116号:理美容室でのヘッドスパは頭皮を痛める

美容院に行く目的は何でしょう?? 115号では、目的を考える為に育毛の効果の出方から始まって、皮脂のことや発毛のことを書いてきました。 116号では、美容室や理容室に行く目的を考えてみます。 この目的が分かれば、私が常々 […]

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美容院に行く目的は何でしょう??

115号では、目的を考える為に育毛の効果の出方から始まって、皮脂のことや発毛のことを書いてきました。

116号では、美容室や理容室に行く目的を考えてみます。

この目的が分かれば、私が常々言っているように、理美容師は「髪のプロでも育毛の素人だ」と言う意味が、よ~く分かると思います。

そして、美容師や理容師・美容室や理容室で頭皮や育毛のケアをしてはいけない理由も分かりますよ!

巷に溢れる疑問と不思議なこと

まずは、ちょっと疑問に感じて欲しいですね。

これだけ、たくさんの美容室や理容室が町に溢れているのに、どうして薄毛の人が減らないか?ってことにです。

私の相談室があるJR宇都宮線土呂駅の東口と西口を出たところには、思い出すだけでも美容室は8店舗くらいあります。駅から離れても、街中を歩けば美容室にぶち当たるくらいです。

理美容師・理美容室が増えて薄毛人口も増えている

例えば、美容室・理容室が100店舗あるなら、美容師や理容師は少なくても200人~300人くらいはいらっしゃるでしょう。

にも関わらず、薄毛人口が減っていれば良いのですが増えているように感じますし、低年齢化してかつ、女性にも広がっているのです。

いわゆる、私のような”おっさん”は、昔から散髪屋=理容室を利用する人が多く、昔から年齢を重ねれば薄くなっていく人が多く、昔から店主に相談していたかと思いますが全く駄目だったのを知っていますから、誰も、理容師が育毛のプロだなんて思っていません。

「理容師が育毛のプロだ」と思っている”おっさん”がいるなら、ちょっと考え方を変えた方が良いのでは?と思いますね。

問題は美容室に通う若い男性と女性

じゃ、ここで美容室や理容室に行く理由を考えてみて下さい。「あなた」が美容室や理容室に行く理由は何ですか?

何の為に美容室や理容室にいくのでしょうか?

  1. 髪をカットしにいく
  2. おしゃれになるように整えにいく
  3. 調髪しにいく(髭剃り、顔剃り含む)
  4. 縮毛矯正をしにいく
  5. パーマをかけにいく(あてにいく?)
  6. カラーをしにいく(染めにいく)
  7. 髪の痛みがひどいので、トリートメントをしにいく

他にお店のサービスメニューとして、フェイシャルとかヘッドスパとはあるかもしれませんが、主に上記の1~7が目的ですよね。

これら以外に目的としていることがありましたら、教えて下さいね。

美容室や理容室は髪のおしゃれの為にいく

どうでしょう?
これを見れば分かりますが、髪のおしゃれの為に行くのが美容室や理容室なわけです。

髪のおしゃれとは、髪の見た目を【綺麗に】【格好良く】魅せることです。

死んでいる組織は元に戻らない

中には、「髪質を改善する為に」、なんて思っていらっしゃる方がいるかもしれませんが、一度痛んだ髪はその質まで変えることは出来ません。

綺麗になったように見せかけることは十分可能ですが、髪の質を改善することは不可能なのです。

でも、美容室の広告で良く見ますよね?「髪質を改善する」と言うようなうたい文句を。でも、これって【一度痛めた死んでいる組織を元に戻す】って言っているんですから、ウソも良いところだと言えます。

一度痛めた死んでいる組織は、生まれ変わることで綺麗に戻るのです。

ほとんどの方が経験していることでしょうが、美容室で髪のケアを行うとケア前がケア後に見違えるように綺麗になります。

が、しばらくすると(2ヶ月・・3ヵ月・・4ヶ月)だんだんと髪が汚くなっていきます。リンスをしないと駄目とか、トリートメントをしないと駄目な人がほとんどでしょうね。

髪が綺麗になったように見せているだけ

おかしいですよね。髪質が改善されるなら、時間を経ても髪が痛むことがないはずなのに?

そうなんですね。髪質を改善しているのではなく、髪が綺麗になったように見せかけるケアをしているわけです。

使用前が使用後のように見違えるように変わるのは、髪の表面をコーティング処理するからなんですね。

以上にように、見違えるように「使用前が→使用後」に変わることを期待して、若い男性や女性は美容室にいくわけです。

カラーもしかり縮毛矯正もしかりです。

客数減・客単価減で収益を確保する必要あり

髪が「使用前が→使用後」に変化しないと、美容室にはお客様が来ません。

店舗数が増えていて美容師も山ほどいるのです。でも若い人口が減り始めていますし、若い人のカラー人口も減ってきています。

その上、一昔前まではカラーをすれば、一人のお客様から1万円とか2万円取れたのに
今は、ダンピングが激しく値崩れしています。

こうなってくると、美容室や理容室はどこからか新たな収益源を得ないと生き残れませんよね?

そこで出てきたのが、フェイシャルとヘッドスパなのです。

今までの延長線+ヘッドスパ

今までやってきたことの延長線上でないとお客様が無くなります。それが、お客様が美容室や理容室に来る目的だからです。

今までのコンセプトが薄毛の原因になっていたのに、その延長線上にあるヘッドスパが良いのかどうかですね。

要は、頭皮を洗いながら髪にコーティング処理を行うケアが、頭皮にとって良いのかどうかです。

クレンジングや洗顔をしながらメイクをするのが、美肌に役立つかどうか?と置き換えれば分かりやすいでしょう。

美容師や理容師は、死んだ組織である髪のプロです。お客様は、その死んだ組織の髪のおしゃれの為に美容室・理髪店にいくのです。

でも、育毛は生きた組織である頭皮や体を対象とします。こう言った目的を考えると、美容室や理容室では育毛はちょっと無理じゃないの!と思いますね。

最近、ヘッドスパを行う美容室や理容室が多くなったけど、そのヘッドスパで頭皮を駄目にしている人が増えている理由がお分かりになると思います。

でも、コンセプトを変えてしまい、今までのお客様を捨てる覚悟でお店を運営するならやっていけるかもしれません。

2008年9月6日に発行したこのメルマガで、ヘッドスパに関することを書きました。その時予測したように、ヘッドスパで頭皮を駄目にした人のご相談者が増えるとは・・・。

このメールマガジンは平成21(2009年)年3月7日に配信したものです。

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