毛の太さと寿命に育つ様になれば毛が増えるようになるのです。

生える生えない情報は怪しい

ですから、いろんな情報を探している時に
【生える、生えない】
【発毛する、発毛しない】

で効果の良し悪しを言っている口コミや掲示板やサイトの情報は、信用してはいけないのです。

三次情報や四次情報しか知らない、頭でっかちになっていらっしゃる方の情報の可能性が高いと言えますね。

【生える、生えない】【発毛する、発毛しない】を訴えるのは、毛が増える為ではなく、情報や物を売りたい為の情報だとも言えますね。

抜け毛が減るのも効果ではない

ですが、薄くなる時には毛が抜けて薄くなる事実が存在します。

だからこそ、
【生える、生えない】【発毛する、発毛しない】
が効果を計る基準になっているわけですが、同時に、抜け毛が減ることが効果を計る基準になっています。

【生える生えない】【発毛する、発毛しない】と同様、抜け毛が減れば毛が増えるのでしょうか?

209号は平成25年(2013年)4月5日に配信したメールマガジンです。

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