血行が良いこと・血流が良いこと 毛が増える為の条件は以下の通りです。 頭皮の血行が良いこと 頭皮と毛根周辺の毛細血管が増えること 全身の血流が良いこと 毛になる栄養と毛を作るのに必要なミネラル・ビタミンのバランス ミノキ […]
私は時折ビジネス系のセミナーに出席することがあります。ビジネス系のセミナーで名刺交換をすると「へ~、そんな仕事をされているのですね?」と不思議な表情で返されることが多いです。
その次に聞かれるのは「プロペシアやリアップの効果です」。
そして次に聞かれるのが「どの育毛剤が効きますか?」です。ブログなんかでも、時折「効く育毛剤を教えて下さい」なんてご質問を頂くことがあります。
メールの相談なんかでも、コメント欄に「効く育毛剤を教えて下さい」と記入されていることがあります。
と言うことは、多くの人は育毛剤に効果があれば増えるものだ!と思っているのですね。
とっても危険な考え方です。
こんな時にお答えするのは、「育毛剤には効果はあります。それは増える効果ではなく、その育毛剤が訴えている効果はあるのです。育毛剤に効果があることと毛が増えることは全く別問題です。」
そうなんです。育毛剤には、その育毛剤が訴えている効果はあのです。
ここで言う効果とは、あくまでも直接的な効果(作用)を言います。
その効果が出た(頭皮に作用した)ことで、結果的に発毛するとか、抜け毛が減るとか成長因子を増やすとかではありません。
よ~く商品説明を読んでいないと、魔法のような効果を訴えている育毛剤がありますので注意深く読んで下さいね。
ここで私が言うところの効果とは、どんな作用を与えるのか?と言うことです。製品の説明書に記載している「効果・効能」=結果ではありません。
頭皮に作用することで得られる効果効能が出れば、毛が増えるかどうかは別問題だと言うことは覚えておいて下さい。
育毛剤には、確かに効果はあるのです。でもその効果で毛が増えるには、条件があるのです。それは、以下の3つがずっと継続している場合です。
自然に血が巡るには体や心の影響も大きいので、頭皮・体・心が健康であることが必要なのです。
薄毛の人の頭皮・体・心は健康ではないのです。頭皮・体・心が不健康になって、何らかの異常があり、不健康な状態が継続していたからこそ毛の育ちが悪くなると言う危険信号を発しているわけです。
ところが、育毛剤の効果とは、使ったその時の効果(対症療法)です。
使った時に血管拡張されたり、酵素が活性化したり、血行が促進されたり、保湿されたり、柔軟化したりしますが、頭皮の健康を回復する効果ではないのです。
それだけではありません。使い続けると、頭皮に過剰な負担を与える効果もあるのです。
効果が出続けなければ毛が増えませんが、使い続ければ、その効果で頭皮に異常が出てくる場合が往々にしてあるのです。
その上、育毛剤は、基本的に頭皮に使いますから、薄毛の原因が体や心にある場合には、全く意味がありません。
それと、飲む育毛剤フィナステリド(プロペシア)は、医薬品でもあるので、体への負担が大きいのです。効果があっても、薄毛解消に必要な体の健康が保てないのです。
血行促進作用、保湿作用や柔軟化作用だけの場合は、効果はあっても、使った時だけの効果なので、毛が増える方には中々ならないでしょう。
血行不良・乾燥しやすい・固くなりやすい原因が、無くなるわけではないからです。
時折、育毛剤を使っていて効果が出なくなってきたら、1ヶ月2ヶ月くらい育毛剤を使用を中止する方が良いなんて話がありますが、あまり意味がありません。
育毛剤が効いている状態が分かっていない上に、育毛剤の使用を中止しても、薄毛の原因を抱えたままでは頭皮の健康を取り戻せないからです。
以上のことから、
育毛剤には効果はあります。が、育毛剤の効果に頼る方法では、限界があるのです。頭皮・体・心の健康を害する場合が多いからです。
ただし、育毛剤が不必要ではありません。
頭皮・体・心の健康を取り戻しても、なかなか毛の回復に至らない場合があります。そんな時にショックを与える為に育毛剤が必要な場合が往々にしてあるのです。
だから、育毛剤を使うのは難しいのです。あなたに必要な育毛法の中で、育毛剤に担わせる役割を考えるのが大事なのです。
194号は平成24年(2012年)9月8日に配信したメールマガジンです。
ミノキシジル系の育毛剤とタブレット・温冷療法・頭皮のマッサージについては、191号と192号で書きました。
