皮脂を取ると薄毛の原因になる 皮脂については、取った方が良いとか悪いとか、情報には相反するものがあるなので、「結局どっちなんだよ!」と思われている人が多いでしょう。 こんな時、最初に考えないといけないのは、なぜ皮脂が分泌 […]
ここ3号に渡って書いてきました薄毛になる段階を、順番に箇条書きで書いてみると以下のようになります。簡単に書いてみますので振り返ってみて下さい。
女性の場合、40才前後に7番目の段階になることが多いので、加齢や更年期が原因のように言われます(本当はヘアケアの習慣や体質・環境に原因があります)。中には20才代や50才を過ぎてからの女性もいらっしゃいます。
早いか遅いかは、その人の体質やヘアケア製品以外の原因がどれだけ絡んでいるかと、その他の原因の強さ加減によります。
薄毛は発症したら終わりではなく、この後も続き段々と進行していきます。
薄毛に気が付くと
↓
8番目として、たいていの人は効果のある育毛剤や方法を探し始めます。上記の5番目の時もありますが、8番目にくることが多いです。
ネットで効果のあるものを探すと、いくらでも効果のありそうなものが出てくるで、一番評判の良さそうなものから使い始める人が多いです。
主に口コミサイトの投稿を見たり、掲示板を見たり、実際に質問してみたりする人もいるでしょう。「Yahoo知恵袋」や「教えてGoo」に質問する人もいます。
中には、育毛サロンに通う人や美容外科の治療を受ける人もいらっしゃいます。
この段階では、元来の毛を育てる力が強い人の中に、育毛剤の使用や育毛サロン・美容外科でのケアで元に戻る人や場合があるのです。
ところが、多くの薄毛の人は元来毛を育てる力が弱い場合が多いので、上手くいかない人が多いです。
薬や医療までもが育毛に絡んできているのに、育毛剤の売れ数が驚異的なのに、薄毛人口が増えている原因がここにあります。
そして、毛が増える為の効果を間違っている口コミや掲示板での投稿・Q&Aサイトでの回答ばかりなので、取り組んでも毛が増える方にならないことが多いのです。
この段階で対症療法的なケアに取り組めば取り組むほど、また、何もせずに放っておけば放っておくほど、年月の経過とともに抜け毛は急激に減っていきます。
対症療法的なケアの例
この段階で、ご本人の問題点を探り、その問題点を解決するようなケアを採り入れれば、次の段階に進まなくなりゆっくりと回復傾向になっていきます。
ところが、そんなことをしないで他人様が良いと言っている製品を使ったり、ネット上で評判になっているような方法や製品を使ったりして、さらに悪化させている人が多いのが現実です。
さらに悪化すると
ご本人の問題点を探らずに、対症療法的なケアや治療を続け渡り歩いていると抜け毛は急激に減っていきます。
抜け毛が急激に減ってきて、細い毛だけでなく、短くしか育たずに抜ける毛の割合が増えてきます。
短くしか育たない毛の割合が5割を超えると、急激に毛の本数が減ってくるようになります。
ここまで進行して時間が経過すればするほど、毛の生えていない期間の長い毛穴が多くなってきます。
毛の生えていない期間が2年を超すようになってくると、回復できる毛穴が段々と少なくなっていきます。
「8」番目になった時に、ご自身の問題点となっていることを知ることが大事です。効果のあるもの探しがつまずく元ですし、求める効果(毛が増える為の効果)も間違わないことも大事です。
一番大きな間違いは、抜け毛が減れば良いと考えることと発毛させようとすることです。
抜け毛は、増えたり減ったりしながら薄毛は進行していき、最終的には急激に減ってきます(毛の本数も急激に減っていきます)。
発毛していないから薄くなっているのではないのですから、発毛させるケアは頭皮に過剰な負担を与えます。
ご自身本来の毛の生え代わりが正常になるように、頭皮を正常に回復してあげることです。
その為のケアが、頭皮と心身の健康を取り戻すケアなのです。
200号は平成24年(2012年)12月1日に配信したメールマガジンです。
「皮脂を取るケアが薄毛発症の第一歩」で、次に「毛の粗造化から始まり」「抜け毛は減り始めます。」
同時に、個別に違う原因が重なることで、薄毛になる確率や速さに違いが出てきます。個別に違う原因については、別の機会に書きたいと思います。
薄くなる根本(誰にでもある原因)は、普段使うヘアケアにあるので前々号からヘアケアを中心に書いています。
概ねですが、毛の粗造化が始まってから、平均3年~10年くらい経過すると次の段階に移行していくようです。
3年~10年と期間に大きく差があるのは、体質・環境や毛を育てる力の強弱に個人差があるからです。体質・環境・毛を育てる力次第では、次の段階に移行するまでに、20年くらいかかる場合だってあり得ます。
これだけの差があるので、その時やったことやその症状が原因だと思ってしまい、根本的な原因が分からなくなっている人が多いのでしょう。
抜け毛の増加を原因に考えるのなんて、その最たるものです。
次の段階に移行し始める前に、たいていの人はヘアケア製品をたくさん使うようになります。粗造化すると髪が傷みやすくなるので、リンスやトリートメント・コンディショナーを使う人が多くなってくるのです。
シャンプーの中にも手間をかけずに済むようにと、リンスやトリートメントの機能を加えたものが出てきます。(これが一番悪いのをご存知ですか?)
