194号:育毛剤の効果・作用に頼る方法のメリット・デメリット

効く育毛剤があれば毛は増えるか? 私は時折ビジネス系のセミナーに出席することがあります。ビジネス系のセミナーで名刺交換をすると「へ~、そんな仕事をされているのですね?」と不思議な表情で返されることが多いです。 その次に聞 […]

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効く育毛剤があれば毛は増えるか?

私は時折ビジネス系のセミナーに出席することがあります。ビジネス系のセミナーで名刺交換をすると「へ~、そんな仕事をされているのですね?」と不思議な表情で返されることが多いです。

その次に聞かれるのは「プロペシアやリアップの効果です」。
そして次に聞かれるのが「どの育毛剤が効きますか?」です。ブログなんかでも、時折「効く育毛剤を教えて下さい」なんてご質問を頂くことがあります。

メールの相談なんかでも、コメント欄に「効く育毛剤を教えて下さい」と記入されていることがあります。

育毛剤に効果はあるけど???

と言うことは、多くの人は育毛剤に効果があれば増えるものだ!と思っているのですね。
とっても危険な考え方です。

こんな時にお答えするのは、「育毛剤には効果はあります。それは増える効果ではなく、その育毛剤が訴えている効果はあるのです。育毛剤に効果があることと毛が増えることは全く別問題です。」

▼メリット

そうなんです。育毛剤には、その育毛剤が訴えている効果はあのです。

  • 血管拡張作用
  • 酵素を活性化させる作用
  • 血行促進
  • 保湿作用
  • 柔軟化作用

ここで言う効果とは、あくまでも直接的な効果(作用)を言います。

その効果が出た(頭皮に作用した)ことで、結果的に発毛するとか、抜け毛が減るとか成長因子を増やすとかではありません。

よ~く商品説明を読んでいないと、魔法のような効果を訴えている育毛剤がありますので注意深く読んで下さいね。

ここで私が言うところの効果とは、どんな作用を与えるのか?と言うことです。製品の説明書に記載している「効果・効能」=結果ではありません。

頭皮に作用することで得られる効果効能が出れば、毛が増えるかどうかは別問題だと言うことは覚えておいて下さい。

▼デメリット

育毛剤には、確かに効果はあるのです。でもその効果で毛が増えるには、条件があるのです。それは、以下の3つがずっと継続している場合です。

  1. 頭皮に炎症やフケ等の異常がなく、
  2. 頭皮が浸潤していない
  3. 頭皮の毛細血管に自然に血が巡っている

自然に血が巡るには体や心の影響も大きいので、頭皮・体・心が健康であることが必要なのです。

薄毛の人の頭皮・体・心は健康ではないのです。頭皮・体・心が不健康になって、何らかの異常があり、不健康な状態が継続していたからこそ毛の育ちが悪くなると言う危険信号を発しているわけです。

ところが、育毛剤の効果とは、使ったその時の効果(対症療法)です。

使った時に血管拡張されたり、酵素が活性化したり、血行が促進されたり、保湿されたり、柔軟化したりしますが、頭皮の健康を回復する効果ではないのです。

  • 血行は促進されますが、その時だけ。
  • 保湿されますが、その時だけ。
  • 柔軟化しますが、その時だけ。

それだけではありません。使い続けると、頭皮に過剰な負担を与える効果もあるのです。

  • 血管を拡張し続ければ、毛細血管は広がったままになります。(炎症・うっ血を起こし、毛細血管に異常が出る)
  • 酵素を活性化し続ければ、頭皮が疲れてしまいます。(頭皮が衰えてしまい、血行が悪くなっていく)

効果が出続けなければ毛が増えませんが、使い続ければ、その効果で頭皮に異常が出てくる場合が往々にしてあるのです。

その上、育毛剤は、基本的に頭皮に使いますから、薄毛の原因が体や心にある場合には、全く意味がありません。

それと、飲む育毛剤フィナステリド(プロペシア)は、医薬品でもあるので、体への負担が大きいのです。効果があっても、薄毛解消に必要な体の健康が保てないのです。

育毛剤は薄毛の本当の原因を解決しない

血行促進作用、保湿作用や柔軟化作用だけの場合は、効果はあっても、使った時だけの効果なので、毛が増える方には中々ならないでしょう。

血行不良・乾燥しやすい・固くなりやすい原因が、無くなるわけではないからです。

時折、育毛剤を使っていて効果が出なくなってきたら、1ヶ月2ヶ月くらい育毛剤を使用を中止する方が良いなんて話がありますが、あまり意味がありません。

育毛剤が効いている状態が分かっていない上に、育毛剤の使用を中止しても、薄毛の原因を抱えたままでは頭皮の健康を取り戻せないからです。

必要な育毛法の中で育毛剤の役割を考慮する

以上のことから、
育毛剤には効果はあります。が、育毛剤の効果に頼る方法では、限界があるのです。頭皮・体・心の健康を害する場合が多いからです。

ただし、育毛剤が不必要ではありません。
頭皮・体・心の健康を取り戻しても、なかなか毛の回復に至らない場合があります。そんな時にショックを与える為に育毛剤が必要な場合が往々にしてあるのです。

だから、育毛剤を使うのは難しいのです。あなたに必要な育毛法の中で、育毛剤に担わせる役割を考えるのが大事なのです。

194号は平成24年(2012年)9月8日に配信したメールマガジンです。

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