今号では、フィナステリド(プロペシア)のメリットとデメリットについて書きたいと思います。
フィナステリド(プロペシア)には、男性型の人には効果があるように思います。
何故効果があるのかは、もうここで説明するまでもないかと思いますが、念のため書いておきます。
男性型脱毛症(私は脱毛症ではなく男性型薄毛と言います)が発症する生え際・頭頂部には、5αリアクターゼ2型と言う酵素が存在しています。
血液に乗って男性ホルモンのテストステロンが毛乳頭までくると、5αリアクターゼ2型の還元作用によりジヒドロテストステロンに変換します。
ネットなんかでよく言われる脱毛ホルモンDHTになるわけです。
でも、ここで間違ってはいけないのは、DHT(ジヒドロテストステロン)が脱毛ホルモンではないことです。
DHT自体は成長因子として角化細胞の成長を促進させるからです。DHTが角化細胞の成長を抑制するようになるには、標的遺伝子による影響が必要なのです。
ここまでの記述は、「専門医が語る、毛髪科学最前線」を参考にさせて頂きました。
ハゲ家系の人がハゲやすのはこの為(遺伝的要因は習慣により発現する=このことがとても大事)。
フィナステリド(プロペシア)は、5αリアクターゼ2型の還元作用を防ぎます。その為、DHTが生成されなくなるのです。
こうして、角化細胞の成長を抑制する可能性が、極めて少なくなります。
実際、フィナステリド(プロペシア)の効果で、毛が増える人もいらっしゃるので、すごいことだと思います。
もうお分かりの方もいらっしゃるかもしれませんが、毛の生育(前頭部や頭頂部の角化細胞の成長)に効果はあるのですが、DHTが生成されないことによる副作用があるようなのです。
DHT(ジヒドロテストステロン)は、何故生成されるのでしょうか?人体の中で作られるのですから無駄なものが作られているとは思えません。
そこで、DHT(ジヒドロテストステロン)の役割は何なのか?を考えてみましょう。
以下に記載する内容は、あくまでも事実と現実を元にした私の仮説です。私は医学者ではないので、証明することが出来ません。医学者・研究者の方々には、DHTが生成される理由とその役割を解明し説明して欲しく思います。
5αリアクターゼ2型は、精嚢・前立腺・外陰部・前頭部・髭の特定のところに存在しているらしいです。
相談室でご相談を受けていて、フィナステリド(プロペシア)を飲んでいる時の
体調をお聞きすると以下のようなものがあります。
それと、ご相談にいらっしゃる男性は、どちらかと言うと「おとなし目」で「積極的・攻撃的でないような感じ」の人が多いのです。
見た印象とフィナステリド(プロペシア)を飲んでいる時の体調、DHTが成長因子を産出することから判断するとDHTの役割は以下のように言えるのでは?
以下DHT生成の理由と役割の仮説
ここからーーーー
男性の体の代謝と血流を向上させて、性欲をアップし精子量を増やし子孫を残せるようにする。のがDHTが生成される理由と役割の一つでは、と思うのです。
古来男性は家族を外敵から守る必要があった為に、年齢を重ねると男性ホルモンの分泌量が減るに従って、より男性ホルモンとしての働きが強いDHTが作られるようになるのも一つでは?とも思うのです。
ここまでーーーーー
いずれにしても、米国やカナダ等海外の研究者の中には、以下のような副作用を唱える人がいるらしいです。
フィナステリド(プロペシア)飲用を検討している人は、これだけの副作用があることを覚悟しなければなりません。結果オーライではないのです。
それと、最近は遺伝的な要因がないのに薄くなっている男性女性が増えています。男性が薄くなってくると、すぐに「男性型だから薬を飲めばなんとかなるだろう」と自己判断して薬に頼ろうとする人が多いです。
女性の中にも、薄くなるだけで薬で何とかしよう、とする人がいらっしゃいます。
上記したような副作用があることを分かった上で、飲むなら自分が責任を負えば良いだけ話です。が、自分だけの責任で終わらない可能性があるのです。
今の医療では、フィナステリド(プロペシア)を飲んでいても、子供を作る予定があるなら、半年程度飲むのを止めてから作れば問題ない、と言われているようです。
フィナステリド(プロペシア)は、積極的に使われだして年月が少ないのに、どうして「問題ない」と言えるのか不思議です。その根拠はどこにあるのでしょう?