流さないトリートメントもありますし、セット力のあるものを使わないとまとまらないのでワックスやムースを使うようにもなります。
これら、綺麗に魅せる為のヘアケア製品は、使えば使うほど髪の傷みが増していきます。コーティング処理や固める処理をする為に、髪の組成分である角質=タンパク質を痛めるからです。
その為、コーティングしたものが取れると痛みが増したように感じます。定期的にリンスやトリートメント行えば行うほど、毛のタンパク質=角質が定期的に痛めているのです。(みなさん経験していますよね)
毛=角質を痛めますから、頭皮をも痛める原因になります。
リンスやトリートメントで髪を痛めなくても、髪を綺麗に魅せるには、髪表面に何がしかのものを残す必要があります。髪表面に残るなら頭皮にも残るので、残る異物が頭皮には負担になるのです。
ですから恰好や綺麗に魅せる為のヘアケア製品を使えば使うほど、薄毛になる可能性が高まっていくのです。
この段階で皮脂の取り過ぎを止めて、ヘアケア製品もほとんど使わないようにして、普段の食習慣を始めとする生活自体を見直せば、かなりの確率で薄くなるのを防げるのでは?と思います。
そう言った意味で、薄毛を治すのはプラスアルファ的に何かを加えたり足したりするのではなく、抜いたり変更したりすることが必要なのですね。
197号、198号をお読み下さっている方ならすでにお分かりでしょうが、皮脂を取り始めることに問題があるのですから、ケア自体を見直さずに育毛剤の効果に頼るだけでは、薄毛が治る確率は低いことが理解できるでしょう。
毛の粗造化が始まると、それを隠すように使うヘアケア製品の種類が増えていきます。
皮脂を取り弱っている頭皮に、さらに負担を強いる結果になるので頭皮の衰えに拍車がかかってきます。
すると、頭皮の自然な血の巡りが落ちてくるので、頭皮の代謝も衰え抜け毛が減っていきます。
代謝が衰えて抜け毛が減ると、育たなくなった毛が残る確率が順次増えていきます。全く抜け毛が無くなることはありませんが、血の巡りが悪いので細い毛や中身の薄い弱い毛にしか生え変わって来なくなります。
細い毛や中身の薄い弱い毛の割合が少しずつ増えてくるので、「あれ!おかしいな。毛の腰やハリが無くなっている」と感じるようになり、何か対策を考えるようになります。
たいていの場合一番最初に検討するのは、シャンプーを変えることです。
特に最近は、毛に腰を出すことを売りにしているシャンプー等ヘアケア製品が出来ているので、これらを検討する人も多いでしょう。
シャンプーを変えると、頭皮の環境が変わるので、育たない残っている毛が一気に抜けることになります。
シャンプーではなく引っ越しや転勤等の環境の変化が、抜け毛急増のきっかになることもあります。
この時に抜ける毛は古い毛が多いので、太めの毛が多い場合が多いです。
太めの毛が多く抜け、残った毛の中には細かったり弱々しかったりする毛の割合が多くなるので、透ける部位が出てきたり薄い部位が出てきたりするのです。
こうして、薄毛が発症するのです。
199号は平成24年(2012年)11月17日に配信したメールマガジンです。
197号は「皮脂を取るケアが薄毛発症の第一歩」になるでした。理由は皮脂は人間の体を守る膜の役目を果たしているからです。
ところが、同じような皮脂を取るケアを多くの人がしているのに、薄毛になったり、ならなかったりと個人差が出てきます。
何故なんでしょう?
人の皮膚の防御力には個人差があります。その差が、同じことをしているのに、薄毛になる人とならない人を分けているのです。
中でも分かりやすいのは、アレルギー体質かどうかです。その中でも、アトピー体質とか喘息体質の人はより防御力が弱いと言えます。
アレルギー体質のレベルが高ければ高いほど皮膚の防御力が弱く、弱い人は角質層を正常に作れていないので、角質層に小さい隙間があって異物が侵入しやすいのです。
皮脂を取りさるケアは、角質層を削るケアになるので防御力を破ることになりますから、防御する機能を極度に低めてしまうことになります。
だから、アレルギー体質の人は若くして薄毛になりやすいのです。そして、皮脂を取るケアは、アレルギー体質でない人でも皮膚の防御力を低めてしまうので、最近では、アレルギー体質でない人の薄毛が増えているのです。
防御する力が無くなると生きて行けないので、人間の皮膚は皮脂の分泌を増やして防御する力を補おうとします。
こうして、皮脂を取って綺麗にすることで、皮膚表面の皮脂の分泌を増やしている人が多くなっているのです。
角質層を削るようなことを続けていると皮膚表面は荒れてきます。荒れてくると削り取られた角質層が頻繁に剥がれるようになり、フケ症になってしまいます。
私は医学者ではありませんが、この時にフケの元になる菌が繁殖しているらしいです。フケ症にならない人もいらっしゃいますが、綺麗にし過ぎているので皮膚常在菌が異常に繁殖し始めます。
結果、臭いが気になるようになる人もいます。
毎日皮脂を取るシャンプーで皮脂を取ることを続けてきた結果、以下のような状態にしているのです。
こうして、皮脂を取ることを続けていくと、頭皮が傷んで弱っていくのです。
界面活性剤の浸透作用と変性作用により、作られる毛の中身が薄く粗造化した毛に生え変わり始めると毛質が悪くなっていきます。
リンス・トリートメント・コンディショナーを使わないと、バサバサでギシギシで、まとまらない毛になってしまうのです。
今現在以下のように頭皮と髪質がなっているなら、薄毛が発症するのは時間の問題だといえる状態ですね。すでに、薄毛になっている人もいらっしゃるでしょう。
抜け毛に関しては、じわりじわりと減り始めていて、本数は気にならないくらいです。
月日が経過すればするほど、抜け毛の中身が変わってきます。太めの毛が多く抜けていた状態から、段々と細い毛が混じり始め、細い毛の割合が増えてくる頃ですね。
そして次の段階へ移行し始めます。次号では「こうして薄毛が発症する」として、薄毛が発症する頃のことを書きたいと思います。
198号は平成24年(2012年)11月3日に配信したメールマガジンです。
薄毛を考える時、その症状をどう定義するのか?を決めないと、要らぬ間違いを犯します。
薄毛発症について論ずる際にも、要らぬ間違いを防ぎ・話が通じやすくするためにも、まずは、薄毛について「どんな症状」を言うのか?を定義したいと思います。
毛の量が減ってくる悩みにはいろいろな症状があります。
例えば、円形脱毛症やびまん性脱症のような病的なものから段々と透けるようになっていき、最終的に毛が無くなるものまであります。
これらは大きくは2つに分けることができます。
その中で、一番理解に苦しむのが男性型脱毛症と言われるものです。
一見男性型脱毛症と言う言葉だけを聞けば、抜けることが問題のように感じますよね。
ところが、同じ脱毛症と言う名前が付いている症状の中では、円形脱毛症やびまん性脱毛症と比べると男性型脱毛症は似て非なるものなのです。
円形脱毛症とびまん性脱毛症は、抜けるだけで抜けた後には生え変わってきません。
だから、円形に毛のない部分が出来たり、バラバラと毛の無い透けた状態になるのです。
この症状がいきなり始まるので、わけが分からなくなってしまう人が多いです。