発現した副作用が不可逆的になる可能性があるなら、どこかに異常がある精子で妊娠する可能性だって捨てきれません。
実際に女性がフィナステリドを飲めば、奇形の子供ができる可能性が高いらしいです。
次世代の子供やその子供が成長した時にどうなるのか?長年の追跡調査による結果を調べたくても年月が少ないのですから調べようがないのです。
何故?安全と言えるのか理解不能です。
効果面では優れている人もいるらしいですが、デメリットが大きすぎですよね。
以上のことから、私はフィナステリド(プロペシア)は、50歳60歳以上の男性で、人生に悔いを残していない人で、これ以上子供を作らない人向けの薬じゃないのか?と思っています。
193号は平成24年8月25日に配信したメールマガジンです。
毛が増える為の条件は以下の通りです。
前号は、ミノキシジル系の頭皮に付けるタイプの育毛剤と飲むタイプのタブレットを上げました。
強制的に血行を促すと、デメリット=マイナス面が大きいと言うことです。
特に、飲むタイプのミノキシジルタブレットは、命の危険と隣り合わせなので、いくら効果があっても飲まない方が良い薬です。
飲んですぐに亡くなれば、原因がミノキシジルタブレットだとほぼ特定できます。
数か月前まで飲んでいたとか数年前まで飲んでいた人が、急性心不全で亡くなったとしたら、ミノキシジルタブレットが原因では?と感じても、因果関係を証明しようがありません。
だから怖いのです。
さて、今号は頭皮のマッサージと温冷療法です。
頭皮でなくてもマッサージすることで、血流を促すのに役立ちます。
運動した後なんかにマッサージするのは、緊張を解して血流を促すことで乳酸が溜まるのを防いで疲労回復を早めるのです。
そう言った意味で頭皮のマッサージは、育毛の補助手段としては有効な手段の一つと言えます。
ところが、目的や方法を間違えると何の為にマッサージしているのか分からなくなります。
事例1.
以前「マッサージをして頭皮を柔らかくした」とおっしゃる方の頭皮を触ったことがあります。
触ってみると確かに頭皮は動くですが、柔らかいと言うよりも、皮膚が頭蓋骨の上をズルズルと滑っているだけなのです。柔らかいのではなく、ズルズルなのです。
>細かい毛がたくさん生えているので、手のひらでさすってみると、ポロポロっと抜けてしまいます。
事例2.
マッサージを育毛ケアの主体にしている理容室に通っていらっしゃった方の話です。
最初は、増えてきたのに途中でどんどん抜けていったらしいです。それで、どうしたら良いのか?とご相談にいらっしゃいました。
この方の頭皮も事例1の方と同じように、頭皮が頭蓋骨の上をズルズルと滑るのです。
まずは、マッサージは一切行わずに、頭皮のケアだけを行って頂きました。すると、どうなってきたか?
頭皮の表面が凸凹になってきて、無くなっている毛の周り毛が増え始めたのです。
それと同時に、頭皮のあちらこちらに出来物が出てきました。
この事例1と2から言えることは、マッサージのやり過ぎは毛細血管を切ってしまうのではないか?です。
ズルズル頭蓋骨上を滑るのは、毛細血管が切れてしまっているからと考えられます。
事例2の方が、マッサージを止めて頭皮のケアだけにしたところ、凸凹になってきたのは、毛細血管が繋がって血が巡り始めた為に、血管の通っているところとそうでないところに差が出た為では?と思われます。
出来物があちらこちらに出てきたのは、血流が蘇ってきた為に、流れないことで溜まっていた老廃物が押し出されてきたのでしょうね。
以上のことから、マッサージは頭皮を柔らかくする為に行うと失敗する確率が高まります。あくまでも、緊張しているあなたの頭皮を解すことを目的に行って下さいませ。
温かい状態と冷たい状態を交互に作ることで、その部分の血流は良くなります。
例えば、ご入浴法にも冷水と温水に交互に入る入浴法があります。この入浴法を取ると、体が温かくなって冷え性が治る人もいるくらいです。
だから、血流促進には役立つであろう、と想像できます。
ご入浴の場合は、全身か足だけになるので体の血行促進には役立つのですが(足は第二の心臓とも言われている)、頭皮の一部分だけの場合は、炎症を起こしてしまう可能性がとても高くなってしまいます。
理由は、薄毛の人の場合(毛に元気が無くなってきた人)、薄毛になるくらいなのですから、ご自身の頭皮に血を巡らす力が無くなっているのです。
そんなところに温冷療法を行い血が集まってきても、流すだけの力がないのですから炎症を起こしやすいのです。
そして、温冷と言う方法にも問題があります。それは、人工的にしもやけになる環境をつくることなのですから。
ですから、温冷療法はメリットもありますが、デメリットも多いので取り組まない方が良い方法だと言えますね。
頭皮のマッサージにしても、温冷療法にしてもメリット・デメリットがあります。メリットの方が大きいと思われるなら、取り組まれると良いと思います。
平成24年8月11日192号に配信したメールマガジンです。