円形脱毛症とびまん性脱毛症の違いは、円形にまとまって毛が無くなるか、バラバラと無くなるかの違いです。
この2つとこれら以外の脱毛症と言われるものは、別個に考える必要があります。
男性型脱毛症にしろ、脂漏性脱毛症にしろ、ひこう性脱毛症にしろ、広汎性脱毛症にしろ、牽引性脱毛症にしろ、毛が抜けることが問題ではなく、その前段階があるのです。
その前段階とは、頭皮に何らかの異常が出てきて毛が育たなくなってくる段階です。
このような脱毛症と言われるものは、毛は抜けながら薄くなるし、抜けながら増えてくるのです。
ですから、私は円形脱毛症やびまん性脱毛症以外の脱毛症と言われるものを、「○○脱毛症」と表現するのは嫌いです。分からなくなるからです。
このように定義したいと思います。この薄毛の中に、男性型や脂漏性やひこう性・広汎性があるのです。
こう定義すれば、のが分かるので、抜けるのが悪いと思いケア法や効果の出方を間違うことも防げるでしょう。
だとすれば、「○○型薄毛」と表現する方が良いのではないか?と思いますね。
牽引性は、その名の通り引っ張ることを続けていることが問題なだけで、引っ張らないようにすれば良いだけの話なので今回のテーマからは外します。
ややっこしい話になりますが、20歳前後の男性で円形でもびまん性でもないに、抜けるだけで生え変わってこない脱毛症があります。
私は、このような人が本当の意味での男性型脱毛症ではないか?と思っています。五千人か1万人に1人くらいの確率でいらっしゃるように思います。
このような人は、何をしても毛を回復し維持できるようになるのは、現代では無理なので、今回のテーマからは外します。
それ以外の、男性型・脂漏性・ひこう性・広汎性等々の薄毛は、皮脂を取ることを習慣として続けていることで発症してくるので、薄毛が表面化する前に前段階があります。
その前段階の中に、抜け毛がほとんど気にならない期間が長く続いた後に、一気に抜け毛が増えて薄毛になるので、毛が抜けることが問題だと感じている人が多いだけだと言うことを理解して欲しいです。
毛が抜けることが問題だと捉える傾向は、男性よりも女性の方によく見られます。
薬を飲むことに抵抗感のない人・効果を求めて彷徨っている人にも見られます。
髪の毛が命と思う気持ちが強い人の方が、毛が抜けることに強い抵抗感を感じているようです。
それでは、薄毛が発症する段階を見てみる。?を探りたいと思います。
話は1990年代の始めの頃にさかのぼります。この頃は育毛サロンのTVCMが花盛りで、
各テレビの番組でも毛の悩みに答えるべくして特集を組んでいるものがありました。
番組のスポンサーが育毛サロンで、そのスポンサー育毛サロンが特集の内容に関してかなり助言をしていたようです。
育毛サロンの担当者が、出演者の頭皮をマイクロスコープで拡大して見せて、「皮脂が多く出ていて、毛穴を塞いでいて発毛できなくなっている」「だから、この皮脂を取らないといけない。」と訴えかけたのです。
皮脂を取らないとハゲると思わされたのです。
そのサロンの技術で皮脂を取って、再度マクロスコープで皮脂を取った後を見せて
「このように綺麗になり、毛穴が開きました」「このような状態にならないと発毛してこないのです」としたのですね。
雑誌なんかでも、ビフォー→アフターの写真を見せているのがありますよね。
こういった特集・TVCM・雑誌での特集等の影響で、多く人が毎日皮脂を取るように頭皮を洗うようになったのです。
脂分を取る作用の強いシャンプーで(スッキリする)、皮脂を取るようなシャンプー法を毎日採っていると、頭皮が以下のようになってきます。
これが薄毛に繋がる第一段階です。
この第一段階では、薄毛になる第一歩を歩み始めただけで、まだまだ薄毛にはなりません。まだまだ薄毛になりませんが、その人の体質次第では、危ないかも!って状態になったところです。
198号は、体質とこの後どんな経過を辿るかを書きたいと思います。
197号は平成24年(2012年)10月20日に配信したメールマガジンです。
皮脂については、取った方が良いとか悪いとか、情報には相反するものがあるなので、「結局どっちなんだよ!」と思われている人が多いでしょう。
こんな時、最初に考えないといけないのは、なぜ皮脂が分泌されるのか?ってことです。
ジヒドロテストステロン(DHT)にしても、なぜ?わざわざ作られいるのかが分からないと、それを抑制するのが良いことなのか悪いことなのか判断が付きません。
それでは、皮脂は何の為に分泌されるのでしょうか?これが分からないと、良い悪いの判断はできません。
結論から言うと、皮脂が分泌されないと人は生きて行けないのです。
理由は、皮脂が分泌されることで乾燥することや異物が侵入することから体を守っているのです。
私たちの体を守る保護膜と言えます。
お風呂に入ると体が水をはじくのは、皮脂膜で体が保護されているからです。
人間の皮膚の構造見ると、内部から
となっています。
その表皮の一番上に皮脂膜があり、皮脂膜の下に角質層があります。
皮脂を取り去るとは、この保護膜を削ることになり、皮脂膜直下の角質層を削り取るに繋がります。
例えば、めくれ落ちた角質を見て下さい。乾燥して固くなって白っぽくなっていきますよね。
所謂、フケと言われるものです。
フケ症の人は皮脂膜を取り過ぎて、角質が剥がれやすくなっているのです。
皮脂は、むやみやたらと増えたりしません。皮脂は体を守る為に分泌されているのですから、取るから体を守る為に分泌されるのです。
女性方で脂っぽく感じていたら、間違いなく皮脂を取るケアをしているはずです。女性の薄毛・髪質が悪くなる大きな原因の一つです。
その他、心身が危機的な状況に陥っても皮脂の分泌は増えます。これも心身を守る為の体の反応です。
もう一つ、男性ホルモンの影響で皮脂の分泌は増えます。これも見方を変えれば心身を守る為とも言えます。
この3つを見て分かる通り、皮脂の分泌自体が問題ではありません。それぞれ理由があって分泌量が増えているのです。
皮脂を取っても皮脂の分泌が増える理由は解決できないだけでなく、皮脂を取ることが薄毛の原因にもなっているのです。
私のところへのご相談では、8割くらいの方が「1」の皮脂を取る行為が薄毛の原因になっています。男性は7割くらい、女性は9割くらいです。
皮脂は、体を守る保護膜なのですから、取ることを続けていると何かとトラブルが出てきます。
こんなにマイナス面があるのに、皮脂を取らないといけないと言う意見があります。
それは、私が知っている限りでは以下の3つです。
理由は分からないではありませんが、皮脂の質の問題だと思うので、皮脂を取れば解決できることではありません。どちらかと言うと、普段の食習慣の問題です。
確かにその理由は当てはまります。が、皮脂を取ることを行っている限り、頭皮を痛めるのですから育毛剤は効かないだけでなく、育毛剤の刺激で毛を無くすこともあります。
これは、どんな育毛法を採るかと言う方法論です。
こんなことはあり得ません。皮脂は、脂肪酸と言われる脂です。体温が10度と低いなら固まりますが、人の脂は体温35度では液体です。液体が詰まることはあり得ません。皮脂を取ることを続けているから分泌量が増えて、マイクロスコープで見ると毛穴に浮いて見えるだけです。
皮脂を問題にしているところは、皮脂を問題にしないと成り立たない方法を採っているから、問題をこじつけているように思えてなりません。
皮脂について、かなり書きました。結論として、皮脂を取るケアはとても危ない方法だと言うことです。
特に、頭皮をマッサージしながらシャンプーするのは、皮脂を取って界面活性剤を毛穴内部に入れ込む最悪の方法なので、ケア法自体を見直す方が良いですよ。
196号は平成24年(2012年)10月6日に配信したメールマガジンです。